谷川連峰 中芝新道から一ノ倉岳縦走
1999年11月6日(土)晴
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一ノ倉岳直下(中芝新道コース)から茂倉岳方面を望むまだ雪はないだろうと初めてのコース「芝倉沢出合いから中芝新道経由」とした。
ここは直接一ノ倉岳をめざすコースだが、あまり人気がないようだ。しかし静かな谷川岳を堪能するにはもってこいである。
【山 名】 上越国境 谷川連峰 一ノ倉岳
【メンバー 】 単独
【行 程】 マチガ沢登山口…一ノ倉沢出合い…芝倉沢出合い…一ノ倉岳…
0715 0820-0900 1150-1220
トマノ耳………ガレ沢のコル…マチガ沢登山口
1325-1420 1455 1620
【地 図】 谷川岳(昭文社エアリアマップ 1/50,000図)
紅葉
マチガ沢出合いの駐車場も沢山の車、今日は日曜日、満車になるのも時間の問題だろう。道路沿いの紅葉も少し盛りを過ぎてはいるが、まだまだ楽しめた。家族連れの娘さんが、この先駐車場有ります?と訪ねてきた。「有りますけど混んでるかも…時間有ったら歩いた方が気持ちいいですよ」といったら「そうね歩きましょう、ところで山登るんですか?凄〜い!!」だって。
一ノ倉沢
一ノ倉沢まで家族連れと歩く。出合いには、カメラマンや絵を描いてる人他沢山の人がいた。あいにく今朝は晴天とは行かないがやはり人気のスポット。岩峰にはよじ登ってる人は見えなかった。
ここから林道沿いはそれまでの喧噪と違って静かな道となる。ここからが素敵な道なのにほとんどの人が出合いでストップ、もったいないことだ。旧道を歩く。
芝倉沢出合い
いよいよ茂倉岳、ここでひと休み。沢の水が冷たい。今日はスケッチをするのも目的のひとつ、記念すべき初の作品を描く。しかしこの険しい山肌、とても私の腕では立ち向かえない。できあがった作品はとても人前には出せない。しかし記念である。恥を忍んで公開することにしよう。楽しければいいのだ何事も…
中芝新道
Mさんが昨年雪のあるときにこの尾根を降りたそうだ。私は遠慮したい(^_^;
沢は大きな石がごろごろ、右には武能岳の岩壁が聳え左は一面の笹、そしてまもなく堅炭岩の岩峰を仰ぎ沢を離れる。ロープに助けられ登る。濡れた岩肌が滑りやすい笹と岩混じりの急登、尾根に出ると左はすっぱりと切れ落ちており眼下には湯桧曽川が見える
堅炭尾根
このコースは展望が素晴らしい。沢から尾根道もほとんど高い木がないのでず〜っと感動の嵐。武能岳から蓬峠、そして朝日岳へと馬蹄形縦走路がぐるっと見渡せる。ここで武能岳の勇姿、第2作を描く。相変わらずの出来だが気分は最高!!
山頂をめざして
この尾根まで出れば山頂はもう少し。ちょっとした灌木の登り、足場が悪い道が少し続く。そして気持ちよい笹原で茂倉岳が間近に見えるようになる。まるで寝ころびたくなるような気持ちよい笹原が一ノ倉岳まで続く。
一ノ倉岳からトマノ耳
一ノ倉岳では30年ぶりという単独行の男性が休んでいた。中芝新道はどうでした?と聞かれたのでコースの情報を教える。彼はぐるっと馬蹄形縦走らしい。しばし歓談のあと谷川岳をめざす。
ちょっと下ったあたりでトマノ耳方面をスケッチする。オキノ耳に沢山の人影が見える。静かだった山歩きもこれで終わりだな…一旦大きく下りそして登るとオキノ耳
ノゾキ
途中、一ノ倉沢を覗く。実際に覗くと凄い迫力で引き込まれそうだ。思わず腰が引ける。しかし、写真ではそのすごさはなかなか表現できない(^_^;よくもまあ、あんな岩場を登る人がいるもんだな、でも今日はは人影がない。
谷川岳山頂
トマノ耳、こちらも沢山の人出。誰もいない山頂を写真におさめようと粘るがなかなか人が引けない。そしてようやく一瞬のチャンスが…
山頂からスケッチと思ったが、いつまでも人の列、恥ずかしいので少し西黒方面に下ってビール飲みながら万太郎方面を描く
西黒尾根
下山は西黒尾根。ほとんどの人は天神尾根経由みたいだ。肩の小屋から天神尾根への下りを見ると真新しい階段ができていた。又これで谷川岳の魅力が少なくなってしまった。滑りやすい岩を慎重に下る
マチガ沢
ガスが山頂方面を隠し始めた。空もちょっと曇り気味、マチガ沢に深山幽谷の雰囲気が漂う。ブナ林を下り鉄の梯子や鎖を慎重にくだる。
第一見晴らしからはマチガ沢の全容が望める。
ここで今日最後のスケッチ、笠が岳、白毛門方面を水彩色鉛筆で書く。これは今日最悪の出来。この作品、日の目を見ることは無いだろうな(^_^;
厳剛新道
ブナの根っこが張り出して歩きにくい。疲れた足がもつれそうになるが、もう少しだ慎重におりよう。やがて沢ぞいとなり小鳥の声など聞きながらのんびり歩くと駐車場はもうすぐだ。