標高1,059m
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北海道へ来てからMTBに乗る機会が無く欲求不満だった。どこか行きたい!でも適当な山が見あたらない…で、調べていたらサホロスキー場あたりにMTBコースがあると聞いた。早速下見に行ったら、ホテルからサホロダムへ下るコースや他にも少し楽しめそうなところがあった。よし近いうちに走ってみようと楽しみにしていたのだ。
そしてついにその日がやってきた。改めて地図を眺めていたら、近くにサホロ岳と言う山が見つかった。等高線を見るとMTBでいけそうな雰囲気だ。う〜ん、コースよりこっちの方が面白そう…よし、挑戦だ!
2003年10月5日(土)
単独
キャンプ場〜スキー場〜850m付近〜頂上〜〜〜〜桜山〜狩勝峠〜キャンプ場
10:30 11:30 12:20-13:00 13:30 14:10 14:30
さてコースはどうしよう?最初はスキー場から山頂へ向かおうと考えた。こちらは狩勝峠からの下りが快適。しかし標高差約650mの急な登りの連続です。かなりしんどそう、それに国道は車が多くて怖そう…。で、逆コースとして狩勝峠から山頂へ向かい、そしてスキー場を下り峠まで国道をえっちらおっちら登り戻ろうと決定。
国道38号線を快適に走る。新得町あたりからサホロ岳が見えだした。なだらかな稜線はMTBでも快適な走りが満喫できそうだ。山頂はあれかなあ…それほど高そうにも見えない。もしかしたらスキー場からそう苦労せず登れるかもしれないぞと思いながら下山予定のキャンプ場へ向かった。
青空と緑、気持ちよいキャンプ場だ。木立の間から山頂も望める。このくらいならこちらからも登れそうだ。最後に国道を登るより快適に走り下った方が気持ちよさそうだなあと心が動いた。苦あれば楽あり。よし!頑張ってこちらから登ろうと予定変更だ。標高差650mなにものぞ!
砂利道のキャンプ場内の道を頑張って登る。久しぶりのペダルの重さが心地よい。すでに汗がたらたら…今日は久しぶりに暑い!そしてスキー場に到着。
ここからはっきりと山頂が見えた。う〜ん、なかなか頑張りがいがありそうだ。スタートを祈念して記念撮影しようとカメラを据えようとしたら蛇!暖かな日差しでのんびりととぐろを巻いていた。思わず踏みつけるところだった(^^;
さて、出発。スキー場には鹿?の立ち入り防止のためか電線が張ってあった。感電したら大変だ。MTBを持ち上げてどっこいしょと越える。無事通過。見上げるゲレンデは草が生えていて気持ちよさそうだが、斜度はきつそうだ。これからはずっと押して登ることとなる。
スキーで滑ったら快適な斜面もMTBで登るにはつらい!でも、滴る汗は快適だ。
北海道の山はヒグマに注意だ。注意と言ってもどう注意すればいいのだろう?「ヒグマに出会わないために」とか「ヒグマに出会ったら」と言う本を読んだ。もし出会ったら書いてるように冷静な行動はできないよなあ…
まず出会わないように「鈴を鳴らして歩く」事にしよう。この佐幌岳あたりは熊はいない雰囲気だ。でも油断は禁物。MTBにも鈴をつけて走ることにした。
標高650m位かなあ…
疲れた(^^; 草むらにど〜んと寝ころぶ。所々に牛の大きな糞がある。用心しないと大変だ。
遠くに昨日登ったウペペサンケ山が見える。ニペソツも見える。あの白く冠雪した山は十勝岳だろうか?
頬をなでる風が心地よい
標高850m付近
左手に小高いピークが見える。
このあたりの紅葉はなかなかだった。ここから先、わずかであったが乗って登ることができた。右の写真に見えるのがリフト最上部。まだまだ遠い。
直登しても行けなくはなさそうだが実際はとても急!無理だ…
直登はあきらめて道なりに進む。先ほど迄は気持ちよい草原だったが、ここからはガレ場の登り。でこぼこしてて押して登るのも一苦労だ。遠くに鈴の音が聞こえる。団体さんが牧場の方へ下っていった。そしてリフトの終点、広場に出た。展望最高。ゆったりと寝っころがりたい気分だ。
さあ、もう少しだ。いよいよ山道らしくなってきた。笹の生えた登山道、落ち葉で滑る。話し声が聞こえてきた。視界が開けるとそこは山頂だった。数人がいた。「ありゃあ、自転車だ!それで登ってきたんかいな…」とびっくりしていた。
「自転車で登ってきたのは初めてみたよ。凄いねえ。どこから登ってきたんだい?」と興味深く質問責めにあった。