瑞牆山 (2,230m) 00年12月16日(土)曇り時々晴れ

忘年山行を泊まりで賑やかにやろうということになり、雪も少し楽しめるかもと金峰山・瑞牆山に決定。
あいにく雪はありませんでしたが、強風や素晴らしい展望を楽しむことができました。
【行 程】 瑞牆山荘前登山口…富士見平…桃太郎岩…瑞牆山頂…富士見平…登山口
0930 1015 1055 1220-1300 1433 1500
【地 図】 瑞牆山(1/25,000図)
【メンバー】 トラベエさんと奥様、酒呑童子
忘年山行は金峰山。どうせ泊まりで行くなら土曜日もどこか登ろうと瑞牆山に登ることになった。野峰さんは、夕方山荘で合流することにした。
伊勢崎を5時20分に出発、前橋でトラベエさん夫婦と合流し酒呑童子号で瑞牆山荘をめざす。(トラベエさんちの荷物は異常に多い。何だろう…宴会用の食べ物や飲み物が沢山詰まっているようだ。いやあ夜が楽しみだな。)
ナビゲーターに導かれて進むが、トラベエさんと意見が合わないらしい。私はナビゲーターを信頼しているのだ。しかしやはりトラベエさんが正しかった。ナビゲーターは最短距離を案内してくれるが、混み具合は教えてくれない。狭い道をトラックの後をイライラしながら走る。
国道140号からそれ、信州峠方面をめざす。途中広大な畑のそばを通ったとき強烈な風が土埃を巻き上げて前も見えないほどだ。「うひゃあ、なんかジャリジャリするねえ。山も強風かなあ、あの山格好良いねえ、何て言うの?」「男山
後ろが天狗山、あれが女山」などと早起きの疲れも忘れて会話が弾む。そして信州峠をすぎ車窓から金峰山が見えてくると更にボルテージは高まる。瑞牆山荘への道は立派に舗装されている。瑞牆山の景観が立派だ。いい場所会ったら写真撮ろうと思うが、ここぞという場所は無粋な電柱でNG。「電柱でござる、いやあ、また電柱でごじゃる、邪魔でごじゃる」などと笑い転げながらとうとう山荘前に着いてしまった。
「今晩お世話になります。混みそうですか?」と訪ねると「今日はあなた達だけです」だって…えっ、ラッキー!!でも、わざわざ4人のために開けてくれてると思うとなんか気の毒になってしまった。この時期は土日のみしか開いていないのだ。気をつけて行ってらっしゃいと見送られて明るいシラカバやミズナラ林の緩やかな登山道を歩き始める。
どう見ても雪はなさそう。12本爪持ってきたのに残念。アイゼン、ピッケルは使う必要なさそうなので置いていく。
落ち葉を踏みしめつつ登る。気持ちよい樹林帯を登り、いったん林道にでてそこからわずか急登となる。ベンチのある尾根に到着。前方に瑞牆山の岩峰が聳えているが、木々に邪魔されて展望はいまいちだ。途中瑞牆山の展望の良いところがあると聞いたがどこだろう?と探しつつ登るがそれらしきところはない。そして富士見平小屋に到着。ここは今の時期閉まっているんだろうか?人気はない。前方に富士山だ!!ちょっともやっとしているが、まずは富士山が見えて一安心。我ら群馬県人は富士山が見えると嬉しいのだ。いつも上州あたりから見る富士山と違ってでっかい。
「この付近で荷物を置いたり休憩しないで下さい」「用事のない方は入らないで下さい」と書かれた無粋な看板。え〜なんで〜?なんか冷たいんじゃないとなんか気分が悪い。ちょっと生意気な感じがする。
しかしトラベエ奥様「富士山が見えるところで休んでいると他の人が見れないからでしょう、たぶん…」と善意の解釈。なるほどそういうことかと少し納得。でもそれだったらそのように書けば気持ち伝わるのにねえなどと、私とトラベエさんはいまいち納得しなかったのだ(^_^;
