志賀島チャレンジサイクリング
第17回
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手首を骨折するアクシデントから約2.5ヶ月。自転車乗りたいよ〜の気持ちを抑えられず、「まだちょっと早いんじゃないの?」という回りの声を押し切って参加してきました。大丈夫だよね、今回は無理せず完走が目標だから…と自分に言い聞かせて(^_^; コースはこちら
走った日 06年9月3日
コース 箱崎宮〜アイランド〜海の中道〜志賀島(左回り)〜折り返し点 往復
走行距離 50km
参加者 200名
そう、あれは忘れもしない6月12日…通勤途中にヘマをしてMTBで転倒。いやあ、まいったねと起きあがりハンドルを握ると左手に激痛が…見ると変な形に曲がっている。もしかして折れてる?そのまま救急病院に行って「折れてますね、手術が必要です」とのお医者様のお言葉。その悪夢の日から自転車に乗れない悶々とした日が続いていた。
大分快復してきたがまだ思うように手首が曲がらない。でもそろそろ自転車乗れるかもとMTBを取り出し試走してみる。坂道や凸凹道でなければ乗れそう。これが手術後一ヶ月。その後ロードに乗れるかなと乗ってみたのが術後約2ヶ月後でした。ハンドルがうまく握れない、力が入らないのでブレーキやシフト変更が厳しい。ちょっと乗る位でも手首が腫れる。でも、お医者さんも無理しなきゃ乗っていいって言ったもんね。ちょっとくらい負担掛けた方がリハビリにいいかも…
こんな感じで徐々に乗りながら、申込期限が迫ってきたので最終判断しようとちょっと長距離乗ってみた。休み休みだが78kmを走った。平均時速は惨めな物だが長距離の感触は味わうことが出来た。志賀島は50km。無理せず完走を目標にすれば走れそうだ。早速試走の帰りに申し込んできた。さあ、快復記念走行は来る9月3日だ。あと10日くらいある。それまでにはもう少し良くなるだろう。練習もできるし…
しかしその後練習する機会に恵まれずいよいよ大会前日となった。まずい、このままじゃ…てんで、仕事が終わって薄暗くなった筑後川沿いの道を約26km走った。虫がビュンビュンと顔にぶつかる。この時期夕闇の川沿いは走れ無いなあ…でも今宵は我慢の走り、明日のために!
そして大会当日を迎えました。快復記念走行を祝うかのような快晴。お湯に手首をつけてじっくりと手首のリハビリです。おう、今日はなかなかいい感じに曲がります。よ〜し頑張るぞ!
久しぶりです、走るのは。どのウエアーにしようかな?忘れ物ないかなあ…空気圧は大丈夫かな?と浮き浮き気分。ちょっと早めに会場入りです。でもまだまだ早い人がいるんですねえ、会場近くでは慣らしで走ってる人達を見かけました。みんな気合い入ってますねえ。
車を停め自転車をおろしていると「こんにちわ先日…」と男性から声を掛けられた。思考回路を素早く回転させて「誰だったっけ?」と思い出す。すぐに「ああ、、あの時の…」と思い出した。4月にショップのフォローアップミーティングで一緒にメンテを教えて貰った人だ。こんな特徴のない我が輩の顔を良く覚えていてくれたものだ。こんな出会いがあって今日は楽しいサイクリングになりそうな予感がした。
受付を済ませ、しばしAさんと談笑。Aさんはこのような大会は今回が初めてとのこと、でも何度か練習で走っているようだから大丈夫でしょう。むしろ私の方が手首大丈夫かなあと少し不安が…既に左手首は右より沢山汗をかいている。熱を持ってる証拠だ。今日は暑いです。
いよいよ開会式です。まずは体をほぐしましょうとラジオ体操。
その後 「安全走行、信号守りましょう、暑いので適度に水を、競争じゃないですよ〜etc」と諸注意があった。長くなるので座って下さいねだって、ほんと長かったけど、事故があると大会開催も厳しくなるんでしょうがないですね。そして選手宣誓です。さあ、時間ですよ〜出発です。
この大会、最初は町中を4kmほど走行するからか、出発はまずはんこを貰って随時出発です。なるほどこれなら隊列もばらけていいかもね。
この後は、車の多い市街地走行が暫く続きます。信号ではきっちり止まります。高速道路下を過ぎると埋め立て地のアイランド、このあたりまで来ると信号も少なく快適に走れます。皆スピードが上がります。まだ先があるのにねえ…そして海の中道大橋です。
