尾瀬 至仏山から尾瀬ヶ原へ
2001年9月16日(日)晴れ
至仏山にて夏がく〜れば思い出す…尾瀬、夏も良いですが秋も素晴らしいですよね。紅葉にはちょっと早い尾瀬でしたが、念願のヒツジグサを見ることができました。
【メンバー 】 よし&ひろ
【行 程】 鳩待峠…小至仏…至仏山…山ノ鼻…尾瀬ヶ原散策…鳩待峠
0725 0935 1025-1105 1345 1440 1535
盛夏の尾瀬に行きそびれた。ニッコウキスゲの群落を今年はみたいと思っていたがチャンスがなかった。
秋の尾瀬にはまだ早すぎる。でも少しは紅葉も…
6年前になるかなあ、当時小学校4年生くらいの息子「たっくん」と登った思いでの山である。あの時は時々現れるピークに「山頂ま〜だ〜、おなか空いた〜」と楽しい家族登山だった。今日は妻と二人。高1のたっくんは、鼻曲山の一件以来「もう山には行かない!」とすねている(^_^;)。今度一緒に歩いてくれるのはいつの事だろうか?
尾瀬は環境保護のため大部分の週末、車の乗り入れが規制されている。今日のコースも津奈木から鳩待峠まで一般車は通行止め。で、戸倉の駐車場(千円/日)に停めここから乗り合いタクシー(900円/人)の利用だ。
乗客が満員になるまで少しタクシーの中で待つ。助手席に単独の男性。もしかしてと声をかける。「桃パパさん?」「そうです」…いやあ、偶然です。初顔合わせはちょっぴり照れくさくもあり、懐かしくもある。前日あるホームページの掲示板で「尾瀬に行くよ〜」って書き込みを見たので「私も行くよ〜」と書き込んだ。そのとき桃パパさん、「白っぽいザックにSONYのGPS…出会えると良いねえ」ってな感じであった。
それが、早々とタクシーで一緒になるとは…こんな偶然ってあるんですねえ。いやはや\(^o^)/
鳩待峠に到着。ガスってる。先ほどまではあんなに良い天気だったのに、神様の意地悪…
桃パパさんは先に歩き出す。私たちはトイレ(チップ弾もうね)に立ち寄り身も心も軽くして少し遅れて出発。
最初はブナやミズナラなどの樹林帯、キノコや少し紅葉した木々を眺めながら登る。ガスで駄目かなあって思いながら歩いていたが、ど〜んと聳える笠が岳が見える頃にはガスも無くなり青空となっていた。中年おじさんの二人連れと先になり後になり歩く。おじさん達に「笠が岳、こっちからどれくらい?道はどう?展望は?」と質問責めにあう。「ちょっと寄り道してみようか」と元気なおじさん達だ。
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鳩待峠。あいにくの天気 | 紅葉はもう少しかな | 笠が岳 |
水場では数人が休んでいた。今日はあまり暑くないので水も減らない。でも折角だから飲んでみる。う〜ん、やはり汗をかかないと水のうまさもいまいちだなあ…そしてオヤマ沢田代。少し草紅葉になっている。まだまだ遠くに小至仏山頂方面がのぞいている。すこしして笠が岳への分岐到着。ザックが一つあった。先ほどの元気なおじさんが途中まで様子見に行ったのだろうか?
ここらから尾根の右側を巻くようになると、夏なら高山植物が咲き乱れる気持ちよいところだ。しかし今日はリンドウとわずかな花しか咲いていなくちょっと寂しい。徐々に滑りやすい蛇紋岩があらわれちょっとした岩場もあって楽しいところだ。丸太の階段を上り、わずかで小至仏山に到着。数人が休憩していた。これから至仏山まで何度かの上り下りがあり、気分的には「山頂ま〜だあ〜」って言う感じだ。
オヤマ沢田代 岩場で〜す。慎重にね そして階段の登り
どんどんとガスが流れ青空が\(^o^)/を出す。山頂に着くまでにこの青空が待っていることを願って疲れた足に馬力をかける。桃パパさんいるかなあ、わが輩達は結構のんびりというか、時間かかったのでもしかしたらもういないだろうねと話しながらようやっと山頂到着。いやあ、たくさんの人。桃パパさんは?見あたらない。もう山ノ鼻めざして下ったんだろうなあ。
残念ながら先ほどの青空はどこへ行ったのか?谷川方面の展望は全くなく晴れる気配もない。尾瀬ヶ原方面はもや〜としている。燧ケ岳は山頂を隠している。尾瀬ヶ原はすっきりしない感じでもやっている。う〜ん、残念。
山頂には、どう見てもセンスの良くない(人によっては墓石などと悪口を言う人もいるらしい)至仏山の標柱。もうちょっとどうにかならないのかなあ…で、記念撮影は、ちょっと横にそれた三角点の前でパシャッ。風が少しあり、ビールを飲む雰囲気ではない。山で飲むコーヒーはうまい。かぐわしい香りが鼻をつく。展望はなくとも山頂の雰囲気はいつも嬉しい!じゃあ、下山としようか。下りは山ノ鼻コースで尾瀬ヶ原をめざす。
10分も下ったろうか、前方に突然現れた桃パパさん。とっくに下っていただろうと思ってたのでちょっとびっくり。なんと私たちとは逆コースだったようだ。しかいここを登りに使うとは…いやあ、お疲れさん
山ノ鼻コースの思い出は、今年の五月、残雪時期に時には雪を蹴散らし、時には尻セードでグングンと爽快に下った気持ちよいコース。そして少し顔を出した木道の階段歩き…
そんなイメージのコースだった。木の階段や木道は今日も続く。グングンと下る。しかし木道が無くなると、蛇紋岩のごろごろとした滑りやすい道。歩きにくい。それに雪があればスイスイの急な下りも一歩一歩歩いて下るのは疲れること、このうえない。鎖場は無くても良いくらいの感じだが数カ所の鎖場はコースに彩りを与えてくれる。
下るほどに尾瀬ヶ原がくっきり見えるようになってきた。森林限界が終わると今度はまたまた歩きにくい丸太の階段や石畳の下り。これが歩きにくい。雨などで土の部分はえぐれてでこぼこ、そして丸太は滑る。ちょっと油断すると滑って足をくじきそうだ。ひろの疲れも限界にきているようだ。がんばろう、尾瀬ヶ原はもうすぐだ!
至仏山にて 長い木道の下り 滑る蛇紋岩の岩場
そして傾斜も緩くなったかと思うと、爽やかさ一杯の尾瀬ヶ原に到着だ。太陽に輝くシラカバ、そして木道の脇にはリンドウ、おっ、地塘だ。おや、なにか白い花が…近づいてみると、なんと初めて見るヒツジグサだ!!いやあ、感動!綺麗だねえって見とれているひろの姿が水面に映って、ちょっと格好良い。他にもワレモコウや白いリンドウ、そしてちょっと早目の草紅葉…いいなあ、やっぱり尾瀬だなあ。
山ノ鼻に到着。さっそくビール。ここまで来ると登山者と観光客が入り乱れてちょっとざわざわとした雰囲気。背広姿のおっちゃんもいる。どう見ても町なかのファッションに身を包んだハイカラな女性がいる。酔ってちょっと足取りのおぼつかない人もいる。これが尾瀬なんだよね。ザックを背負った私たちはもしかして場違い?なんて感じながら最後の登りで鳩待峠をめざす。
今度はアヤメ平あたりを歩いてみたいねえ等と話しながら、ひろがラストスパートをかける。下りはカタツムリのように遅いが登りはなかなか頑張る。よし今度は二人でどこに行くかな?