日光白根山にお礼登山
99年7月31日(土)〜8月1日(日) 快晴
7/31 湯元…前白根山…避難小屋…穴………奥白根山(泊)
1000 1255-1325 1350 1700
8/ 1 奥白根山…弥陀ケ池…五色沼…避難小屋…穴…避難小屋…前白根山…湯元
0730 0805 0825 0840-0940 1130 1200 1340
メンバー 単独
暑かったです。北アルプス、南アルプスと360度の展望でした。山頂ちょっと下の窪地でツエルト泊、星空、夕焼け、朝焼けも最高でした。
お世話になった岩穴
昨年末の事件の時にお世話になった穴にお礼登山です。
冬と夏では全く様子が違い、ちょっと探しました。
その後誰も使った形跡はありませんでした。
「その節はありがとう」と手を合わせて来ました。
でも、今回も思わぬおまけが…
土曜日、避難小屋からお世話になった穴をめざして進んでいたときのことです。当然道はありません。笹の山肌を滑らないように歩いていたら、左手下になにやら物体が…
遭難者
何だろうと近づいてみると、雨具の上下、中からズボンやベルトが見える。よく見ると隙間から骨が見える。しかし、頭や登山靴やザックなどは見あたらない。
心臓がドキドキと破裂せんばかりに音を立てる。どうも遭難者らしい。無線や携帯で連絡を取るが窪地で見通しも悪くどちらも無理。現場がわかりやすいようにバンダナを近くに木に目印をする。
そしてとりあえずそこから約3分くらい先の、昨年冬お世話になった穴を見つけお礼を済まし急いで避難小屋方面に戻る。山頂への分岐で連絡を取ろうと試みるがここも駄目。高いところなら大丈夫だろうと急いで山頂に向かう。祠の手前で妻に電話。このとき一瞬だけ携帯が通じた。(この後どうしても繋がらなかった)で、妻と無線で状況を話し日光警察署に場所や服装等の状況を報告。妻と警察は電話で連絡。私と妻は無線、何とももどかしい感じであったが無事連絡も終わりホッとする。
山頂でツエルト泊
一人で山中に泊まるのも心細く避難小屋まで戻ろうかと思ったが時間も遅く、山頂手前の窪地にツエルトで泊まることにした。
周りにはハクサンフーロが咲いていた。
素晴らしい夕焼け
山頂にたった一人、静かに夜は更けていった
ツエルトから顔を出すと満天の星空が心を和ませてくれる
捜索隊を道案内
朝!! 天気は快晴。山頂からは見事な朝焼け、そして雲海に浮かぶ素晴らしい眺望。今日は警察を発見場所まで案内するために9時から10時の間に小屋で待ち合わせ、その為時間はたっぷりある。山頂で2時間以上過ごす。
そして捜索隊を道案内し現場検証の後、遺体を回収しました。現場検証は笹藪の中をみんなで遺品の捜索をしたり写真を撮ったり…しかし笹の急斜面のため何度か捜索隊の方々は転んで滑り転げたり結構大変でした。登山靴の片方と白骨の一部は近くで見つかりました。昨年、私がお世話になった捜索隊の人もいました。発見の事情聴取で、なんでこんな道のないところ歩いていたんですか?との問いに、お礼登山の件を話しました。盆が近づくとこんな感じで発見が増えるそうです。
今年で3件目とか…
日光白根山はどうもお巡りさんに縁がありそうです。合掌…
みなさん、安全登山に心がけましょうね!!
話変わって…
日光白根山でコマクサ発見しました。思いがけぬところで…株数は少なかったですが、いつまでも残っててほしいですね。ほとんど人が歩かないところなので心配ないかなと思います