白根山(シラネサン)2,578m

 日光火山群の最高峰。関東以北でもっとも高い山。円錐形の堂々たる山容、高山植物も多く風格はアルペンムードにあふれている。奥白根山ともよばれ前白根山、金精山、五色山が隣接する。にん弥陀ガ池や五色沼のほとりで静かに山を眺めるのも気持ちよい。シラネアオイで有名だが最近は鹿の食害で危機にある。

コース案内 アプローチ その他  

弥陀ガ池から望む奥白根山

コース案内
菅沼から 標高差 約840m  山頂まで約3時間10分
群馬県側から登る人気のコース
最初は緩やかな道だが尾根に取り付くとジグザグの急坂となる。弥陀ケ池迄は樹林帯で特に危険なところはない。弥陀ケ池でひと休みしダケカンバの急登。急なガレ場となり浮き石が多くなる。落石注意
 下山は避難小屋から五色沼、五色山、金精山から菅沼へのコースも面白い(約3時間20分)避難小屋に下る道は溶岩特有の砂礫のため踏み後が多く
濃霧の時などは要注意である
湯元から 標高差 約1,000m 山頂まで約4時間20分
 栃木県側からの代表的なコース。きつい登りが楽しい(^_^;
スキー場のゲレンデを通り針葉樹林帯の急な登り。木の根っこや雨の度にに深くえぐられた道は歩きにくい。ひたすら急登するとダケカンバの気持ちよい天狗平。奥白根が見えてくるともう前白根山は近い。一旦避難小屋に下る。下山コースによってはここで一泊した方が良い小屋から奥白根へは樹林帯の後に砂礫の急登。眼下の五色沼が紺碧に輝いて気持ちよい。
下山は弥陀ケ池から五色山、中ッ曽根経由も面白い
丸沼高原から 群馬県側からのコース
リフトを使えばあっさりと山頂へ着けるらしい(私はまだ登ったことがない)
アプローチ  
バス利用 湯元
 JR日光線日光駅または東武日光線東武日光駅から東武バス湯元温泉行きで終点湯元温泉下車、約80分。紅葉時期など大渋滞で時間は??
菅沼
 残念ながらバスなどの公共機関は無い。湯元からタクシーか群馬側からだったら丸沼スキー場から歩くしかない
自動車利用  湯元
 湯元温泉に広い無料駐車場あり。トイレもある
菅沼
 国道120号線で沼田方面から金精道路経由。菅沼茶屋に広い駐車場があるが、登山客は利用不可。登山口の車道脇に止める。
金精道路は冬期閉鎖となるので注意
その他
展望 360度の大展望。日光連山、会津駒ヶ岳、皇海山、至仏山、平ガ岳、武尊山、そして富士山、八が岳連峰も望める
水場 避難小屋付近には水場はない。池沼の水はあるが飲むのはちょっと抵抗があるだろう
花・樹 シラネアオイ、イワカガミ、クルマユリ、サンカヨウ、マルバダケブキ、ショウジョウバカマ、シラネニンジン、ハクサンチドリ、コバイケイソウ、ヨツバシオガンマ、コメツガ、ダケカンバ、ミヤマハンノキ
シラネアオイとは
 白根山で発見されたのでこの名が付いた。7cmほどの淡紅紫色の大輪の花を付ける。時には白い花を付けるものもある。開花は6月下旬前後

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