由布院サイクリング
サイクリストの合宿です
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某自転車ショップの主催する秋合宿。
由布院で温泉に浸かって沢山の自転車仲間と交流、楽しい二日間でした。
行きは耶馬渓経由、でも二日目は「雨…」で自走を断念。帰路はJRでした。
走った日 06年11月25日〜26日 晴れのち曇り、雨
コース 久留米〜日田〜耶馬渓〜豊後森〜水分峠〜由布院
走行距離 123km
参加者 8名(合宿は40名位)
週末の天気予報に一喜一憂…めまぐるしく予報が変わる中、いよいよ週末がやってきました。はじめてお会いする人も沢山いるようなのでちょっと緊張気味の合宿参加です。
出発数日前にどのコースで参加するか決めなければなりません。
準備されたコースは3つ
Aコースは「久留米〜日田〜湯布院」です。これは距離約100km、3つの中では一番ラクチンなコースのようです。峠は、以前チャレンジして時間切れで敗退した水分峠が一番の難所です。
Bコースは「久留米-日田-豊後中村-九酔峡-飯田高原-水分峠-湯布院」約120km、ここは九酔峡の九十九折りの厳しい上りが待ち受けます。店長によれば「距離は短いし、ほんとに厳しいのはちょっとだけ、大丈夫ですよ」との言葉。でも我が輩には車で上るのも大変そうな坂に思える。
Cコースは「久留米−日田−大石峠−山国−サイクリングロード−耶馬渓ダム−一見八景(深耶馬)−豊後森−水分−湯布院」約120km、このコースは3つの峠越えが…
距離的には100〜120kmですからどれも大差はない。問題は坂の苦手な我が輩としては一番のラクチンコースが良さそうな気がする。
さあ、どこにしよう?せっかくなら少し厳しくても変化のあるコースを走ってみたい。迷います。申し込みの期日が近づいてきた18日、お店に買い物に行った。その時店長他に3つのコースについて情報収集。気分はやはり耶馬渓のCコース「どうですかねえ…」「大丈夫ですよ、人数も多いし、ゆっくりですから。4時頃に着けばいいんだし出発時間も早めようと思ってます。景色もいいですよ〜」とのこと。う〜ん、迷います。
深耶馬渓は先日豊後森から、そして山国から大石峠も同日走ったことがある。結構な坂に見えたが、今回はその逆コースです。一度事前に走ってみようと思ったが、予定していたその日はあいにくの雨でサイクリングは中止となった。それに水分峠の坂…あわせて3つの坂です。
景色もいいですよ〜との店長の言葉、確かに以前走った時の紅葉、あの綺麗さは見事だった。もう一度見てみたい。九酔渓の上りは短距離とはいえ自信がない。
よし、決まった。Cコースに決定!最後の水分峠の自信がなくなったら豊後森から輪行に切り替える手もあるではないか。このエスケープルートを思いついて決定した次第です。
いよいよ合宿当日となった。天気は土曜日は晴れ、日曜日はどうも雨の予報。峠を走れるかも不安だし、雨も降るかも…で、輪行袋と雨具を準備する。
お店に着くと既に耶馬渓コースの人達はほとんど揃っていた。誰を見ても我が輩より脚力あるように見える。年齢は同年代の人もいるが少し若い人が多そうな感じだ。女性もいる。この女性、以前高良山への登りで何度か出会った人だ。その時、軽く置いて行かれた記憶がある。
暑いので長袖の下着を半袖に替える。上は長袖ジャージに薄手のウインドウブレーカ、下はロングタイツです。じゃあ、出発しましょうかと店長が声をかける。脚力は皆同じくらいですからと店長…いやいやそんなことはありません。我が輩は坂道ではとてもかなわない…お出かけ前の元気な姿で記念撮影。さあ、湯布院めざして8時30分過ぎに出発です。
先ずは浮羽の道の駅まで走る。1時間に一回くらいの休憩ペースで走るようです。向かい風が強い。この風じゃ大変だ〜と思いながら、真ん中あたりで必死に着いていく。前を行く3名の方は軽快なフットワークに見える。時々先頭を交代して走っている。先頭は疲れるだろうなあ、集団走行時は先頭を交代しながら走るのがマナーだろうが、我が輩の走りでは先頭で引くことはちょっと無理。ついて行くだけで精一杯だ。今日は甘えさせて貰おう(^^;
道の駅の手前の坂で早くも息が上がる。まだまだ先は長いのにね。1時間ほど走り、また休憩もあって体もなじんできた。日田までは順調に走ることが出来た。いよいよ大石峠目指しての上りとなるということで、一休み。でもあまり休むとペースが崩れるので程々で出発です。
大石峠への上りでは、後ろを走っていた女性も含め追い越され、どんどんと姿が見えなくなっていく。我が輩より年輩と思われる男性にも抜かれたが、ここは頑張って着いていく。どうにか着いていけるペース。やはり前に人がいると離されまいと思い元気がでる。峠まで標高差300m位だろうか?
