鹿児島サイクリング
その1
平川〜知覧〜枕崎〜指宿(泊)
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JRの週末限定2枚切符往復で1万円。安い!今、鹿児島が熱い。数年先には新幹線も開通する予定。「鹿児島スイッチ」はJRの観光キャッチフレーズです。NHKドラマの篤姫人気、そして黒豚、芋焼酎、温泉と魅力満載。まだまだ冬です、寒い…というのにもう鹿児島は菜の花が咲いている。菜の花を前景にした開聞岳は以前から是非とも見てみたい光景だった。最南端の佐多岬に立ってみたい…
よ〜し、一泊二日の鹿児島輪行だ〜
走った日 08年2月10日 晴れ〜11日 曇りのち雨
コース 10日 JR平川駅〜知覧〜枕崎〜長崎鼻〜指宿(泊)
11日 指宿〜(フェリー)大根占〜佐多岬〜大根占〜垂水〜桜島
走行距離 計約250kmkm
参加者 単独
夢は膨らむばかり…あそこは是非外せないな。ここはどうしようかなあ?と予定を立てるときから旅の楽しみは始まる。今回もコース設定に手間取った。あっちも行きたいこっちも行きたい。でも走れる体力と許された時間、そして費用には限りがある。数日間の検討の結果、初日は枕崎から指宿中心のコース、二日目は佐多岬コースに決定。コース図はここをクリック
コースが決まったら宿の予約です。なるべく安くあげようと民宿希望です。インターネットで探すがどこも満員…ちょっと高めのホテルじゃないと駄目かなあと諦めた頃、一件の民宿を発見。早速電話、「1人ですけど、あいてますかあ〜」「大丈夫ですよ、いつですか?」「明日ですけど?」「はい大丈夫です。一泊2食でいいですか?ご飯、どうするかは前の日でもいいですよ」「はい、一泊に食でお願いします」てな感じで予約終了。この時一抹の不安を感じたが、まあ大丈夫でしょう。
さあ、出発です。自宅から駅までは自転車ですが、ちょっと路面が濡れている。「あれっ、雨?」ま、いいか快晴が予約された鹿児島地方、あちらへ行けば大丈夫でしょう。
久留米駅で新聞を買って道中の暇つぶしをしよう。てきぱきと荷造りをして「リレーつばめ」に乗車。予約の時、一番後ろの席をお願いしていたので自転車も余裕でおくことが出来ました。さあ、新聞読もうかなと思ったら「無い…?」改札で写真撮ったときに、ちょい置きしたことを思い出した。「ありゃあ、せっかく買ったのに忘れ物?」まだ寝ぼけてますねえ(^^;
新八代駅で「「新幹線つばめ」に乗り換えです。こちらも一番後ろの予約席、いやあ、ラクチンですね。山ばっかりだねえ、トンネルを何度も通過し程なく鹿児島中央駅に到着。ここで指宿線に乗り換えて平川駅まで向かいます。当初は鹿児島市内から自転車でと思ったが、市内は混むし少しでも時間を稼ごうとローカル線に乗ることにした次第です。
平川駅で自転車を組み立てます。駅員が近寄ってきて「どこまで?ほ〜知覧。この横から直ぐ行けるよ。ちょっと坂が続くけどね」と話しかけてくれました。その話のとおり、知覧まではず〜っと登りです。平地の走行がなく直ぐに登りとなったため息の切れるのが早い。高度を上げるごとに鹿児島湾や大隅半島?方面の眺めが良くなる。標高約340m位のピークに辿り着き、そこからは爽快な下りです。気持ちいいねえ。
そして知覧に到着です。なんか雰囲気が違います。突然表れた異次元空間って感じ。落ち着いた雰囲気の綺麗な町でした。
まずは武家屋敷の見学です。なかなか落ち着いた感じの屋敷や庭、今もその光景の中に済んでいる人達が居るんですねえ、都会のウサギ小屋に住んでいる人達から見たらなんと贅沢な住まいでしょう。同じ頃に見学を始めたおばさん軍団とおしゃべりしながらのんびり見学でした。
次は知覧特攻平和会館です。
若い青年達が日本のためにと空に散った…展示物を眺める人達からすすり泣きが聞こえる。親や先生、妻達に当てた遺書を読むと目頭が熱くなってきた。この若者達が居たからこそ今の日本があるんでしょうね。いつまでも平和な日本でありたいものです。
他には零戦や隼などの戦闘機も展示されていた。時間が許せばもっともっと見学したかったが枕崎をめざします。
知覧からは基本的に下り。快適に走ります。知覧茶って有名なんですね。ず〜っとお茶畑が続きます。そして遠くに開聞岳の勇姿が見えてきた。格好いいねえ。早くあの麓に辿り着きたい。ビューンとぶっ飛ばして走ります。でもそんなに甘くはないですね。時々ちょっとした登りがあって適当に汗を掻くことが出来ました。枕崎にはいると枕崎茶になりました。当たり前か(^^;
「日本最南端の始発駅、枕崎駅」に到着。駅はどこ?スーパーの駐車場の隅っこにちょこんとある感じ。駅舎もなく寂しい駅…もちろん駅員もいない。自転車も勝手にホームまで入っていける。最南端の駅として真もう少し旅情深いものがあると思っていたのでちょっとがっかり。