この橋、先日市職員の飲酒運転で、前を行く家族5人の乗った四駆に追突し、4駆は橋の欄干を突き破って海に転落、幼い子供達三人が無くなった現場です。現場には沢山の花などが捧げられていました。何の罪もない子供達を不幸に追いやった飲酒運転、許せません。
橋からは志賀島方面の真っ青な海が、そして白い砂浜…快適です。レクリェーションセンターを過ぎると、真っ直ぐな道路です。ここはビューンと快適に飛ばしましょう。少し追い風かな、グングンスピードに乗れます。ということは、帰りが大変かなあ(^_^;
海の中道海浜公園を過ぎ大岳に入るとちょっと道がガタガタ、手首に振動がこたえます。時々ハンドルから手を離して片手運転、手首を見るとちょっと腫れてますねえ。
両サイドが海岸の景色になるといよいよ島に入ります。一気に海の香りが押し寄せる。 サザエの壺焼きの看板があった。食べたい!でも今日は諦めましょう。島入り口の町中を過ぎると家もまばら、海岸線の気持ちよい道路の走りです。でもカーブが多いのでセンターラインをオーバーしないように注意して走ります。おっ、なんだ、あれは…ゼッケンを着けているではないか!この人が一番先頭?早いですねえもう折り返してきたんですねえ。世の中超人が居るもんだ。
金印公園を過ぎるとゾクゾクと折り返してきます。そんなにガムシャラに走ってどうするの?なんて負け惜しみをつぶやきながら必死にペダルを回します。
折角気持ちよいところ走るんだから景色を楽しみながら走りましょう。福岡西部沖地震の爪痕が…崖崩れ補修の工事中です。この地震のお陰で昨年に続き今年は島を一周することが出来ません。弘の集落を過ぎてわずか走ると坂道が現れます。この坂道過ぎると気持ちよい下り、そして折り返し、
帰りはそこ登るんだよね、大変だ…などと思いながら坂を上る
。Aさんがダッシュ!凄い勢いで坂を上っていきました。私は這々の体で坂を上る。やっぱ体力落ちてるねえ、もう駄目…と前方を見ると人が多い。
坂のピーク、えっ、ここが折り返し点…気持ちよい下りがなくて残念と言う気持ちと、帰りに登らなくて良いという安堵感。まだ先までと思っていたのでちょっと肩すかしを食った気分だ。とはいえ大分くたびれている。
冷たい麦茶とバナナを頂きます。おかわり下さ〜い。Aさんはお先に出発、私は疲れ果て、あるいはまだ物足りないよ〜って感じで辿り着く人達を写真に収めながらもう少し休憩です。リカンベントっていうちょっと変わった自転車が到着です。寝そべった感じで走るこの自転車、一度乗ってみたいものです。ラクチンなのか、大変なのか…
さあ、後半分、戻りましょう。最初は登ってきた御褒美です。快適に下ります。とはいっても手首が不自由なのでブレーキングがいまいち不安、スピードを殺して下りました。こんなところで転んでまた怪我したら何言われるか分からないもんね(^_^;今日はあくまでも私は快復記念走行、目標は完走あるのみ、時間は気にしません。そんな気持ち持ってても、やはりみんなで走ってるとどうしてもついつい頑張ってる私がいましたけどね(^_^;
帰りはやはり少し追い風、気持ちよい海岸線を過ぎて島に別れを告げる。志賀島橋を過ぎると海岸でゴミ拾いしている集団がいた。こんな人達が居るから綺麗な海を保てるんだよね。ありがとうございます。アイランドを過ぎ、町中に入る。信号が多くなる。赤ですよ〜、信号停車です。すると路面からの熱がグワ〜ッと襲ってくる。走ってるときは気持ち良いが、信号停車時は地獄です。ひたたる汗、暑さは地獄だけど汗をかくって気持ち良いね。体中の毒素が出て行ってるようです。
さあ、あと少しだ。最後のフィニッシュは元気出して走ります。そしてゴール!
はんこ押して貰ってゼッケンと引き替えにお弁当を貰います。先にゴールしていたAさんと海岸縁でお食事です。風が気持ちよい。Aさんも満足の走りだったんでしょうね。爽やかなお顔です。しばし自転車談義、そして全員が無事戻ってきたようで表彰式&閉会式です。1番は1時間27分だって、私は1時間56分、このくらいの距離で30分も差がつくなんて…
閉会式の間も汗が流れ出ます。今日はほんと暑かった。手首は手袋を外すとくっきりと腫れて後がついていた。やはりまだ厳しいですねえ。でも完走できただけでも満足です。Aさんに声を掛けていただいて前半は一緒に走れて楽しい一日でした。またの再開を願って帰路につきました。
さて、今度は福岡センチュリーラン90km挑戦するかな?