北八ツ スノーハイク 新年山行
03年1月2日(木)曇りのち晴れ〜3日(金)曇りのち晴れ
中山展望台から蓼科山方面を望む
北八つ縦走で思いっきりスノーハイクを楽しもうと、出かけたが…
【山 名 】 北八ケ岳 中山(2,646m)
【メンバー 】 Tさんとその奥様、Nさん、酒呑童子
【行 程】 2日 渋ノ湯…黒百合ヒュッテ…中山…高見石小屋(泊)
1125 1335 1540
3日 小屋…丸山…賽の河原…渋ノ湯=車で移動=ピラタスロープウエー山頂駅…北横岳山頂
0825 0840 1005 1205 1320-1320
山頂駅………山麓駅
1420-1440 1540
本当はこのコース、年末3連休の忘年山行で歩くはずだったが、天気予報に翻弄され中止となった。その後忘年山行は、Fさんも加わって急遽日光男体山となった。スノーシューを持参せず、登りは通常の倍、5時間もかかる厳しい雪山となった。その時思った。のんびりスノーハイクを楽しみたいと…
で、さっそくお流れとなっていた北八ツスノーハイク案を再燃させ、参加者を募った。「今回はお気軽山行ですよ、でも念のため12本爪アイゼンやピッケルは準備、スノーシューは絶対忘れないでね」と打ち合わせ。天気がいまいちのようなので、都合では天狗岳登頂も視野に入れていつでもどこでも歩ける準備は万全だ。
参加者はいつものメンバー(Fさんは所用で泣く泣く不参加)。そして念願の二日の朝、目覚めてみると少し雪が積もっていた。道路はテカテカに凍結。いやあ、まいったなあ…しかしここは4WDの本領発揮。
Tさん宅に無事到着、御夫婦に新年の挨拶をすませ酒呑童子号に乗り合い、北八ツをめざす。町や里山の景色が真っ白で、こんな綺麗な光景、町中で見れるなんて凄いねえ。寒そうだねえ、これなら北八ツ迄行かなくったって十分楽しめそうだねなどと語らいながら、はや心は北八ツのスノーハイクへと思いを馳せる。
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表妙義の朝焼け |
上信越道松井田妙義ICの手前で朝日に輝く表妙義の姿が美しい!寄り道して記念撮影。そして上信越道に入る。雪のためチェーン規制中とのことで検問にあう。こんな体験は初めてだ。スタッドレスで無事合格。しかし上信越道は殆どチェーン不要のような状態だった。むしろ高速を降りてからの佐久市内の道の方が雪も多く怖かった。
コンビニで買い物をしたあと、Nさんも無事インター前で合流。この雪では渋ノ湯までは予定の時間では無理かな等と話しながら慎重に運転する。赤信号になった。ブレーキを踏むが停まらない!前に車はなかったので助かった。スローモーションのような感じで赤信号に入り込む。右手から車がやってきた。運転手と目が合う。心の中で「避けてね!」と祈り、ハンドルを左に切る。幸い2車線だったのでぶつかることなく酒呑童子号は停車した。
その後はより慎重に運転する。朝は素晴らしい天気だったが、ピラタスが近づくと山頂付近はどんよりと厚い雲がかかっている。西の霧ガ峰方面や南方面は結構いい天気。当初は渋ノ湯に1台デポし、ロープウエイー迄戻り、縞枯山〜高見石へ縦走し、渋ノ湯へ戻るという案であったが、このどんより雲ではねえと話しながら渋ノ湯へ向かう。途中事故でタイヤの外れた4駆や、路側に脱輪したタクシーに遭遇。いやあ、雪道は怖いねえ…運転は緊張の連続。渋ノ湯に着いたときには、同じ道をピラタスまで戻る気力は失せていた。天気も回復傾向になく、予定を変更しし黒百合ヒュッテから、高見石小屋コースとした。
駐車場代2千円/2日・台を渋ノ湯御殿に払う。雰囲気良さそうな温泉旅館。もうここで温泉も良いねという悪魔の囁きを振り切って黒百合ヒュッテをめざす。おっ、Nさんがトラさん持参のお土産「名月赤城山」をザックに詰めている。頑張ってね。小屋で飲んであげるから…
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ふかふかの新雪です |
黒百合ヒュッテ前から天狗岳方面 |
雪下ろし中の黒百合ヒュッテ |
人気の北八ツ、登山道は積雪は多いがしっかり踏みしめられている。今日はスノーシューの出番もなさそうだ。坪足で緩やかに登る。新雪が樹林帯にふかふか、北八ツの雰囲気をたっぷり味わう。空は青空となってきた。程なく黒百合ヒュッテに到着。そしてわずかで中山峠。明日は見れないかもしれない天狗岳。すこし右手に行って岩の上から眺める。風が強い。中山峠ではほっぺも凍るかと言う程の風、冷たかった!
