北八ツ スノーハイク 新年山行 (2)
03年1月2日(木)曇りのち晴れ〜3日(金)曇りのち晴れ
坪庭 さあ、北横岳をめざそう
朝です。天気はどうだろう?しかしこの部屋には窓がない。外に行かなきゃ天気が分からない。う〜ん、しょうがない。寒い外便所へ行くとしよう。長靴を借りて少し坂を下る。天狗岳方面はどんよりと厚い雲がかかっている。しかし風が早くながれている。東の方は明るい。もしかして期待できるかも…寝ぼけ眼で便所へ。パンツを脱ぐと寒〜い冷気がお尻をなでる。うひゃあ〜。
初日の出を見たかったが、この天気では無理だ。晴れてるよ〜、天狗岳行けるよ〜といっても誰も信用しない。昨日の飲み過ぎが祟ったのか、なんとなく皆のんびりムード。まあ、御飯を食べて考えましょう。あさはお雑煮です。ここでもTさんはお代わり。いやあ、気合い入ってるねえ。もしかして北横岳までの縦走コースを狙ってるのかなあ?Nさんも気付けにお酒を少々嗜んでいる。T婦人は元気満々!
さて、どうしようとコースの協議。天気悪そうだし天狗岳は無理かもね、ということで何となく賽の河原方面へ向かう。そして分岐に到着。とりあえず丸山くらいは登りましょうと朝一番のつらい躰にむち打って少しの坂を上る。
頂上からの光景はやはりどんよりした雲行きで何とも元気が出ない。しかしNさんは何となく縞枯山の方へ縦走したいようなそぶりです。「迎えに行くからどうぞ。もしかしたら出会えないかもしれないけど」なんて感じで、この案はむげ無く却下された(^_^;
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丸山神社(丸山頂上) |
賽の河原は風が強かった |
冷山コースはみんなの頭には全く残っていない様子。もう無駄な抵抗はやめよう。そうなるとTさん御用達コースの賽の河原経由で渋ノ湯下山。もうこれしきゃ無い。さあ、急いで下りましょう。北横岳も登らなくっちゃなりませんからと樹林帯を下る。そうです、このまま下っただけではせっかくのスノーシューでのお遊びが楽しめないのです。北横岳に行けば…
賽の河原はその名の通り、風がビュービュー吹いて寒かった。お気楽コースとはいえ結構厳しい。視界が悪ければ迷うこともあるだろう。時々風でトレースが消され、コースを外しズボット埋まったりして楽しかった(^_^;赤い布を着けたお地蔵さんが寒風に耐えて我らを見守ってくれていた。この河原を過ぎればあとは下り一辺倒のお気軽モードとなり、わずかで渋ノ湯に着いた。
温泉入ったら気持ちよさそうだねえと言う気持ちと、ちょっと歩き足りないねと言う気持ちが揺れる。結果はもう少し歩きたいねと言うことでピラタスロープウエイをめざす。
山麓駅に到着。レストラン出なんか食べる?食べるともう歩く気力なくなっちゃうよということで、12本爪アイゼン、ピッケルは車に残し、スキー客に混ざりローウウエイで山頂駅に到着。いやあ、寒そう!窓にしっかりと氷の結晶が着いている。見事な芸術に感動!
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坪庭から北横岳方面を望む |
三ツ岳 |
北横岳ヒュッテ この先急な登りとなる |
北横岳方面は青空だ。天狗の方もくっきりと見えていた。坪庭は吹きっさらしで風が強かったが、樹林帯のジグザグの登りぼりになると暑くなってきた。そして三ツ岳の分岐に到着。北八ツには珍しい岩場の光景。帰りは三ツ岩回って帰ろうかとつぶやいたが、誰にも賛同は得られなかった。やっぱりね(^_^;
北横岳ヒュッテまでは坪足で全く問題なし。ヒュッテの前で念のため6本爪アイゼンを着ける。わずかで急な直登となる。しかしそれもつかの間、すぐに山頂着。風が強い。天気も何と無く下り坂。記念撮影をしてそうそうに下山。急な下りでは尻セードで滑る。いやあ、快適。そしてあっという間にヒュッテ着。三ツ岩の分岐で岩峰を眺める。もう誰もあっちから下ろうよとの声は出なかった。そしてわずかで坪庭に出て山麓駅に到着。いったん2階の休憩室で一休み。ここからはスノーシューで下山です。今回の新年山行はスノーシューでお気軽ハイクの予定だったんですが、まだ使っていないんです。で、ロープウエイで下ろうよと言う人は誰もいません。
広い雪原の下り。スキー場を避けながらトレースはありますが、やはり新雪が恋しい。トレースのないところをグングンと下ります。時々ズボットもぐったり、転んだりして雪を一生懸命堪能しました。途中天気も悪くなり、ガスで幻想的な景色となり、これもまたいいねえなどとお喋りしている内に山麓駅に到着。
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北横岳頂上にて 後方は蓼科山 |
雪と戯れるTさん |
いつも決まってるNさん |
今回は、天気がめまぐるしく変わり、予定していたコース通りには歩けませんでしたが、楽しい仲間と新年にふさわしい山歩きが出来ました。