上州玉原高原 スノーハイク
鹿俣山(1,637m)
2000年1月15日(土)晴れのち雪
鹿俣山山頂より上州武尊剣ケ峰を望む群馬県沼田の玉原高原の近辺でスノーシューハイキングを楽しんできました。
【山 名】 鹿俣山
【メンバー 】 渡良瀬逍遙さん、酒呑童子
【行 程】 スキー場駐車場…第3リフト上…鹿俣山山頂…ブナ平手前…センターハウス…駐車場
0900 1000 1105-1240 1415 1440
【地 図】 藤原湖(1/25,000図)、谷川岳(昭文社エアリアマップ 1/50,000図 裏面)
上州武尊でのスノーシュー初体験でちょっぴり自信がついたので、渡良瀬逍遙さんを誘って群馬県沼田の玉原(タンバラ)高原スキー場近辺を歩いてきた。
雪はあるのかなあ
例年この時期はスキー場手前のジグザグの道は積雪でちょっと車が混雑するのだが、今回は駐車場まで全く雪はなかった。山は雪大丈夫かなあ…とちょっと心配。駐車場からは冠雪した浅間山がくっきりと見えていた。樹林帯の中を見ると雪は大丈夫、早速スノーシューを履き歩き始めるる。残念ながらスキー場から聞こえる音楽が静寂を破る。ちょっと興ざめだ。
樹林帯の登り
適当なところから歩き始める。雪は意外と締まっており、ザクッザクッと心地よい。何日か前のらしいトレースが途中まであったがその後は全く人にも会わない。アカゲラが木をつつく音がこだまする。枯れた木には鳥の住みかだろうか?丸い穴が開いている。雪原にはウサギか狐かの足跡、それにヤマドリ?が餌を探して歩き回ったような可愛い足跡…このようなフィールドサインを楽しむのも面白い。
急な登り
スキー場第3リフト終点あたりから少しずつ急な登りとなる。直登は厳しい。しかしトラバース気味に歩くのは爪が聞き難いのか歩きにくい。今日はスキー用のストックを持ってきたがちょっと長いため使いずらい。こんな時はやはり伸縮できるタイプが良さそうだ。私のは逍遙さんのより約20cm位短かったので登り下りは楽だったが、やはり少し沈み気味であった。山頂までは急な登りが2回ほどあった。
山頂手前は「雪崩大丈夫?」と言うような所もあり慎重に通過
そして山頂
ブナ平方面からの分岐手前は厳しい急登、そこからすぐに真っ白な山頂だ。夏は藪であまり快適ではないが、今日は広々として気持ちよい。着いたときは展望はいまいちだったが青空だ顔を出し剣ケ峰や赤城、榛名、子持山方面、そして浅間がばっちりだ。谷川岳山頂はどんよりとした雲がかかっている。たぶん雪だろう。
しかしここは風もなく穏やか、1時間半ものんびりしてしまった
もう少しで山頂、頑張れ なだらかな赤城山の山容 仲良く記念撮影
名残惜しく下山開始
逍遙さんより美味しいコーヒーをいただく。お昼は鍋焼きうどん。暖かくて美味しい。ただ一つの失敗は途中コンビニでアルコールを仕入れる機会を失したことである。
さっそく厳しい下り。まっすぐ下るのは無理だ。スノーシューを横向きにしてしっかりとステップを切り下る。しかしこの後二人とも何度か転んだが、尻セードしたりして面白かった。低山ならの楽しみである。
広大なブナ林
スキーのゲレンデを左に見て急な笹の坂を転びながら下ると、後は広大なブナ林の原生林。しっかりと磁石と地図で確認して進む。しかしどこまでも広くて白い雪原は気持ちよい。見通しも良く迷う心配もない。好き勝手にトレースを着け歩き回る。このあたりまでくればスキー場の喧噪も感じず立ち止まれば小鳥の声が聞こえる。
ブナ平
高度計で確認、ブナ平の先の1,302mのピークはまだ先のようだが、天気も下り坂、雪も降ってきたので適当に左に方向を変える。
どのあたりかちょっと不明だが、左に行けば林道に出るので安心だ。
このころから気温が上がったせいか、シャーベット状の雪となりスノーシューにくっついた雪で足が重い。ちょっとした坂ではかなり埋まるがそれもまた楽しい。そして沢を何度か越えセンターハウス下の林道に出た。後で確認したが、下りは銅金沢ルートの付近を降りたようだ
楽しかった!!
左の写真は逍遙さんのスノーシューです。私のと大きく違うのは取り付け方法。ワンタッチ式のバンドは着脱が素早く簡単。寒いときなどは威力を発揮しそうだ。それと長さが20cmほど長く浮力がある。しかし上り下りではちょっと苦労しそうだ。私より汗をかいてたのはその為か、またはたくさん買い込んだ食料の性か定かではない(^_^; 帰りはナメコ汁無料の看板に誘われ、お土産を買ってしまいました。
今回のコースは適度な上り下りがありお薦めのコースです。
ブナの樹林帯も自然度満点、土曜日でもう少し人が多いかなと思ったが誰にも出会わなかった。数日前のスノーシューらしきトレースはいくつか見かけました。ただ快適なこのコースもブナ平など地図がないとガスった時は危険です。万一道が分からなくなったら、ひたすら南をめざせばダムか林道に出ますので心に留めておきましょう。