赤城山(1,826m)akagi

 最高峰の黒檜山、そして駒ヶ岳、長七郎山、地蔵岳、荒山、鍋割山、鈴が岳などの総称が赤城山であり、妙義山、榛名山と併せて、上毛三山と呼ばれ親しまれている山であります。
 我が伊勢崎市方面から眺める山容は特に美しく、(群馬県民は、自分の町から見える山容が一番良いと思っている嫌いがありますが…)のびやかな裾野をもち、手頃な登山コースを多く有しており、春のツツジ群落、夏の白樺林、秋の紅葉、冬のスキー・スケート・ワカサギ釣りと四季を通じて楽しめる。また山に登らずとも大沼、小沼、覚満斑、おとぎの森など、家族でも充分自然を満喫できる素晴らしいところであります
群馬県佐波郡赤堀町から望む赤城山
左から、鍋割山、荒山、地蔵岳、長七郎山、駒ヶ岳、黒桧山
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赤城の山歩き 赤城山の風景
コース案内
 紹介されている赤城山のコースは、どこも家族連れでも安心して歩ける。しかし山に変わりはない。観光気分の安易な気持ちで入山せず、しっかりした計画、装備で山を楽しみたいものである。時間的には短時間で歩けるので、物足りない人はいろいろなコースを組み合わせて計画を練ると、更に楽しさ倍増となるでしょう。
 泊まりで満喫したい人には「国民宿舎 赤城緑風荘」が便利。ちょっと変わった赤城山を楽しみたいなら、上毛新聞社発行の「赤城山 花と渓谷」がおすすめです
地図…1/25,000図「赤城山」 昭文社エアリアマップ
黒檜山
  大沼湖畔コース

  所要約3時間半
  標高差 約480m
大洞バス停から大沼湖畔の車道を歩き、赤城神社を左手に見て進み、北面道路と大沼一周道路との分岐が登山口。いきなり樹林帯の急登。わずかで大沼が見渡せる猫岩着、そしてまた急登、駒ヶ岳への分岐を左にわずかで山頂。皇海山や日光方面の山、袈裟丸や谷川、武尊など上越方面の展望が素晴らしい。空気が澄んでいれば富士山もバッチりである。
 帰路は分岐を左に進み、大沼小沼や浅間などの展望の良い御黒檜大神のピークを経て駒ヶ岳方面に下ると変化があって良い。特に新緑が始まる5月中旬頃はアカヤシオが見事。また秋の紅葉、冬の樹氷に輝く山容も素晴らしい。
なお、逆コースもまた違った雰囲気でおもしろい。どちらから登っても急登に変わりはないが、駒ヶ岳方面から眺める黒檜山の急登、遠くに見える上越国境の山々も見応えがある。ちなみに私は展望を楽しみながら登る逆コースが好きです
黒檜山
  花見ケ原コース

  所要約4時間30分
  標高差 約700m
赤城山東麓、花見ケ原キャンプ場からのコースは、緩やかな傾斜のラクチンコースである。松、カラマツ、ダケカンバの樹林帯で展望は期待できないが、鬱陶しいという感じはない。黒檜山に登るコースとしては、距離は長いが、いつの間にか山頂について締まったという感じで家族連れも安心して歩ける。
新緑、ツツジの時期がお薦めである樹林帯を抜け眼下に地蔵岳や小沼が見えてくると山頂は近い。
ただ、登山口までのアプローチは公共交通機関が無いためマイカー利用となる。

荒山・鍋割山
  箕輪コース

  所要約4時間

  標高差 約520m
どっしりと丸い山容の鍋割山、すっくとそびえる三角形の荒山とまったく趣の違った山頂を二つ味わえる展望に恵まれた欲張りコース
トイレも完備した広い箕輪駐車場登山口から登り始める。シラカバとミズナラの樹林帯を過ぎると荒山高原、ツツジの名所である。左手に分かれれば荒山山頂への道となる。山頂の展望は上越国境の山々、そして奥日光と楽しめる。
 下山は避難小屋方面にとり、小屋からは道標にしたがい荒山高原をめざす。そしてわずかの急登で快適な尾根歩きとなる。まさに天井の楽園、さわやかな風に吹かれて右手に上越国境の山々、左手には関東平野が望める山上の別天地。
この尾根は
初日の出のメッカとしても人気の場所である。下山は車の場合は駐車場まで戻ることになるが、バス利用なら鍋割山頂から南の国民宿舎方面へ下るのもおもしろい
荒山・鍋割山
  赤城森林公園コース
  所要約6時間

