マンサクに出会えた仙人ケ岳。また道に迷ってしまった
2000年3月5日(日)晴れ
県界尾根より仙人ケ岳を望む
春になると、マンサクの花を求めて歩きたくなる山があります。今年も歩いてきました。
駐車場…猪子峠…犬帰し…仙人ケ岳……一色山…376mピーク…白葉峠…327mピーク…白葉…石尊山登山口
0915 0930 1040 1145-1235 1405-1425 1525 1540 1645
スノーシューハイクやクロカンで雪と戯れるのも楽しいですが、暖かくなってくると花を求めての低山歩きが待ち遠しいですね。暖かくなると「まんず咲く」と言われるように、まだ山肌が冬枯れの中で、まず最初に咲く花「マンサク」を見に行くのが楽しみです。今年もそろそろ咲く頃だなと歩いてきました。
深高山への登山口に車を止め、そこからやまびこ号ジュニア(折り畳み自転車)を必死にこいで約20分、猪子峠登山口駐車場に到着。最近雑誌に載って人気が出てきたのか駐車場は沢山の車である。やまびこ号をデポし、そこから猪子峠まで約15分、ちょっと汗ばんだなあ、静かな樹林の中でひと休み。家族連れがお先にと登っていった。
そしてひと登りで尾根に出ると赤雪山がど〜んと姿を現す。こちらから眺める赤雪山は堂々としている。いつの日かダムの方から登ってみたいなあと思っているので双眼鏡であの尾根が登れそうだなとコースを確認する。
尾根から見る赤雪山この尾根は展望も良く、時々露岩のある痩せた尾根など変化があって面白い。そして鎖場のある犬帰りである。中年の夫婦が今まさに鎖に挑戦しようとしている。岩の上から順番待ちをして眺めていた。ご婦人の方が鼻をかんだと思ったら、ティッシュをポイ!!困ったもんだ。先にとりついた男性が手こずってなかなか進まない。右手を見たら鎖なしでも登れそうな感じがしたので、お先にと登った。ここから先もアップダウンを繰り返し意外と疲れる。宗の岳あたりでマンサクの花を見ることができた。黄色くボワっとした雰囲気が春を告げるように咲いていた。目を凝らせば結構咲いている。
ここで追い着いた親子連れにチョコを貰ったのでお礼にマンサクの花を教えてあげたら妙に感心していた。そして最後の登り、8人ほどの中年の団体さんとすれ違った。この団体、すごく統制がとれていて先頭を下ってくる人の号令でさっと道を譲ってくれた。いやあ、気持ちよい。すみませんと言ってひと登りがんばると後は平坦な雑木林の道となり、山頂に到着した。林に囲まれた日当たりの良い山頂では、強い風をよけて南面の木立の中で数組がくつろいでいる。
仙人ケ岳山頂山頂標識北の斜面にマンサクの花が数本咲いていた。いやあこんなところにもあったのかと新発見に心が躍る。今日の昼食は鍋焼きうどん。まだ、肌寒い季節であり暖かいものがありがたい。ここで久しぶりに無線で交信する。相手は近くの大鳥屋山山頂の局であった。そして山頂に別れを告げ桐生方面へ県境を歩く。最初のピークをわずか下るところにマンサクが咲いていた。今日一番の色の鮮やかさだ。そしてずっと遠くには赤城山が凛々しく鎮座している。なかなか良い光景だ。まだ時間も早いのでスケッチを楽しんだ。
そして、前仙人方面の道と別れを告げ、県境尾根へと下る。この道は今までも何度か下ったが必ず間違っている。今日こそはと地図を一生懸命眺めながら下る。登山道はわかりにくいという感じではないが、それらしき分岐が結構あちこちにあり、ちょっとうっかりしていると違う尾根に誘い込まれる。桐生市の杭を目印に下る。方向よし、こっちだな、ここが一色山の分岐だな、じゃあ進路は南?ん、境界杭は一色山方面に向かっている。???じゃあ行ってみるかと進むと案の定三角点のあるピークにたどり着いた。あれっ、地図の境界線とずいぶん違うなあ??(この疑問は今も胸にわだかまっている)一色山には間違いない。地図や双眼鏡で確かめると確かに桐生の町並みが確認できる。南西に伸びる尾根を下ってしまうととんでもないところに降りてしまう。分岐までいったん戻り地図上の境界を下る。ここらあたりから結構な藪となり、うっかりしていると道を見失ってしまいそうになる。
藪をかき分け進んでいると、前方からガサガサっと言う音!!一瞬身構える。 熊かも!!…
前方から現れたのは、単独行の男性であった。ほっと一安心、「いやあ、藪ですねえ。歩きにくいですねえ」と挨拶を交わす。しかしこんな時間にどこまで行くのかなあとちょっと心配になったが山慣れた様子、私みたいに道に迷うことはないんだろうと、気をつけてと見送る。慎重に尾根を進む。このあたりは尾根さえ外さなければ間違いそうにない。そして落ち葉で滑りやすい急坂を下ると白葉峠に着いた。膝の調子がちょっとおかしい。林道を下ろうかと思ったが、ジグザグ道で時間もかかりそうだ。327mのピークからゴルフ場の方経由で石尊山登山口の方へ降りようと山道に入る。この道は以前も間違ったところである。あの時はゴルフ場に出てしまったなあ、今回は間違わないぞと思ったが、やっぱり間違えてしまった。ゴルフ場が見えて安心したのか、327mのピークから白葉の方に出てしまった。このあたり、低山だからと安心していると痛い目を見てしまう。膝は痛くなるし、腕には藪でいくつかの切り傷、ズボンにはかぎ裂きが思い出として残ってしまった。
このとき見つけた変なものを「徒然なるままに」に書きました。時間のある方はお立ち寄りください。