Mt.nakakura

栃木県上都賀郡足尾町 中倉山から沢入山
荒れた山肌は異様な光景です

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なぜこんな山になったのかなあ?

足尾山地の多くは明治の大財閥古河市兵衛の経営した足尾銅山の精錬所から出る亜硫酸ガスの煙害や山火事などにより草木はすべて枯れ不毛の地と化した。特に足尾ダムからニゴリ沢に至る松木渓谷は山肌があらわになり無惨な荒涼とした光景が目に痛々しい。現在砂防工事、植生回復工事が行われているが荒れた山々を見ているとその成果が現れるのは果てしないような気がする。改めて自然破壊の愚かさと恐ろしさを感じる次第である。

日本のグランドキャニオンとも呼ばれるこの松木沢沿いを歩き、歴史散策もまた感慨深いものがあろう。是非とも二度とこのような自然破壊を行わないようにしたいものである。

気軽に登れてこの異様な光景を眺めるには、備前楯山、社山、半月山が適している。今回歩いた中倉山から沢入山は山頂の稜線歩きは快適そのものであるが、山頂までは踏み後も少なく、ガレ場も多く一般的ではない。しかし静かな山歩き派にはお勧めである。落石や転落に気をつけ、たどり着いた開放的な稜線ですばらしい展望と足尾の歴史に思いを馳せるのもまた楽しである。


なお、ここに記載した記録を参考にして歩く場合、各自の責任で事前に調査を行い、安全な山行をお願いします。

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