金峰山 忘年山行   (2,595m)  00年12月17日(日)晴れ
 
五丈岩
金峰山山頂手前にある五丈岩。でっかいなあ
忘年山行を泊まりで賑やかにやろうということになり、雪も少し楽しめるかもと金峰山・瑞牆山に決定。
あいにく雪はありませんでしたが、強風や素晴らしい展望を楽しむことができました。


 【行  程】 登山口…富士見平…大日岩…千代の吹上げ…山頂…五丈岩…大日岩…富士見平…登山口
         0700   0745   0915-45 1100-10   1205-1300 1345      1535-45   1615
 【地  図】 金峰山・川浦(1/25,000図)
 【メンバー】 トラベエさんと奥様、野峰さん、酒呑童子

南アルプスの展望 いやあ、昨日はちょっとのみ過ぎたかなあ…でも天気は快晴。気分は最高。山荘の窓を開け空気を入れ換えようと思ったら凍ってて開かない。いやあ、寒い、寒い。
食堂では暖かいガスストーブがありがたい。
朝御飯も豪勢だ。宿泊料はもろもろいれて一人9千円ちょっとだ。北アルプスなどの大混雑の小屋と比べれば、安いものだ。満足、満足。
 お湯をもらい、では行ってきま〜すと挨拶してきりりと引き締まった朝の登山道を歩く。
富士見平小屋までは昨日歩いた道で足取りも軽い。途中木々の間から南アルプスの山々がのぞいている。今日は展望が期待できそうだ。小屋前では今日も富士山が出迎えてくれた。
 小屋前で「荷物を置かないで下さい。ここで休まないで下さい」等と冗談を言いながら富士山を眺める。

ツガの樹林帯 小屋からはカラマツ林の緩やかな登り。雪も風もなくのんびりと歩く。左手には南アルプスの展望が雄大だ。途中ガレて崩れたところからの展望が素晴らしく、写真を撮る。少し立木に邪魔されているが八ケ岳連峰が大きい。
飯盛山のツガの樹林帯をトラバース気味に緩やかに登り、やがて鷹見岩への分岐を右に見てシャクナゲの群落を下りとなる。凄い群落だ。これがみんな咲いたときは爽快だろうなあ。わずかで大日小屋に到着。ここから縦八丁と呼ばれる急登となり息が切れる。左の岩からでっかいつららが下がっている。とがった先端が太陽できらりと光って綺麗だ。


大日岩にてそして大日岩。でっかい!!展望も最高。先ほども写真を撮ったが
ここでもばしゃばしゃと南アルプスや八ガ岳の写真を撮る。今日はフイルムが足りなくなりそうだ。
そして全員で小高い岩のテラスで記念撮影。みんないい顔してますねえ。
一休み後、ひとしきり急登でベンチのある小川山への分岐に到着。ここからは少し平坦な歩きとなる。木々の間から金峰山山頂が見えた。まだ大分あるねえ等と話しながら歩く。富士山もでっかく見える。「富士の高嶺に降る雪は〜」と歌いながら歩く。そして木の根っこで歩きにくいツガの原生林の急坂をひとしきり登る。ここらあたりで腹が減ってきた。このまま歩くとシャリばての恐れあり、ポケットに入れたキャラメルを食べる「グリ*一粒100m〜」で元気がでる。

凄い展望だなあ樹林帯を抜けるとまたまた展望の良い岩場、砂払ノ頭かな、ようやく森林限界にでた。気持ちいいなあ、ここからは先ほど見えなかった浅間方面や谷川、日光方面が見える。見慣れた山域の展望になぜか懐かしさを感じる。あれ日光白根だよね、あれは谷川岳かなあ…昨日登った瑞牆山がずっとしたに見える。素晴らしい展望になかなか足が進まない。もちろん南や北、中央アルプスも白く冠雪した神々しい山容を見せてくれる。疲れも吹っ飛んでしまった。さあ、あれが山頂だ、頑張ろう!!