  標高差 約620m
赤城南面道路の大河原右へ曲がり、ゴルフ場の北を回り込み鍋割山の登山口を又右に回り、更に進むと広い駐車場のある森林公園登山口となる。緩やかな明るい樹林帯で小鳥の声も多く聞こえる。レンゲツツジやヤマツツジが彩りを賑やかにしてくれる。天気が良ければ芝の広場に寝そべって風のささやき、小鳥の声に耳を傾けるのも良いだろう。ここの十字路から左に向かえば荒山高原。折角だからまっすぐすすみ荒山をめざそう。上の急傾斜からわずかで山頂だ。木々に遮られ展望はあまりyくない。下りは鍋割り高原へと下る。ツツジの時期にはこの高原付近から鍋割山への尾根は花、ハナ、はなである。ここもバスでのアプローチは不便で車利用が良い。バスは「赤城青年の家」まであるが、便数は少なく、そこから登山口までもかなりある。不便さは人も少なくなるので赤城の陰気コースに比べれば少しは静かな山が楽しめるでしょう。でもツツジの時期は赤城はどこに行っても人は沢山いることを覚悟して歩きましょう
長七郎山
覚満渕から
 長七郎、おとぎの森コース
 所要約3時間
覚満渕は標高1,360mにある高層湿原。悲しい言い伝えのあるエメラルドグリーンの神秘的な小沼。短時間で山頂にたてしかも展望が素晴らしい長七郎山。
 ミズナラが美しく、小鳥の鳴き声もすがすがしいメルヘンチックな名前のおとぎの森、
家族で語らいながらの自然散策は家庭円満間違いなし!!
車の場合、ビジターセンター駐車場に停め、時間に余裕があったら立ち寄ると良い。赤城山に関する情報を見るだけでも楽しいひとときが過ごせるところです
鈴ケ岳・鍬柄山
 新坂平〜
 所要約3時間
赤城山の中でも比較的静かなコース。登山口の新坂平、白樺牧場周辺はシラカバやツツジの名所。歩くならツツジか紅葉の時期が最高!!
近くにあるエネルギー資料館も家族連れには人気のスポットです。登山道は良く整備されており家族連れでも楽しく歩ける。
地蔵岳
 八丁峠〜
 所要約1時間30分
山頂には沢山のアンテナが林立する。他の山から、「あっ、赤城山だ」と言うときの格好の目印である。登山口は、北は大沼の大洞から、東は小沼の近くの八丁峠から、そして北西の新坂平からとたくさんあり、山頂からの展望も抜群である。この山だけではあまりにももったいなく、又物足りないので、長七郎山や黒檜山などと組み合わせてコースを決めるのが良いでしょう山頂部は広くガスっているときは下りに迷わないようにしましょう。

 

アプローチ    戻る  全体的に交通の便は悪くマイカー利用が便利    
JR、バス利用 JR両毛線前橋駅より赤城山大洞行きバス利用
黒檜山、覚満渕は終点の大洞バス停で下車(約1時間15分)。鍋割山は途中の箕輪下車(約45分)。鈴ケ岳は途中の新坂平下車(約1時間)
花見ケ原キャンプ場、赤城森林公園登山口はバスの便はない

自動車利用  前橋市街地から赤城南面道路利用(黒檜山登山口まで約30km)
曲がりの多い道です。出会い頭の衝突に十分注意しましょう。また積雪期はスタッドレスか早めのチェーン装着を心がけましょう
大洞、箕輪、新坂平、ビジターセンターには十分な駐車場があるが、ツツジや紅葉の時期は込み合うので要注意。
問い合わせ先   戻る
東武バス前橋営業所 0272-31-7344  
富士見村観光協会 0272-88-2211  
その他        戻る  
近くの見所、公共施設の案内です。赤城山にお出かけの時立ち寄ると、山行の想い出は更に楽しいものになること請け合いです
国民宿舎
赤城緑風荘
027-287-8111 泊まりでの赤城山登山の基地に最適です。大沼の湖畔にあり大洞バス停より歩いて5分
赤城高原ビジターセンター 027-287-8402 大洞バス停より鳥居峠方面へ徒歩5分。9時から16時まで。月曜日休館
赤城の動植物の生態、自然、歴史を紹介している。入館無料
覚満淵 ビジターセンターの近くに位置する、小規模ながらも貴重な植生分布を見せてくれる高層湿原。木道や小道で一周することが出来る。ズミの白い花も綺麗だ。水芭蕉も少しだが見ることが出来る
エネルギー資料館   白樺牧場の隣にあり、暮らしに必要なエネルギーの仕組みをわかりやすく開設している。群馬はからっ風が有名だが、その風を利用した大きなプロペラの発電記もある。さあ、自転車のペダルを踏んでどれくらい発電できるか挑戦してみよう
12月から4月上旬は休館(他は年中無休)9時から16時まで、無料
県立赤城ふれあいの森 027-287-8805 箕輪赤城森林公園口バス停より歩いて約30分
木工工作や自然観察を通じて、森林と人間生活との関わり合いや大切さを学ぶことができる。赤城木の家、総長約380mのローラー滑り台、キャンプ施設、野鳥の森など楽しさ一杯
県立ぐんまフラワーパーク 027-283-8189 赤城山南麓の勢多郡宮城村(JR前橋駅より約15km、車で約30分)
約18ヘクタールの広さに年間を通じていろいろな花が楽しめる。開園は9時、閉園は季節により異なる。火曜日休園、有料
赤城温泉観光協同組合 027-283-3017 元禄時代に湯宿が建てられた歴史ある赤城温泉、役人に追われた国定忠治が隠れ住んでいたことが由来となった忠治温泉、作家幸田露伴の小説にも書かれた滝沢温泉などがひっそりとした山あいによく似合う
富士見温泉ふれあい館 027-230-5555 平成9年オープンと新しい。天気の良い日には富士山が見えるらしいが私はまだ見たことがない。露天風呂、サウナと施設も充実。営業 10時kから20時、月曜日休館横には農産物直売所もありおみやげも安心
赤城神社    
赤城オートキャンプ場    
書籍       戻る   
赤城山 花と渓谷 上毛新聞社 定価1,200円(税別) 1997年10月22日 初版
群馬を代表する山、赤城山に登り続けること十余年に筆者(青木 清氏)が、ケモノ道までかきわけて歩いた渓谷と滝巡り、山にどっぷり浸りたいあなたへ新たな赤城山を発見させてくれるだろう
でも、結構厳しく一般的でないコースも沢山載っています。お出かけは充分な準備と心構えが必要みたいです
上州路
  特集赤城山
月刊郷土文化史 (有)あさお社発行  昭和56年9月15日発行 9月号
古本屋で定価500円(税別)でした。発行時の価格は不明
古本屋で見つけたものです。赤城山の歴史に沿って、ちょっと古い記事が時を越えて語りかけてくれる。赤城山の変遷を知って更に赤城山を楽しめること請け合いです。