落ち葉踏みしめ、王城山散策 99年11月21日(日) 晴れ
![]() |
4合目付近より山頂方面を望む |
【山 名】 上越 王城山(1,123m)
【メンバー 】 酒呑童子、妻
【行 程】 2合目付近登山口…8合目……山頂……登山口
1140 1305 1320-1500 1555
【地 図】 長野原(1/25,000図)、参考…群馬の山歩き130選
落ち葉踏みしめ
JR吾妻線より国道145号線より登山口のある集落に入る。途中、吾妻渓谷の紅葉見物の観光客で路側は車が一杯であった。入り口がいまいち分かりにくくちょっとうろうろしてしまった。2合目あたりの道路端空き地に車を停め歩き始める。
カタクリ群生地の表示を左手に見て、コンクリート道を歩く。5合目あたりまでは広い登山道である。落ち葉踏みしめての心地よい歩きとなる。
静かな山歩きを堪能していたが、4合目あたりで20人ほどの中高年の団体が降りてきて賑やかになった。「まだ少しありますよ」と親切に教えてくれる。それはそうでしょう、まだ登りはじめたばっかりですから(^_^;
5合目には唐笠松と呼ばれる大きなアカマツが立っていた。
中棚尾根から古城をめざす
登山口から頂上まで石の石碑が建っている。「5合目傘木」から道も狭くなる。眼下に集落が見える。今日は暖かい。6合目あたりでは山肌にロープの張ってあるちょっと荒れた登山道だ。このあたり紅葉はまだ綺麗だった。そして8合目、ここから道が二つに分かれる。右の古城コースをとる。左をとれば岩壁を巻いて王城山をめざすコースだ。わずかで右の斜面が切れ落ちた道となる。ロープづたいに登る。山慣れない妻はちょっと怖そうだが、それも束の間、あっという間に山頂に着いた。
山頂
古城山頂は東のピークであり、3基の祠があるが木々に邪魔されて展望は悪い。急坂を下り、バラック小屋を過ぎると東の頂上だ。
5分と掛からないその頂上は、祠が気持ちよい草地の一角に鎮座している。アカマツやカラマツの間から冠雪した草津白根山方面が見える。浅間や白砂山方面も見える。
家族連れがお先にと下山したあとはのんびりと暖かい山頂でお昼寝タイム
しかし…のんびりスケッチしたり昼寝を楽しんでいたがその安らぎがまもなく破られてしまった。真っ黒な犬を連れた単独行氏が到着。ひもでつながれているものの長い舌を出してハーハーと言いながら睨み付けられる。視線が気になる。しばらくじっとしていたが、展望を楽しもうと動くとわんわんと吠えられる。
犬は嫌いではないがこんな所では会いたくないものだ。登ってくる途中でも鉄砲を持った人と、猟犬に出合った。休憩中でザックを降ろしていたが、くんくんと鼻を突けてどかないのだ。ちょっとビビッたがようやく遅れてきた飼い主にたしなめられてザックを返して貰った(^_^;
そして下り
今日はビールを持ってこなかった。ぽかぽかと暖かい山頂ではビールが欲しくなる。犬も諦めたのか吠えなくなったのでようやくのんびりできた。さあ、絵もできあがったし下山するか。
帰路は鞍部から岩壁コースをとる。聳える岩峰の下を、落ち葉踏みしめて歩く。15時を過ぎると日陰はちょっと寒くなってきた。逆光に映える時期遅れの紅葉を眺めながら無事下山。晩秋の山もいいものだ。