前方にピークと思われる場所が見えてきた。大石峠(標高約410m)です先行の5名が待っていてくれた。少し遅れたもう1人を待って出発する。ご褒美は楽しい下りです。寒いのでジャケットを羽織り出発。途中から耶馬渓サイクリングロードに入る。これからしばらくは車もこないので安心して景色を楽しみながら走る。銀杏の黄色が鮮やかだった。サイクリング道路は落ち葉がいっぱい…滑らないようにしなくっちゃね。
途中、おすすめの「とうふまんじゅう」を食べようとお店に立ち寄るが、本日は違うメニューのまんじゅうだった。残念…で、よもぎまんじゅうなどを買って水分峠を上る前にエネルギーチャージにしようと1人一個購入、リーダーがまとめて持ってくれました。次は少し国道に出て食堂(標高約110m)でお昼です。リーダーが予約していたらしく奥座敷へ。メニューはおすすめの田舎定食(上)。野菜や具がたっぷりで今まで食べたどのだんご汁よりもおいしく感じた。美味です。鮎の甘露煮もいいですねえ。ボリュームたっぷりで元気いっぱいもらえました。
さあ、次は深耶馬渓目指して峠を頑張りましょう。まずはサイクリングロードを少し下り鉄橋後で記念撮影。そしていよいよ深耶馬渓へと走りはじめる。のっけから厳しい上り。おいしく食べた物が飛びだしてきそう…ダムの上までその上りは続きます。当然の事ながら5名はビューンと上ってしまう。
息もたえだえでダムの上まで来ると後は割と平坦になったんでほっとする。緩やかな上りで一目八景に到着。道路に被さる綺麗な紅葉のところで「はいポーズ」。紅葉は少し葉が落ちて旬を過ぎていた。でも素晴らしい自然の彩りに感動です。
このあたり観光客で混んでいる。車も人もいっぱいです。用心して走ります。峠までは1人旅になってしまった。先行者3名はもう見えない、後ろに何故か4名、こちらも見えなくなった。我が輩が早い訳じゃないんで紅葉でも愛でていたんだろうか・?後ろを見たら居なかった次第です(^^;
大きくカーブした上りを過ぎて少し走ると峠(標高約450m)に到着。標高は450m位でしょうか?先行者が居ない…峠を少し下ったところで待っててくれました。ここで栄養ドリンクをグイッと飲んでまた元気を付ける。どうにか二つの峠をクリアーしました。
全員揃ってリーダーが言った。「ほぼ予定通りですよ〜、豊後森(標高約330m)から電車乗る人いる?」そうです、我が輩は峠で疲れたらと輪行袋を用意していたんです。リーダーが気を使ってくれたんでしょうか?予定通りだったらこの後も大丈夫そうな気がする。「せっかくここまでみんな一緒に来たんだし、みんなで湯布院めざしましょう」との声も…そうですよね。みな走るぞ〜との気迫が漂っている。さあ、出発しましょう。豊後森に出ていよいよ最後の峠「水分峠」をめざす。
峠を前に一休み。ここでハプニング。駅長さん(皆がそう呼んでいるとのこと、本名は知りません)に声をかけてきた人がいる。「学生さんですか?」って聞かれたそうです。「いえ、社会人です」と答えたそうな。そうこの駅長さん、立派な社会人です。以前はJRの本当の駅長さんだったそうで、もう定年なさったそうです。そんなに若く見えたんかねえと嬉しかったみたいです。確かにヘルメット、そしてサイクルウエアーに身を固めたサイクリストは若く見えるのかもね(^^)
