佐賀県唐津
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呼子のイカは有名です。そのイカを食べに輪行したいなあと以前から狙っていた。それとイカシューマイ。これも美味しそうだ。今回は以前福岡センチュリーランで御一緒したredさんとの二人旅です。坂道、置いていかないでね(^^;
走った日 07年1月21日 曇り
コース 久留米(JR、地下鉄)姪浜〜唐津〜呼子〜唐津(JR)鳥栖〜久留米
走行距離 107km
参加者 redさん、warabe
知らない町をサイクリングで走りたい、でもただ走るだけではねえ…美味しい物や美しい物、そしてなるべくピストンでないコース。出来るだけ遠くに楽をして…と、こんな感じで地図を眺めながらコースを考えます。で、候補に挙がったのが桜島一周と指宿砂風呂の旅。もう一つは呼子でイカを食べて伊万里や有田で焼き物見物コース。
redさんは鹿児島出身。桜島行きましょう!との話になったが、それは泊まりの行程となるんでじっくり案を練らなければならない。まだ先の話(^^; で、都合が着けば呼子にイカ食べに行きましょうと御一緒することになった。
呼子まではコースは決まっているが、帰りはどうしようと地図を眺めながら思案する。呼子あたりは坂が多そうだ。とすると余り距離は稼げそうもない。はたして伊万里または有田まで辿り着けるか?それに天気予報も余り良くない。前日は飲み会…体力や状況によっては帰路は唐津まで戻り、佐賀経由で輪行にしようと決定。「できれば伊万里迄は行きたいね」との希望は捨てないで頑張ろう。
数日前からめまぐるしく変わる天気予報に一喜一憂。しかし前日には晴れのち曇りとの予報に挽回した。イカが食べれる!よし決行だとredさんと連絡を取る。前日は飲み会、東京から来たお客様と二次会まで飲み歩いたが、「明日はサイクリング」という気持ちが心に引っかかり楽しい一夜であったが酒量は自然と控えていたようだ。で、朝は気持ちよく目覚めた。飲み過ぎたアルコールはしっかり走って発散させよう。
JR久留米駅から特急で博多へ、そこから市営地下鉄で姪浜駅を目指す。朝早いと乗客も少なく輪行袋を担いで乗っても邪魔にならないので安心です。姪浜駅が近づくと電車は地下から地上にでて景色が良くなる。「おはようございます!今日はよろしくです」と井尻から約17km走ってきたREDさんと合流、挨拶を交わす。
←姪浜駅前のモニュメント
さあ、走りましょう。前原あたりでは市街地走行です。右に曲がれば糸島半島をぐるっと回ることが出来るが、今日はパス。ごちゃごちゃとした町を過ぎると気持ちよい海岸線の走りとなる。二丈パーキングエリアで一休み、そして松林の「虹ノ松原」です。約5kmの松林、木漏れ日を浴びながら走るのは気持ちよい。しばし素晴らしい砂浜の見える場所で一休み。弓状の海岸線が綺麗です。
唐津市内に入ってまずは唐津城見物です。長い石段を登る。周囲の石垣が見事です。大きな藤の古木があった。天守の前には旗竿石がある。これは豊臣秀吉による朝鮮出兵にとき、名護屋城周辺に陣を張った諸大名の陣屋に軍旗や馬印などを立てるために用いたものだそうです。唐津所から眺める虹ノ松原の景観も素晴らしい。唐津城は、天守を中心に左右に広がる左右に広がる松原が、鶴の翼の形に似ていることから「舞鶴城」とも呼ばれるそうです。
さあ、いよいよ204号線で呼子へ向かいます。唐津の市内を抜けるといよいよ坂道となる。だらだらとした登り。唐津までが殆ど平坦だったのでこの上りは結構足に来ました。その後も上ったり下ったりを繰り返す。いやあ、なかなかハードですねえ。自転車はやはりこのくらい変化のあった道の方がいいねえ、等とやせ我慢をいいながら走る。そして382号線に分岐し呼子港方面を目指す。ぐんぐん下っていきます。帰りの登り返しを考えると、下りはもうこのくらいでいいやと弱気になります。 でもせっかくの下り、ぐんぐんスピードを上げて走ります。
眼前に綺麗な呼子大橋が見えてくると港はすぐです。潮も香りが強くなります。港です。イカ釣り漁船が…そして道ばたには一夜干しのイカがひらひらと風に揺れています。二人のおばあちゃんがイカを売ってます。4枚で1,000円、美味しいよ〜と声をかけてくれる。美味しそう。2枚下さ〜い。自転車で荷物は余り持てないので、ウエストバックに入るのはこれが限度です。もう少し買いたかったんだけど…おばあちゃんが、お礼に、となんと香ばしい香りのするホッカホカのサザエの壺焼きをくれました。いやあ、これは美味しかった。
港では、「イカ捌いてやろうか?1匹1,000円だよ。安くてうまいよ。お店で食べると高いよ〜」とかごの中で泳いでいるイカを見せてくれました。早速捌いて貰い岸壁に座り込んで食べる。ビールがあったら更に美味しかったんだろうがこの先の走りを考えると飲酒運転はまずいよね。まだ動いています。そうでうしょね先ほどまで泳いでいたんだから。甘くて美味しい!最初は「イカの活き作り」を食べようと思っていたがこれでもうイカは満足です。
イカがツルされてぐるぐる回ってました。これは早く完走させるためだそうです。その横にはあじの開き等のみりん漬けが所狭しと並べられ観光客がお土産を求めます。す〜っと一匹の黒い猫が…
そう、獲物を求めてそろりそろり…「おばあちゃん、猫が狙ってるよ」と教えてあげました。「しょうがないねえ」と笑いながら追っ払ってました。
