展望に誘われて 大源太山へ (1,764m) 2001年10月21日(日)曇り時々晴れ
三国山山頂直下のガレ場
紅葉を愛でながら歴史のある三国街道を散策しようと出かけた。三国山は階段登りが殆どで、あっけなくついてしまった。何か物足りない…山を歩いた気がしない。ふと見ると大源太山への気持ちよさそうな稜線が誘っている(^^;
(大源太山は谷川の近くに同名の山があります。今回登ったのは国道17号三国峠から登る平標山に近い方の山です)
行 程 トンネル前P…三国峠…三国山…大源太山…三国山分岐…三国峠…駐車場
0700 0945 1035-45 1255-1340 1515 1600 1645
地 図 谷川岳、苗場山、武尊山(昭文社エアリアマップ)、水上(1/25,000図)
メンバー 酒呑童子&ひろ
法師温泉から歩こうかと思っていたが、登山口までの歩きが長い。まずは登山口から歩くことにした。トンネル手前に駐車する。登山口はどこ?と単独行のおじさん。
道路側壁の切れ目からそれらしき標識があった。ここかなあと思ったが地図をみるとトンネルのすぐ近くのようだったので夫婦連れの登山者に尋ねる。
ほんとトンネルのすぐそばが登山道入り口だった。もう少しトンネルよりにも駐車場があった。橋から眼下の沢をのぞく。紅葉がきれいだ。かなり高度感があり吸い込まれるような感じ…
すぐに樹林帯のコースとなる。単独のおじさんはすごい健脚のようだ。見る間に姿が見えなくなってしまった。三国峠まではそこそこの紅葉を楽しむことができた。紅葉より黄葉が多かった。
峠には、「峠を越えた人の名前が記された記念碑」があった。川端康成、伊能忠敬他たくさんの有名な人たちが記されている。この三国街道で峠を越えるのは車のない時代、大変なことだったんだろうなあと先人の歴史を偲ぶ。
一休みのあと、本格的な登りとなる。まずはお花畑までの登り。
ただひたすら木道の階段を登る。振り返れば苗場山や浅間山がもやっとした中に浮かぶ。今日は午後からは曇りとの余りよい天気ではなかったがそこそこ展望は良かった。新潟方面から登ってきた人たちだろうか、たくさんの人が先を歩いている。そしてお花畑でいったん登りは緩くなる。しかし…その先も恐怖の木道歩きは続く。ガレ場の急斜面にもしっかりと木道が設置されている。ここから山頂まで殆ど木道の登りが続いた。団体のおばさん「いやあ、何、この木道。きついねえどこまで続くの?もう頭の中真っ白で何も考えられない。疲れた〜」
途中平標山方面への分岐を見送り、ようやく恐怖の階段を終える。そして少し平坦になったと思ったら大混雑の山頂だ。南側だけ開けた狭い山頂は沢山の人で座る場所もない。幸福の鐘というのがあった。静かにゴ〜ンとならす。山名板の前で記念撮影。沢山の人の視線を受けているようでちょっと恥ずかしい。
こんなざわついた場所では休憩する気分にならない。すこし戻って平標山方面の分岐を歩く。すると、谷川連峰のすばらしい景色が目に入った。
いやあ、凄い。平標から仙ノ倉山から万太郎、そしてオキの耳までばっちり見える。すぐ先に見えるピークで一休みしようと先に進む。すると、前方から単独行の人が汗をかきかき登ってきた。「どこまで行ってきたんですか?」「大源太山まで…」「道はどうです?」「ちょっと上り下りあるけど問題ないですよ」
ひろに相談。「どうしようか…これで帰ったんじゃ物足りない。行ってみる?」「いけるとこまで行ってみようか」と了解を得る。空は青空となってきた。「あそこが大源太山、山頂にたてばきっと素晴らしい景色が待ち受けているよ。頑張ろうと進む。
いくつかのピークを登り下りして三角山に到着。ここから苗場スキー場の方へ降りるコースもある。下りはこちらに下ってタクシーでトンネルで戻ろうかなどと思いながら進む。大源太山はもうすぐそこに見える。いったん左に巻き、標識に沿って右に曲がる。笹の刈られた気持ちの良い登りだ。わずかで三角点に到着。しかし見晴らしは悪い。どうも山頂らしくない。標識もない。あれ〜なんだこりゃあ…
道はまだ先に続いており、どうもピークは先のようだ。三角点が山頂でないのかなあと不思議に思いながら進む。ひろは疲れたのか、ペースが落ちる。
するとちゃんとした標識のある山頂があった。残念ながら青空は少し前に引っ込んでしまった。しかし、思った通り、眼前には谷川連峰のすばらしい展望が出現した。
以前、西黒尾根から、万太郎、平標山、そして松手山を一気に日帰り縦走した思い出をたどりながら、あれが…、あのとんがりが…とひろに説明する。いやあ、しかしあのときはなんと無謀な縦走をしたんだろう、やはりのんびり泊まりで歩いた方がいいなあ。、またいつか行くかなあなどとコーヒーを飲みながらのんびりと休憩する。しかしなんか虫が多いなあ…
さて、帰りの行程も長いので下ろうかと腰を上げる。ピストンはちょっとしんどいがやむを得ない。三角山から浅貝へ下ろうかと思ったが、万一タクシーが呼べなかったら悲惨だなあと、来た道を登ることにした。この標識には下り1時間45分とあった。が地図では2時間30分となっている。ん?なぜ?
よく見ると地図の登りと下りの矢印の付け間違いのようだ。ふ〜ん、こんなことあるんだなあ…
さあ、最後の登りを人がんばり。このあたりからひろが膝が痛いと言ってスピードが落ちた。以前至仏山に行ったとき痛めた膝が具合悪いようだ。特に下りは痛そうでゆっくりと下る。
非情な木道の階段が延々と続く。もう嫌!!
苗場山の方から夕焼けの雰囲気、時間があれば三国峠から三国街道を経由して下ろうかと思っていたが、時間もなくなったのでそのまま下山した。夕方の斜光線で紅葉が一段と綺麗だった。
今日の目的だった紅葉の三国街道散策は、大源太山への稜線があまりにも魅力的だったので、没になってしまった。今度はのんびりと街道散策をしたいものだ。来年かなあ\(^o^)/