日光男体山(ナンタイサン)2,484.5m

 中禅寺湖の北岸に、雄大な山容を聳えさせるコニーデ火山。日光を代表する山である。そのそそり立つ山容は、急登の連続と言った雰囲気を感じさせる山である。頂上には爆裂火口があり、荒れた山肌が痛々しい。別名を二荒山(フタラサン)、補陀落山(フダラクサン)とも言われる。補陀落とは観音浄土のことで、ふだらく>ふたあら>二荒(ふたら)>日光と変化し日光と呼ばれる様になったらしい。
その昔、勝道上人が初めて登頂したと伝えられ、二荒山神社の御神体山として古くから崇敬を集めてきた。今でも霊山として崇められ、毎年7月31日から8月7日まで登拝祭が行われており、一般登山者も二荒山神社から登る場合は、登拝料を払って登るのが習わしとなっている。登山が許されるのは例年5月5日から10月25日迄で、その他期間の入山は原則として認められないとのことである

コース案内 アプローチ その他  

大真名子山から見た男体山

コース案内
二荒山神社から 標高差約1200m、山頂まで約3時間半。このコースは二荒山神社で登拝料を払う必要があるが、表参道大斜面を登るダイナミックなコースである。
疲れたら後ろを振り返ってみよう。眼下には中禅寺湖がまぶしい。特に危険なところはないが7合目あたりからは岩が露出した登りとなる。落石に気をつけよう。途中御粗末だが避難小屋もある。ここを下りに使うときは膝を痛めないように慎重に下ろう(登拝料はこのコースのみ要)
途中5,7,8合目に避難小屋あり。寝具や水無し。まあ、休憩所と思った方が無難
志津小屋から 小屋から約2時間50分、標高差約700mと表から登るよりかなり楽である。しかし小屋までのアプローチは車利用か三本松から歩くしかない。
最初は樹林帯の登りだが、やがて大きなガレ場にでると山頂が見えてくる。こちらは女峰山から大真名子山、奥白根などの展望がよいが、その楽しみは8から9合目からである。
登山口の林道からわずか入った所に志津小屋(無人、約20人)がある
三本松から こちらは現在あまり歩かれていない。所々道が分かりにくいので要注意である。三本松の「開拓の碑」から約3時間15分、標高差1100m
最初は踏み後の分かりにくい樹林帯から徐々に急登となる。2000mあたりから展望の良い尾根となるが岩場も出てくるので慎重に…そして山頂手前の大きな岩場は右に巻くのが正解のようだ(私は左に巻いてかなり苦労した)いずれにしろ、どちらも要注意。ここをクリアーすれば雄大な展望が待ち受けている。
アプローチ  
バス利用 JR日光線日光駅または東武日光線東武日光駅から東武バス湯元温泉行き、二荒山神社前バス停下車。東武日光駅より約45分。一日約15便。
少し手前の中禅寺温泉までは他に10便ほどある。
自動車利用  神社前に広い駐車場あり。無料。ただし混雑期は一杯で止めれないかも…
帰りはイロハ坂の渋滞に巻き込まれるおそれあり。またカーブが連続する上り下りとも安全運転につとめましょう。たまにお猿さんが飛び出すこともあります
その他
展望 素晴らしいの一言。眼下には中禅寺湖から戦場ヶ原。女峰山から太郎山、奥白根、そして上越、上州の山々はもちろん富士山までが一望できる
ただ、頂上にある二荒山神社奥社やごたごたした雰囲気はちょっと興ざめ
水場 登山コースには無い。暑い時期の急登はたっぷり汗をかくので、少し多めに用意した方が無難
ガンコウラン、コケモモ、イワカガミ、シャクナゲ、ゴゼンタチバナ、クルマ

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