浅間山はでっかいどう 祝規制緩和 2001年8月20日(月)晴れ

蛇骨岳手前の稜線から望む雄大な浅間山

 黒斑山迄しか近づけなかった浅間山であったが、今年の7月中旬より第2外輪山の前掛山まで登れることになった。台風11号が接近しており大雨の予報だったが、しばらく山から遠ざかっており体は山を求めていた。雨も覚悟の出発。しかし、予報は見事外れ青空のもと、雄大な浅間山を歩くことができた。

【メンバー 】 単独
【行 程】  車坂峠…表コース…トーミの頭…黒斑山……Jバンド…賽の河原…浅間山分岐…前掛山…
        0710         0820-30  0840-50  0945-1000         1050-   1105-40
       付近散策…分岐…湯の平…トーミの頭…中コース…車坂峠
               1250   1335   1440           1525
【地 図】  軽井沢・浅間(昭文社エアリアマップ14 1/50,000図)

コース地図はこちら    


 登山口には、規制緩和を告げる看板が立っていた。解除でなく緩和である。自己責任で登って下さいと書かれていた。いつもと違った緊張感を感じる。ガスに巻かれたらやばいなあ、反面、いつも遠くからしか眺められなかった浅間山に登れると思うと心はうきうきである。登山届けを提出する。用紙には詳細なコースの案内が書かれている。そして裏には「浅間山に登られるみなさまへ」との表題、そして、……緊急の際は近くのシェルターに避難して下さい。…等との注意事項が書かれている。ふ〜ん、気をつけて登ろう。(^_^;)

規制緩和を告げる看板 秋の花だなあ… 避難小屋
 
登りは表コースとする。マツムシソウや黄色い花が咲き乱れる気持ちよい歩きだ。標高を上げていくと雲海に浮かぶ山々が見える。いやあ、素晴らしいなあ!!絶景だ。こんな見渡す限りの雲海は何度と無く山に登っているが早々お目にかかれるものではない。わずかで蒲鉾型の避難小屋、というより万一の場合のシェルターに到着。「内部のゴムは安全のために張ってあるんではがさないで下さい」とあったが、はがれて周りに散らばっていた。安全の為って、雷の時の絶縁なのかなあ…

雲海に浮かぶ四阿山

 雲海に浮かぶ四阿山、そして北アルプス。おおおおっ、槍が岳も見える。富士山も見えるぞ〜、あれは白馬、そしてあっちは妙高火打ちかなあ…甲斐駒、八ケ岳もばっちりだ。台風前の静けさで空気も澄んでいるんだろうか?もう感動の嵐。雨よ風よこの展望にじゃまをしないでくれ!!せめて昼までは持ちこたえてくれ。山頂からもこの展望を拝ませてくれ!!と祈りながら今日はちょっと足早に登る。

トーミの頭から望むJバンド方面 黒斑山山頂にて 浅間山の稜線

 トーミの頭からはJバンドから浅間山方面がぐるっと見渡せる。う〜ん、あそこを歩くのだなとしっかり目に焼き付ける。何しろ今日はいつ天候が崩れてもよい台風襲来の日なんだから…小さな箱の中にサイレンがあった。黒斑山まで10分位のところに「草すべり」方面への分岐の表示。いやあ、帰りはここを登るのか、急だなあ…そして黒斑山山頂にはテレビカメラかなあ、アンテナもたっている。これで浅間山を観察しているんだろう。なんかえらいところに来たなあって緊張する。規制緩和になる前は、黒斑山が目的地であったが、今日は単なる通過点。もうここらからは浅間山のでっかさにただただびっくりするばかり。でかすぎてカメラにもその全体像は写らない(^_^;)


 さあ、ここから先は未知のコースだ。黒斑山から少しの間はティッシュがそこここに落ちている。緩和前はここらあたりで用をたす人が多かったのだろうか?ちょっと興ざめ(^_^;)用心しながら樹林帯の中を進む。すぐに樹林帯も終わり浅間山がぐんぐんと大きくなる稜線歩きは快適そのもの。黄色や紫、白の色とりどりの花が綺麗だ。
右手は荒れた山肌 蛇骨岳は岩が多かった 仙人岳
 この稜線上からは草津白根方面も見える。こちらも雲海に浮かんでいる。そしてごつごつした岩の蛇骨岳に到着。立派な山名板は岩の上に立っている。なぜ蛇骨岳と言うのだろう?それにJバンドという名はどうして付いたのだろう?我が輩は考えた。たぶん、蛇はくねくねしている。そしてJの字もあわせて考えると、この外輪山の稜線がぐるっと浅間山を取り巻くようになっているからだろう…なんてことないか?まあ、何かの由来があるんだろうな等と思いながら歩く。そして仙人岳。ふ〜ん、仙人といったら深山幽谷に住んでいるような感じをうけるが、ここは木も生えていない、そして眼前にはど〜んと浅間山…とても仙人が住むような環境ではなさそうに感じる。それともここにじっと座って、「石の上にも三年」等と言いながら修行でもしていたのであろうか?

 Jバンドへの下りはちょっと急なガレ場であった。下を見ると二人連れが石の上で休んでいた。ここらで我が輩も一休み。雄大な浅間山、そして外輪山の荒れた山肌や岩綾、左を見れば雲海に浮かぶ山々。富士山もまだまだ見えている。爽快な気分でアンパンもいつも以上に美味しく感じる\(^o^)/
さて、では賽の河原へ下ろうか。

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