しかし、富士山はそんなことはお構いなしに素晴らしい展望を私たちに見せてくれた。
小屋からは左に山肌をトラバースするように樹林帯の中を歩く。木々の切れ目から瑞牆山が大きく見え出す。
ここここ、ここが展望抜群だよと、少し木に邪魔されているが、少し道からそれて写真を撮る。と、そのとき倒木に乗ってスッテンコロリンと転んでしまった。いやあ、あの岩の上でなくて良かったね、気をつけなくっちゃ…
写真を撮り満足し歩いていると、その場所のすぐ先で更に展望の良い場所に遭遇。な〜んだ、こっちの方が本命だねえ、転んで損した(^_^; ここは何にも邪魔されずど〜んと聳える岩峰が見事だ。欲がでてきて、あの雲早くどかないかなあ…、もう少し日が当たらないかなあとシャッターチャンスを狙う。ほぼ満足する写真が撮れた。ルンルン気分で歩く。
いったん急降下して河原にでる。水は枯れて氷が張っている。流れるままに凍った姿が素晴らしい。氷があると割りたくなるのは私だけだろうか?ストックでつついてコンコンと割って遊んだ。アイゼン着けてあの上歩いてみたいねえ。
そしてわずかで大きな「桃太郎岩」に到着。ホント見事に二つに割れている。どうしてこのように割れたんだろう?しかも少しずれているのだ。たぶん金太郎が割ったんだろうなどと冗談にいながら登る。
ここから歩きにくい急登となる。倒木や岩、木の根っこが次々に現れる急登はきつい。腹も減ってきた。振り返れば明日登る金峰山五丈岩が遙か高くに見える。さあ、元気出して登りましょう。野峰さん、いまごろ横何とかに登るって言ってたけど、どこ登ってるんかねえ…
岩の間を擦り抜けるようにひたすら登る。いやあ、凄いねえ。でっかいねえ、ヤスリ岩です。山頂はもう少し、頑張ろう。
ツガ、トウヒ、シャクナゲの中をわずかで山頂に到着です。やったね。
天気はいいんですが、風が強い。岩肌にはうっすらと霜が着いている。滑らないように用心用心、この岩場から落ちたら大変だ。本当は素晴らしい展望のはずだが少し雲がかかってきて金峰山山頂は雲の中、八ガ岳、南アルプス、富士山などもぼんやりしている。最高の展望は明日のためにとっておこう。それにしても凄い風、寒い。野峰さんにでんわ「どこにいるの〜」「ここだよ〜、天狗山に変更、鉄塔の方に見えるでしょう」というので「う〜ん、どこかなあ?たぶんこっちかな。手、振ってるの見えますか〜」「見えた見えた」と野峰さん。なんとこのとき私たちは全く反対の方を見て叫んでいたのだ。
で、その後トラベエ奥様が天狗山を発見。男性二人は寒いので「へえ、あれが天狗山か、格好良いねえ」と言ってすぐに樹林の中に引っ込んでしまった。
どっか暖かいところで昼御飯にしようと下ろうとするが、奥様はまだ展望を楽しんでいる。女性は寒さに強いんだろうか?
(写真は眼下に見えるヤスリ岩)…岩から乗り出すとま〜だ素晴らしい岩などが見えそうだが、強風に吹き飛ばされてもいけないのでこの写真で我慢しました。
途中、風をさけて食事をして下山。合流の15時ちょうどに山荘に到着。ちょうど野峰さんも着いたところだった。
貸し切りの山荘、二部屋用意してもらった。いやあ、リラックスできて良いですね、16時前から食事を挟んで9時くらいまで道具マニアの野峰さんの話は面白い。で、本日はデジカメ自慢、みんなで傑作を撮りあいながら心ゆくまで楽しんだ。酒、ワイン、ウイスキー…いやあ満足満足、明日起きれるかなあ…
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