後立山連峰縦走 2 

   五竜山荘〜冷池山荘まで 
 1999年8月20日(木)晴れ後曇り

八峰キレット

 今日は縦走の核心部、八峰キレットの通過だ。朝日を受け五竜山から鹿島槍をめざす

8/20 山荘…五竜山…北尾根の頭…キレット小屋…鹿島槍ケ岳(北峰)…南峰…冷池山荘(泊)
    0505  0555-0620   0730   0850-0900  1010-1030     1055-12300  1335


丸山ケルンより五竜岳五竜岳山頂。後方は鹿島槍五竜岳(2,814m)
堂々とした山容の五竜岳
瓦礫の登りもあり浮き石に注意が必要

立山、剱等360度の展望鹿島槍の双耳峰が美しい
東方面の雲海は飛び乗ってみたいほど柔らかな感じだった

キレット手前の岩峰とトウヤクリンドウ北尾根の頭はもうすぐ北尾根の頭へ
ジグザグの急な下りを経てG4,G5と呼ばれる岩峰を歩く。途中砂地のような滑りやすい道、鎖や梯子がありわずかに緊張するところだ。
右の岩場をはしごで登りわずか行くとホッと一息できる北尾根の頭だ


キレット小屋三段登りの鎖場キレット小屋
だらだらとした下りで口ノ沢のコル
そして三段登りと言われる鎖場を慎重に登る。そして更に梯子を登り鎖で岩峰をトラバースするとキレット小屋が見える
凄いところに立ってるなあと驚きである



八峰キレット八峰キレット
いよいよ核心部
鎖場の連続である。五竜山荘で一緒だった人と前後して慎重に歩く。
ガスが掛かり最低鞍部のトラバースは今にも奈落の底に吸い込まれそうな感じで一番緊張した。
しかしそれもわずかの距離で、終わってみれば「ふ〜ん、こんなものかあ。ちょっと物足りないな」と言うのが正直な感想である。
ただし、鎖や梯子の苦手な人や初心者は細心の注意が必要である。またすれ違う場合も細心の注意、譲り合いで慎重に通過しよう。

ここから先は結構ハードな登りが続く。岩混じりの登りは今にも落石をおこしそう。慎重に、慎重に!!


爺ケ岳への登りから見る鹿島槍ケ岳鹿島槍ケ岳(2,889m)
登りはずっとガスの中。時間的にはまだまだと思っていたらなんと北峰の分岐に到着。後続の人に「着いたよ〜」と声をかける。
ガスで北峰は見えないがここまで来たらピークを踏まないわけには…ザックをデポして登る。わずか10分も掛からずに山頂。雨がぽつりぽつりしてきたので急いで戻る。そして小さなピークをいくつか越え急登を登ると南峰に到着(三角点はこちら)
冷池方面から来たのであろうか、沢山の人がいた。あいにく展望はゼロ。しかしもう今日の行程はわずか。のんびり時間を過ごす。


鹿島槍ケ岳山頂思いがけない展望が
やはり日頃の心がけがよいからか(^_^;
ちょっと雨が降ってきたので皆雨具を着ける。しかし天気雨、だんだんと展望が良くなり、まず北峰がぼんやりと見えだした。そして立山方面も…残念ながら五竜方面は恥ずかしいのか見えたり見えなかったりである。
時々わき起こるガスは山に生気を与えてくれるようだ。刻々と景観を変えて目を楽しませてくれる


冷池山荘
冷池山荘
ハクサンフーロやトリカブトの咲き誇る山肌を快適に下るとテント場を経て山荘に到着。窓からは立山や剱の勇姿が樹林の間から望める。
(1泊夕食7,800円)
宿についてしばらくしたら雨が降ってきた。雷もゴロゴロ…
前日の小屋は夜遅くまでうるさかったが、ここは早くから静かになった。団体さんもおり混雑していたが、2畳に3人程度と比較的ゆったり寝ることができた。食事もおいしく従業員も感じが良かった。


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