八ガ岳連峰
八ガ岳連峰です。こちらはまだ雪が少なく感じました。スキー場のゲレンデの白さが目立ちますねえ
手前右は瑞牆山
千代の吹上げから山頂を望む千代の吹上げ
さぞかし風が吹き上げてくるかと思ったが、今日は風がない。ちょっと拍子抜け(^_^;
右側はすっぱり切れ落ちており、足がすくむ。岩稜の間にみえる富士山は額縁に飾られているようでいい眺めだ。ここから山頂までは以外と近くに見えたのだが…
ここで下山中の二人連れに遭遇。私たちより少し早く出発したそうだが、かなり早い歩きだなあと感心する。




岩場はちょっと危険少し積雪が
稜線にでるので寒くなるだろうと皆、防寒着を着る。しかし風もなく暑い。途中で皆防寒着を脱ぐ。登山道は、尾根を避けて西側を登るようになっており、日陰のためか大きな岩が重なり合ったところは雪が着いている。さらさらとした雪だ。どっこいしょ、う〜ん、足がとどかない…足の長いトラベエさんは余裕のようだが他のみんなは苦労した。
登るほどに五丈岩がぐんぐんと大きく見えてくる。さずが金峰山のシンボルだ。
五丈岩まで来るともう山頂はすぐだ。ここらあたりはさすが遮る物が無く風が強い。
まずは山頂へご挨拶。

山頂にて山頂標識よりわずか高い岩頭にあがり記念撮影。風が強い。小さなカメラに取り付けた三脚が風に飛ばされないように頑張っている。「はいチーズ!!」
以前、野峰さんと来たときは(山行記はこちら)風が強くてとても立っておれないような感じだったが、今日は風が強いと言ってもまだこれくらいなら(^o^)も笑っていられる。
でも長居は無用、五丈岩迄戻り、陰で風を遮り昼食タイム。今日は寒かろうとビールを持ってこなかったのだ。残念、そのかわり温かいぜんざいがある。みんなで食べる山のご飯はやはり美味しい。


妻に無事と着いたと携帯で電話する。試しにアマチュア無線で通じるか電話をつないだまま呼び出し周波数でコールする。ノイズや混信が激しいが、ようやく妻の声を聞き分けサブチャンネルへ移り交信する。ハンディー機のホイップアンテナでも結構つながるものだなあと感心する。食事も終わり五丈岩の裏に回ってみた。こっちからもちょっと変わった感じで景色が良かった。
五丈岩登りに意外と時間がかかったので、ぼちぼち下山とする。五丈岩をバックに素晴らしい展望に別れを告げる。このころから少しずつもやっとしてきた。千代の吹上げあたりではもう風はない。下りはすいすいと足取りも軽やかだ。でも景色に見とれてののんびり下山だ。
大日岩迄の厳しい下りは木の根っこなどで転ばないように下る。鷹見岩への分岐をすぎればもう後は下るのみ。軽やかに口笛を吹きつつ下る。
そして富士見平小屋に到着。すると千代の吹上げあたりで出会った二人連れが瑞牆山方面から出現した。なんと、山頂まで行って来たそうだ………
唖然、呆然…これが同じ人間か、もしかして化け物(^_^;

でも、山歩きの楽しみは人それぞれ、早い人はそれなりに、遅い人はそれなりに山を楽しめばよい。今日は私たちは忘年山行、あくせく歩くのは最初から念頭にない(とはいいつつ、下りは時間も遅くかなり早足になっていたが…)
もうここまで来たら山荘までは30分弱、落ち葉を踏みしめながら無事下山。忘年山行は大盛会のうちに終了した。

道中の話題…今度のクリスマスイブ、野峰さんと谷川岳行くんだよね。真っ白な雪で気持ちいいだろうなあ…
         アイゼンは12本爪?ピッケルいる?靴はやはり革靴かなあ…天神平迄くらいなら一緒に行けるかなあ
忘年山行で大満足であったが、やはり年末年始が来ると心が騒ぐ。
またこのメンバー+1名で、正真正銘の忘年山行へ行くことになろうとは神のみぞ知る(^_^;

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