大戸岳(1,446m)    標高差 約1,020m
  2000年6月4日(土)晴れ

山頂手前の岩峰にて

【山  名】 大戸岳
【メンバー 】 ぼとくさん、野峰さん、ふーせんさん、トラベエご夫婦、酒呑童子
【行  程】 闇川登山口…中ツ手清水…風ノ三郎…大戸山
       1040  → 1215-1305  1350     1410
       1710     1620-1605         ←1520
【地  図】 湯野上、上三寄 1/25,000図


ネマガリタケ採りに行こうと群馬、茨城、千葉、栃木の仲間が集まった。目的地は会津盆地の南端に位置する会津若松市の最高峰「大戸岳」。日頃歩かない山域のため、どんな山かなあと思いながら、日光今市経由で国道121号線をひたすら北上する。そして、118号線に入り芦ノ牧温泉の先から闇川集落を過ぎ、ようやっと登山口に着いた。

真っ暗闇の登山口にぼとくさんの車が止まっていた。すやすやと眠っているようだ。さっそく水割りを睡眠薬代わりにグイッとあおり、車中泊となった。

小鳥の音に目覚める。狭い車内で寝たためかあちこちが痛く、さわやかな目覚めとはいかないが小鳥の賑やかな声が山の朝を感じさせてくれる。でも、朝とは言っても、すでに8時半を回っている。ふと沢の方を見るとぼとくさんが、のんびりと横になっていた。まだ集合時間までだいぶある。ぼとくさんは、6時過ぎに起きて、すでにたこ焼きを作っていたとのことです。

「綺麗な鳥がいるよ」って教えて貰った。見るとブルーが鮮やかなオオルリである。わずか数メートル先の小枝に、餌をくわえて様子をうかがっている。二人の人間と、一羽の小鳥の対決…しばらくにらみ合いが続く(^^; なかなか警戒感が強いのか、しばらく枝にとどまり、姿を見せてくれた。対決なんて書いたが、本当は優しくつきあいたい、対話をしたいと思っているのだが、野生の生き物はやはり警戒感が先に立つのであろう。我々の出来るのは、この様な小鳥たちがいつまでも気持ちよく過ごせるような環境を残していくことだろうな…なんて、殊勝なことを考えながら静かにオオルリを見物した。

そして野峰さん到着。10時半にはトラベエご夫婦、ふーせんさんが相次いで到着。さあ、頑張ってネマガリを採りましょうと山姥様に見送られて、いきなりの雑木林の急登。寝不足の体が重い。汗が噴き出す。みんな熱心にタケノコ目になって探している。私とトラベエさんは、熱心でないと言うよりネマガリを見つけるコツがつかめないのか、なかなか収穫が上がらない。そう、私はみなさんのザックにあるそうめんや、ワイン、たこ焼きetcが気になって、ネマガリが目に入らないのだ。

中ツ手清水途中、ブナ林の急登で、さっそくトラベエ奥様から冷たいトマトを頂いた。こんなところでトマトは美味である。そして長い登りの末、中ツ手清水到着。冷たい清水が気持ちよい。さあ、さっそく野峰さんのそうめんだ!!。そしてトラベエ奥様のザックからは、なんとアイスクリームが…他にもこの奥様のザックからは色々と出てくる。まるでドラエモンのポケットだ。

賑やかなギャラリーを横目に、野峰さん、黙々とそうめんを茹でている。もうそろそろかなとカップにたれを入れて待つ。そしていよいよ、冷たいそうめんの出来上がり、あっという間になくなってしまった。そして二回目は、流しそうめんに挑戦。一度目は勢い良く樋を流れてくるそうめんにあわてて失敗。再度挑戦。よっしと気合いを入れ野峰さんと息を合わせる。「………」息をのみ見つめる視線を感じながら緊張の一瞬。うまくそうめんをゲット。やった〜、山で流しそうめんの味は格別だった。野峰さんありがとう。

イワカガミそして、たこ焼き、スパークリングワイン、山椒の佃煮、漬け物…う〜ん、満足。あれっ、ネマガリはどうしたの?
そうです、今日の主役ネマガリはちょっと影が薄かったですが、静かに茹で上がりを待っていました。マヨネーズを付けて頂きました。清水には、ぼとくさんがワインを冷やしています。このまま置いていき帰りの飲もうか…なんて言ってましたが、やはり山頂でと言うことになり保温袋に入れて、出発です。アルコールや沢山の食べ物でちょっと足が重い。

風ノ三郎から先に少し急登と聞いていたが、それまでもかなりの急登です。あえぎあえぎ登る。そして展望の良い風ノ三郎です。ここから斑に気が変わって岩場の登り、岩肌二がイワカガミやシャクナゲが目を楽しませてくれます。あの山はどこかなあ、会津の山並みはなじみがないので何とも分かりません。そして大戸岳山頂着。

先ほど飲んだビールやワインは、汗ですっかり出てしまいました。さっそくビールで登頂記念の乾杯です。あれっ、トラベエ夫人がいません。どうしたのかなあと思っていたら、沢山のネマガリを持って現れました。さあ、全員揃っていよいよ、山頂での宴会の始まりです。清水で冷やしたワインは飲み頃です。そしてでっかいソーセージ、こんにゃくゼリーに焼き蛤…でも厳しい下りがありますよ。皆さん飲み過ぎないでね (^^;

山頂にて明日登る山はどっちかなあ等と、もう気分は翌日の山行へと向かいつつあります。でもなぜかぼとくさんは寂しそう…そうです、ぼとくさんだけ、用事があってどうしても今日帰らないと行けないそうです。

下山は、ピストンで一気に水場まで下ります。今宵の水割り用の水を清水で補給して後はひたすら下り。長い下りも楽しいおしゃべりで気分がまぎれます。そして山姥様が、無事帰ってきたねと迎えてくれました。さて、明日はどこに行こうかと地図を囲んで、磐梯山?会津朝日岳、会津駒、浅草岳?と楽しい山談義です。ぼとくさんは後ろ髪引かれる思いで先に帰りました。



キャンプ場にて残った5人はほぼ翌日の予定が決定。方向が同じなので、一緒に温泉でも入って泊まろうかということになり、南郷村、山口温泉「きらら289」で入浴、汗を流しました。とらべえ夫人は蛍を見たよって喜んでました。そして泊まりは近くの久川キャンプ場としました。夜のとばりの中で、ランプやろうそくの灯りは心を和ませてくれます。星が綺麗だねえ、美味しいねえこのお酒などと、車座になって楽しい一時を過ごしました。

翌朝、天気は上々、ふうせんさんは浅草岳へ、私は会津駒と、会津朝日岳へいく野峰&とらべえご夫婦に見送られて出発!!