さあ、いよいよ本日のメイン、水分峠への上りです。この峠、以前日帰りで目指したとき時間切れと体力切れで辿り着けなかった峠です。その日の到達地点を確認しひたすら上る。ここでは駅長さんにも離されてしまった。1人旅の始まりです。でも後ろに1人居るはずだから安心。ずっと前方、坂の途中に水玉模様のサイクリストの集団。おlっ、あそこで待っていてくれるのかな?よ〜し、頑張るぞ!しかしたどり着いたら別グループだった。久留米から日田を目指した後発のAグループでした。「耶馬渓組は?」と訪ねると、「元気に走っていきましたよ〜」との返事。「じゃあ、湯布院で会いましょう」と先を急ぐ。そしてようやく水分峠(標高約710m)に到着。まずは登り切った満足感に浸る。やったね。
レストハウスで一休み。後続組も着いてサイクリストがいっぱいです。ここから一気に湯布院(標高約450m)まで下る。由布岳はガスの覆われて見えない。天気は下り坂のようだ。観光客で賑わう町中を抜け今宵の宿へ到着(16時5分)。どこかの会社の保養所の貸し切りです。先に到着したAコースの別グループはもう温泉に浸かっている。我々も「さあ、温泉、温泉!」と湯船へと急ぐ。下りで冷えた体が暖かい温泉でほんわりとほぐれてくる「いい湯だな、湯気が天井から…」気持ちいいねえ。
最後のグループも程なく到着。楽しい合宿の始まりです。温かい鍋料理、楽しい語らい、そうしているうちに時は過ぎていく。9時頃だったかな、夕方出発組が到着。参加者全員が揃ったところで、自己紹介と来年の目標を発表しあう。みなそれぞれ今年を振り返って楽しく発表が進む。我が輩の目標は、今日位のコースだったら皆に離されない脚力を付けることです。
「明日雨みたいだけど、走って帰る人、手を挙げて〜、走らない人は車で自転車を運びますので安心してね。人はJRになりま〜す」とのこと。女性数人と駅長さんが手を挙げる。我が輩もつられて半分くらい手を挙げる。小雨程度だったら走って帰りたい気持ちです。あの水分峠を登ってみたい。楽しいひとときは過ぎて就寝の時間。明日の予報は雨、走れるかな?との不安を胸にふかふかのベッドで寝ることができた。
朝です。外を見ると雨が強い。風も吹いている。どうしよう、どうしよう、どうしよう…走りたい!
外に出てみると結構降っている。それに風…
店長は、水分峠過ぎれば大丈夫と言っている。根拠は何だろう?天気予報では昼から更に雨は強くなり、降水確率80%と言っている。滑って転んだら、また自転車を楽しめなくなる…やっぱ、今回はやめようと決断。自走する人は10人ちょっといるようだ。それも女性が多い。やはり女性はいざとなったら強い。
気を付けてねと声をかけ湯布院駅まで車で送って貰う。久留米への列車は1両です。ヘルメット持ったお客がいっぱい。普通の乗客は何事だろうとビックリしたことでしょうね。
今頃自走組はどこ走ってるだろうね、雨が上がればいいのにねと談笑しながら列車は進む。その願いが通じたのか、朝よりも小降りとなり豊後中村あたりでは雨も上がったように見えた。車窓からからサイクリストの姿が見えた。「○○さ〜ん」と大きな声でみんなで声をかける。気付いたようです。もうこんなところまで来たのか、早いねえと一同感心。
約2時間の列車の旅で、南久留米駅に到着。車で迎えに来ていただいてお店に戻る。自転車もお店の前にずらりと並べられていた。
耶馬渓コース一緒に走っていただいた皆さん、峠で待っていてくれた皆さん、そして参加者のみなさん、陰で盛り上げていただいたり自転車運んで貰ったりしたお店の皆さん、ありがとうございました。
帰りは自走できなかったものの、楽しい合宿であった。こんなんな企画をしていただいたお店に感謝です。また来年も参加したいです。
そうそう、今年最後のイベントになるかも知れない「MTB3時間耐久レース」に出ることにしました。
自転車って楽しいね。