さて次は「イカシューマイ」です。これも食べなくっちゃね。「下さいな」「1時間以上待ちになりますけど…」「え〜残念」としょげていたら「朝市通りの方に売ってるところもありますよ」とお店のお姉さんが教えてくれた。さっそく探します。ありましたありました。「売り切れ」と書いていたんで聞いてみたら「いま出来ました!」ということ。あつあつのイカシューマイ、ようやく食べることが出来ました。外側に小さくスライスしたイカが所狭しとくっついている。旨い!もう「これで呼子に来た甲斐があった。いやあ、大満足!」これで食べる夢は終わったので次は観光です。
さあ、名護屋城跡へ向かいましょう。名護屋大橋を通過、海面からかなりの高さの橋。高度感ばっちりです。車で走る時は何でもない高さでしょうが、自転車は凄く高く感じます。突風が来たら…よろけたら…と思うと緊張します。急いで通過する。
ではそろそろお昼ご飯を食べましょう。呼子のイカの活きづくりはもういらない。何かどんぶりのご飯物が良いねとお店を探すがなかなかない。坂道が始まる前に道の駅「桃山天下一」があった。ここなら庶民的な価格のどんぶり物があるでしょう。メニューを見るとありました。カツ丼です。
お店に入って注文すると「平日限定です。」だって…え〜どこにそんなこと書いてるの?よく見ると小さな文字でメニューに書いています。なんで〜?日祭は稼ぎ時だから儲けの少ないメニューは排除して居るんでしょうか?他のメニューを見るとみな2,000円くらいする。観光客の足下見るなよなって感じでなんか無性に腹が立った。「じゃあ、結構です」と店をでる。最悪コンビニもあるしお昼は後にしようと名護屋城跡をめざします。
むか〜し来たときの記憶は周りにな〜んにも無かったような気がするんですが、立派な道路と博物館がありました。博物館は後で知ったんですが無料だそうです。日本列島と朝鮮半島との交流の歴史がメインテーマだそうです。今回は時間もなく立ち寄りませんでしたが、のんびり訪ねてみるのも良さそうですね。城跡を見るには維持するための費用となる200円の清掃協力金が必要です。石垣や各大名の陣地を記した案内などを見ていると、豊臣秀吉がここから朝鮮出兵をしたんだなあとその時の光景に思いを馳せました。
さあ、次は波戸岬を見物に行きましょう。お腹も空いたけどもう少しです。いくつかの陣屋後を横目に見ながら颯爽と下る。そう、ぐんぐんと標高を下げて快適です。でも登り返しが…そんなことは気にせずに今を楽しみましょう(^^;ぐんぐん下ってサザエの壺焼きの香りが漂う波戸岬に到着です。海中展望台のあるところまで行って記念撮影。いやあ、良く走ってきましたねえ\(^ ^)/
せっかくですから先端の灯台まで行きましょう。
今度こそお昼にしましょう。さざえの壺焼きも魅力的だったけど、呼子でおばあちゃんに頂いたしやはりここはどんぶり物を食べなきゃ帰路の元気が出ません。岬にある食堂「かもめ亭」でメニューを見せて貰う。イカや魚を主にした色々なメニューがある。値段もかなり良いですねえ。どんぶりは?ありました。ネギトロ丼がありました。840円です。これぞ庶民的な価格です。早速注文しました。
待つ間に帰路のコースを検討。最初思っていた伊万里はパスしましょう。以外と上り下り多くて足使ったもんね。じゃあ、唐津まで戻りましょう。貧乏人に見えたのかなあ…いえいえそうではありません。自転車で頑張ってる姿を見てのご主人の好意だろうと思います。改めて「ご馳走様でした」
でもこちらも往路の上り下りの状況から余りラクチンコースはなさそうです。どこも山(丘)越えが必要です。で、決まりました。このコースが一番楽そうですねえ。果たしてどうなる事やら…
「はい、お待ち!」と、ねぎとろ丼が出来てきました。おう、なかなかいいじゃん。」これで840円。真ん中に卵がどーんと乗ってます。お醤油をかけてわさびを付けて頂きま〜っす。旨い!結構量もあります。満足です。これなら唐津まで頑張って走れそうです。「ご馳走様!」お金を払おうとすると「800円で良いですよ」だって。
さあ、頑張って唐津迄走りましょう。っていってもアップダウンで足もバテバテ。なかなか良い運動になります(^^;でも上りがあれば下りがある。そんなことを重いながら頑張ります。redさんもちょっとお疲れ気味です。私より17km走ってるんですから疲れて当たり前かもね。
食堂で貰った観光パンフレットを参考に、名護屋城大橋を過ぎて少し行ったところから唐津方面へ曲がります。こちらも当然アップダウン…
ローカル線は空いてていいですねえ。今度は鹿児島の方走りましょうと、鳥栖駅で分かれる。
予定では鳥栖で乗り換えて久留米まで帰るつもりでしたが、せっかくだから100kmを達成したいなあと下車して久留米まで走って帰ることにした。慣れない鳥栖駅の回りで道を間違えて右往左往。素直に3号線に出れば良かったのに近道をしようと思ったのが間違いだった。でもおかげで100kmをクリアーすることが出来た。
走行距離107km、美味しいイカとイカシュウマイ。それにおばあちゃんから頂いたサザエの壺焼き。美味しさ求めてのサイクリングは終わった。買ってきたイカの一夜干しを魚にビールで乾杯。それにしても距離の割には上り下りで疲れたサイクリングだった。おかげで充実感一杯でした。