赤城山
長七郎山〜地蔵岳スノーハイク

長七郎山から見る地蔵岳
長七郎山から地蔵岳を望む

【登山日】 2000年1月22日(土)晴れ
【山  名】 上毛三山 赤城・長七郎山(1,579m)、 地蔵岳(1,674m) 
【メンバー 】  単独
【行  程】 鳥居峠…長七郎山…小沼…八丁峠…地蔵岳…大洞…覚満淵…鳥居峠
        1130  1220-1255       1315 1355-1410            1530
【地  図】 1/25,000図  赤城山


おお、いい天気
 
今日はゆっくりしようかと思ったが、起きてみると素晴らしい天気。妻や子はそれぞれ用事があり出かけるとの事。一人で留守番も寂しいし…ということで赤城山にスノーハイクに行くことに決定。先日の雪でパウダースノーが期待できるかなとちょっと遅い出発となったが心はルンルン!!

 赤城南面道路は荒山の登山口あたりから雪道となったが、スタッドレスタイヤが気持ちよく効いてくれる。地蔵岳の山肌が樹氷で綺麗だ。しかし、積雪量は思ったほど無い。

鳥居峠に到着。風が冷たい。既に11時30分、しかし今日の行程はお気軽登山だから気が楽だ。

樹林帯の登り樹林帯の登り
峠からの道は、だいたい20cm位の積雪、ちょっとした吹き溜まりで膝くらいまでの積雪だ。雪質は真っ白なパウダースノー!! 
しかし残念なことに既に先行者のトレースが…
 スノーシューも持ってきたが、この積雪量では今日は使うことはなさそうだ。ちょっと汗をかいてきた頃小沼からの道と合流する。眼下の小沼の氷上では車が雪煙をあげながら走り回っている。

 

長七郎山山頂長七郎山
 つづら折りの道を過ぎると、袈裟丸方面の展望がど〜んと飛び込んでくる。ここあたりからいよいよ登山道らしくなってくる。左側が急な山肌の尾根沿いは雪が深くなってきた。途中単独行の男性と出会った。ここらあたりでスノーシューを使ってみようと思ったが、新雪はあまり効果がなさそうな感じだったので、使わずじまいだった。山頂には子供3人を連れた家族連れが風を避けて楽しい食事中だった。ここで一枚スケッチをする。しかし水筆は凍っており色が塗れなかった。

 

氷結した小沼小沼
長七郎山頂は風はないものの−4度とかなり寒かった。小沼まで道を気にせず一気に樹林帯を下る。わずかで凍結した小沼到着。氷上を転ばないように用心して横断する。若者達がレーサー気取りで、氷の上でスピードとスリルを楽しんでいた。一日5,000円で遊べるらしい。この小沼には昔、突然入水し龍になった娘の伝説があるが、この車の音でさぞかしうるさいなあと思っていることだろう。

 

 

地蔵岳への登り八丁峠
ここから忠治温泉方面の道路は春まで通行止めである。その車止めの手前から地蔵岳めざしてのぼり始める。こちらの報が雪が少なそうだ。ところどころ木道が顔を覗かせている。樹林帯ではウソやコゲラ、コガラが木の実をついばんでいた。ウソの喉の赤さと樹氷の白が印象的だった。

 

 

地蔵岳山頂から黒桧山と大沼を望む地蔵岳
アンテナの林立する山頂はちょっと興ざめだが、短時間に登れてこの展望は申し分ない。富士山、そして八ヶ岳、浅間から草津白根、谷川連峰、上州武尊といつまでも見飽きない光景だ。眼下には凍結した大沼と樹氷の駒ヶ岳から黒桧山への稜線が輝いている。
たった一人の山頂に満足

 

 

地蔵岳の下りから上州武尊山を望む素晴らしい展望をスケッチ
 山頂からロープウエイの左手を大洞方面に下る。この下りはトレースもなくふかふかの雪を踏みしめて歩けた。う〜ん満足。そして頭上には樹氷のトンネル。枝から落ちる雪で服やザックは真っ白になるが気持ちよい。そして1630m付近からの素晴らしい展望。
 先ほどまで見えなかった至仏山や燧ガ岳もかをを見せて切れました。風も止み気温も上がってきたようで暖かく感じる。この展望を見て素通りできるはずがない。早速スケッチ帳を取り出して鉛筆を走らせる。でもやはり水筆は凍っていて使えないため水彩色鉛筆で着彩した。

 

覚満淵覚満淵
 雑木林の1630mからの下りは、道がえぐれたような深く切れ込んだ感じの登山道で両脇は笹が多い。実際の積雪量はそれほどでもないが、そのため胸まで雪に埋まったような感じとなり雪だるま状態となる。結構急な坂は滑り降りるように下る。あっという間に大洞の登山口到着。いやあ、面白かった。
一旦道路に出てビジターセンターの前から覚満淵経由とする。ここも凍っている。ツルンツルンと転びそうになりながら歩き、最後に鳥居峠めざして急登を頑張る。暖かい飲み物で喉を潤し今日のスノーハイクは幕を閉じた。スノーシューは最後まで使うこともなくただの荷物となった。今年は雪が少ないのかなあ。