灼熱の阿蘇望
阿蘇望への挑戦
第10回サイクルマラソン阿蘇望
地蔵峠への厳しい上り
阿蘇望!真夏、肌にじりじりと容赦なく照りつける太陽…
4つの峠を越える灼熱地獄。こんなサイクリングコースを企画する方も参加する方もクレージー!!でもそんなクレージーを楽しみにしている人達がいるんですねえ。今年はどんなドラマが展開されるのか?ちょっとそのクレージー振りを覗いてみようと参加しました。
走った日 07年7月29日 晴れ
コース 阿蘇の郷〜箱石峠〜大戸の口〜阿蘇の郷〜地蔵峠〜俵山峠〜阿蘇の郷
走行距離 130km
参加者 約800名
「阿蘇望出る?」いろんな大会に参加していると、そんな話題がでてくる。それほど有名な真夏の九州でのサイクリング大会。九州へ越してきて半年を過ぎた頃から意識していた「よし!そんなに有名な大会なら参加しなくっちゃ!」と知らぬが仏…厳しい峠を4つも越えるらしい。カンカン照りで脱水症状になるよ〜、完走率も低いよ〜、もう大変なんだから…と聞こえてくるのは厳しい走りを予想させることばっかり。でもそれを話すみんなの顔は笑顔がいっぱい。??なんだやっぱ楽しいんじゃない。あらためてよ〜し、参加するぞ〜と思った一年前。
喜びすぎたためか、または「まだお前の実力じゃ無理、もう少し修行しろ…」と言う天の声があったかどうか知らないが、なんと申し込み直前に通勤途中で転倒し左手骨折してしまった。う〜ん、一転して初夏を暑さを病院ベッドの上で涼しく過ごした。退院後ももちろん自転車は無理。悶々とした日々を過ごしている中、阿蘇望は開催された。しかし悪天候でコース半分になったそうだ。やっぱ、我が輩が参加しなかったからかなあ(^^; 「よ〜し、来年こそ参加するぞう!!」と決意し必死にリハビリに励んだ。
そして迎えた4月。骨折した手首は、少し関節が堅く以前のようにスイスイと曲がらないものの、傷は順調に回復し自転車に乗ることも全然問題なし。そんな時「じゃあ、埋め込んでるプレート取りますかねえ…」と主治医のお言葉。最初は取らなくてもと言ってた主治医。それって約束違反じゃん?もしかして早くから心配かけると悪いと思って安心させていたのかもね。「取らない人もいるけど、後で動きに影響与えたり、万一化膿したりって事もあるし、取った方がいいでしょう。殆どの人は取りますよ」だって。そう聞いたらやっぱ「お願いします。」しか答えはないよね(^^;
「で、手術はいつにします?」「う〜ん、連休前にするとツールド国東に出れなくなる。後にすると阿蘇望が厳しいかも…」「えっ、何ですか、それ?」「手術したらどれくらいで運動できるようになります?」「無理しなきゃ2ヶ月くらいで良いでしょう」「……どうにか阿蘇望出れそうだな。国東も出れて運が良ければ阿蘇望も…じゃあ、5月連休後にお願いします」
5月のツールド国東は無事終了した。そして入院、全身麻酔でのチタンプレートを取って貰った。木ねじのようなボルトも7本撤去。なんか大分軽量化出来た感じ。よ〜し、どんどん栄養付けて早く傷を治そう。そして筋力を付けて頑張るぞ阿蘇望!大会は7月末。もしかしたら走れないかも…という一抹の不安はあったものの申し込みを行った。
手術後1カ月で3本ローラーでリハビリ開始。それから約1週間後自転車ショップの練習会に参加した。「合瀬耳納峠」でロードバイク解禁です。悪路ではハンドルに伝わる衝撃が手首にガンガン…急な下りはブレーキを持つ手に力がしっかり入らない。でもどうにか峠に上り、そして下ることが出来た。自転車に乗れる喜び!やっぱ、自転車で怪我しちゃいかんね。これからは安全走行に徹しようと決意、そして阿蘇望への挑戦が具体的にイメージできるようになった練習会だった。
阿蘇望まで約一ヶ月…それからは練習の日々。毎朝筑後川沿いを約20kmの練習です。休みの日には高良大社までの坂道、そしてちょっと足を延ばして耳納連山。でもまだまだ不安。九千部山にも登ってみよう。一度阿蘇望コースを試走してみよう。最後の仕上げは耳納連山から日向神ダム、竹原トンネル越えで日田まで走りました。梅雨の合間の練習だったので暑さにまだ慣れていません。それと最悪なことに大会までの1週間は送別会やら出張やらで飲み会の連続。たまに午前様もあって体調最悪。このままじゃいかん!梅雨も明け暑くなってきた。もしかして途中棄権…の赤信号がちらつく。いよいよ阿蘇望を明日に控えた土曜日、暑い一日だった。よ〜し、少しでも暑さに慣れておこうと、今年初めてという暑さの中を佐賀まで走って佐賀まで走って最後の調整です。平地約70kmでこの疲れよう…でも暑さの感触はつかめたし、やることはやった。後は根性だ〜。
そうそう、阿蘇望のコースは九州を襲った大雨の影響で、当初の箱石峠から下るコースが土砂崩れ通行止めで急遽変更になった。阿蘇山へ登るコースが無くなった代わりにアップダウンを繰り返すコースに…峠が無くなって楽になったのか、それとも…明日は暑くなりそうです。早く寝なくっちゃと思い目をつぶるが、初めての阿蘇望へ思いを馳せるとなかなか寝付かれない。
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