ここが中山?って所を過ぎると、わずかで素晴らしい展望の広がる中山展望台。歩く予定だった北横岳方面からの縦走コースが青空に覆われている。そして北アルプスの山並み。槍ケ岳もくっきりと望まれた。これじゃあピラタスからの縦走も良かったかもしれないな、山の天気って難しいなあと思いながら急な下りを小屋へ向かう。明日ここを登り返すのはしんどそうだなあ等と話しているうちに小屋に到着。まずは裏手の岩場に登り展望を楽しむ。眼下の白駒池を横断している人が見える。記念撮影後小屋に戻る。
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中山峠付近にて 後方は天狗岳 |
中山展望台からの下り |
高見石小屋裏から岩場へ |
目が慣れないためか小屋の中が薄暗くて不気味な雰囲気。ストーブの周りにいる人も何故かおとなしい…
個室があると言うことで、わずかの追加料金で個室に変更。部屋が暖まるまで大広間のストーブで暖をとる。やはりみんな静かだ。とてもここで酒を飲む雰囲気でない。部屋にこたつも入ったので移動。いやあ、暖かい。やっぱ個室はいいねえ。さあ、早速乾杯!急に躰がとろけてきてぽわ〜っとしてきた。瞼が落ちる。う〜ん、最高の気分。トイレに行きたくなったが、まだ屋外トイレ使用の時間。もう寒さの中へ出ていく気がしない。我慢我慢(^_^;
夕食の時間です。でも寒い。この小屋はランプの小屋って言うんで楽しみにしてきたんですが、確かにランプ風の照明でした。石油を使った本当のランプでなかったのはちょっと残念でしたが、雰囲気はちょっぴり幻想的でした。さて、食べましょう。Tさんは元気だ。お代わりしている。個室の暖かさが恋しく早めに切り上げて部屋に戻る。さあ、また宴会の続きです。酒が進むほどに舌もなめらかになる。デジカメ自慢に水筒自慢、その他何でもかんでも…いやはや楽しい人達だ。おや、Nさんがうつらうつらしているぞ。
そして明日のコースをどうしようとなった。天気良かったら天狗岳登頂!、縞枯からロープウエイへ!車の階修道するのよ?、冷山コースも面白そうだよ、トレースもなさそうだしスノーシュー使えるよ!賽の河原経由で下山がいいよ〜、そして北横岳めざそうよetc 全くまとまらない、まあ明日の天気を見て決めましょうか?さてぼちぼち寝ようか?布団はどう敷こう?ここでTさんの奥様が…と主張。男どもは主婦の意見に逆らうことは出来ない。こたつを中心にして周りに布団を敷いた。暖か〜い。子供の頃こうやってよく寝たなあと思い出す。ん?何だこの足は…Tさんの短い足が邪魔だなあ(^_^; などと足の長さ比べをしたりして夜は更けていった。
布団は羽布団、軽くて暖かい。良い夢が見れそうだ。さあ、明日の好天を期待して…おやすみなさ〜い