でも、ここまでやってきたんだ〜という満足感には代わりはない。線路の行き止まりがちょっと満足感を高めてくれた。
枕崎に来たらやっぱり「かつお」です。駅前の美味しそうな店を発見。「ビンタ定食」がうまそうだ。舌包みを打ちながら暖簾をくぐるが「満席で〜す」だって。後から入ってきた同じ年頃のおじさん「満席〜、カツオ目当てで来たのにねえ…」と意気投合。一緒に別の店を探す。あったあった、あの店にしましょう。旅は道連れ、1人で食べるより二人で食べた方がおいしいよね。
ビンタ定食もあったが、先ほどの店と比べるとちょっといまいち。で、カツオ定食です。ちょっと頑張って「松」にします。おじさんはビールも。我が輩も喉元がグイッとなったがまだ指宿まで走らなければならない。ぐっと我慢です。
おじさんと自転車談義です。おじさんは電車であちこち行くのが大好きとか。今日は枕崎でカツオを食べたら出水まで戻るそうです。
おじさんはうまそうにビールを飲んでいる。「じゃ、お先に」とおじさんと別れ枕崎港迄行ってみた。カツオ釣り漁船はどれかなあ?写真を撮っていると船の中から「よ〜どっからきたね?かつお食べたかい?」と話しかけてきた。「はい!美味しかったです」というと「まだちょっと油のってないけどね。うまくて良かった。今日はしけで漁は休みだ」などと世間話が弾んだ。「じゃあ、気を付けて行きなよ」と見送られる。さあ、開聞岳をめざそう。
国道226号線をひたすら走る。開聞岳がグングンと大きくなってくる。風が強い!なかなか進まない。しかし海岸線の走りは気持ちよい。
本当に見事な景色です。開聞岳!
まずは長崎鼻をめざそう。開聞岳の右手ですからまだまだ走らなければなりませんねえ。
開聞岳への登山口最寄り駅である「開聞駅」を過ぎひとっ走りで「長崎鼻」に到着。こちらから眺める開聞岳も素晴らしい。長崎鼻は薩摩半島最南端の岬。富士山に似た開聞岳の姿が一番美しいと言われています。岩礁を歩き突端まで行ってみよう。もう行けないと言うところから開聞岳を眺める。
なかなかいい景色です。
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枕崎や長崎鼻でのんびりしすぎた。そして強い向かい風で意外と時間が遅くなった。池田湖のイッシー探しは時間的に無理だなと予定変更。指宿へ直行することに決定。途中菜の花と開聞岳を眺めた。この景色が今回の旅で一番見たかった景色です。
う〜ん、美しい。時間が遅くなり逆光になってしまったのが残念ですが、それでも美しい開聞岳。しばし見とれる。来年は菜の花マラソンに参加しようかなあ。
途中「日本最南端(西大山駅)の駅」に寄り道です。今回は日本最南端の○○、△△…などというところが多いです。ちょっと食傷気味(^^;って感じですが、一応祈念に寄っていかないとね。
ちなみに日本最北端の駅は「稚内駅」、最東端駅は「根室駅」、最西端は「佐世保駅」です。今回の西大山駅でめでたく東西南北端の駅を制覇しました。やったね。さあ気分良く指宿をめざしましょう。
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指宿枕崎線の電車が走っていった。枕崎で食事を友にしたおじさんが乗っているはずだ。姿は見えないが「さようなら〜」と手を振った。おじさんも見てくれていたかなあ…そして指宿駅に到着です。駅前の足湯、暖かそうですが靴を脱ぐのも煩わしいので宿を目指す。
海岸線の民宿「ウイークリーマンション海水」です。ちょっと思い描いていた民宿とは違いますねえ。
「海水」です。眼前には穏やかな海が見える。心安らぐ景色です。「予約してた○○です」「え〜と、……予約無いですねえ」とおばさん。「そんな〜、確かに昨日電話しましたよ」「いやあそうですか、またおじさん忘れたみたいだね。部屋ありますから…済みません」だって(^^; 予約したとき感じた不安は正しかった。でも部屋があって一安心です。部屋は広くて綺麗だった。でも民宿の親しみは感じられない。機能的ではありますが… さあ、明日は佐多岬です。芋焼酎を飲んでぐっすり眠りましょう。
さあ、砂風呂です。疲れた体をいやしましょう。3連休だからだろうか、大にぎわいで30分待ちとのこと。ま、しょうがないね。順番が来てざっくりと砂をかけ埋めて貰います。砂の重みが心地よい10分もしているとお尻あたりが熱くなりもぞもぞと体を動かして熱を逃がす。近くに埋まっている若い女性が楽しそうにお友達としゃべっている。その声が止むと波の押し寄せる音が心地よい。20分ほどで我慢できなくなって脱出しました。