西上州 毛無岩  1999年11月14日(日)晴れ

鋭く切れ落ちた断崖が壮観な毛無岩

行  程    道場登山口……稜線………毛無岩……尾根コース分岐…登山口
        1045     1200-1215  1315-1410            1540
地  図    西上州・妙義(昭文社エアリアマップ15 1/20,000図


沢をのぼる沢ぞいの道
 国道254号線から下仁田を経て南牧側添いを走り羽沢から登山口のある道場をめざす。このあたり西上州独特の美しい山村風景は心安らぐところだ。道場の集落から毛無山を望み高度感あふれる山容に心がはやる。

 道路の終点の広場に車を停める。既に2台停まっていたがあと2台位は停められそうだ。歩き始めるとすぐに沢に出る道なりに右や左に沢をわたる。紅葉はもう終わっているが、時々はっとするような赤色に出合う。早くも作業小屋あたりで正面に台岩峰が出迎えてくれた。

 

 

経塚山からの稜線

 沢が終わり雑木林を急登すると稜線に出る。気持ちよい風が吹き抜ける。もう少し時間が早かったら、以前立岩方面へ下った分岐まで歩いてみたかったが断念する。毛無山へは右に進む。すぐに上級者コースと書かれた表示、もちろんこちらを選ぶ。右手をとると山頂にはたどり着かないのだ。

しかし、上級者コースとはいえそれほど厳しくはない。ピークを二つほど越えるが木の枝につかまりながらの急登、それに狭い岩稜が数カ所有るのみだ。

山頂から荒船山方面を望む素晴らしい展望

二つ目のピークの下りからは毛無山のシンボル?頂上の松の木がよく見える。眼下には黄色いカラマツの木々が見える。右手はすぱっと切れ落ちている。ここから眺める毛無山は絵になりそうだ(冒頭写真)さっそくスケッチブックを取り出し鉛筆をはしらせる。しかし想いとは裏腹になかなか傑作とはならないがこれもご愛敬…

 

 

毛無山頂上山頂からは独特の山容の荒船山をはじめとした西上州の山々が手に取るように見える。八が岳や浅間山、それに北アルプスだろうか遠くの山は…

頂上は狭い。覗き込むと吸い込まれそうな岩壁だが、怖い物見たさ、そっと覗き込む。誰もいない山頂、静かだ、時折風が吹きすぎていく。今日の目的はこの大展望をスケッチに書こうと意気込んできたのだが、複雑な山容はどうも手に負えない。浅間山で我慢しよっと…

 

 

花

この時期はあまり花を楽しむことができない。
しかし、下山道にひっそりと咲いていたこの花、逆光に映えて佇んでいる。こんな花の少ないときに咲いてるんだからゆっくり見て言ってよ…と

えっと、名前なんだったっけ(^_^;

 

尾根コースの下りから帰りは尾根コース

山頂から東方面にちょっと急な下りを過ぎてトヤ山へ向かう途中から右手に下る。途中エスケープコースと合流する。その分岐から尾根道を下る。この道は登りの沢コースと違ってずっとあちこちの岩峰を眺めて歩くことができる。振り返れば毛無山方面が又おいでと言っているようだ。南の方に見える山は大屋山かな?


紅葉紅葉

尾根道をそれると、あちこちに素晴らしい紅葉の樹林帯が待ち受けていた。美しい!!やはり山は秋が一番だなと思う。しかし初春の残雪、新緑、初夏の高山植物咲き乱れる頃、晩秋の落ち葉踏みしめる低山歩き、冠雪した白き山々の時期も「う〜ん、最高」なんて感動することしきりだから、山はいつも素晴らしい

 

 

道場登山口付近からのぞむ岩峰無事下山

ジグザグ道を紅葉を堪能しながら下るとやがて沢に出る。もう少しだ。登山道は村落のちょっと下に出るので登山口までのんびり歩く。今日は誰にも出合わなかった。寂しくもあり、楽しくもあり 

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