牡蠣ツアー 有明


走った日    06年2月5日
コース     久留米〜佐賀〜多良〜大川〜久留米
走行距離   約154km

 新しい自転車を引き取りに行った日、「明日牡蠣食べサイクリングがあるよ。どうですか?」と誘われた。まだ一度も乗っていない自転車で約70km走れるか不安である。以前のOCR1と全く違っているのは、前のギアが3段から2段になったことだ。激坂があったら登れるだろうかとの不安、そして真新しく「これはお尻にいいよ」と進めて貰ったサドル、初めてのサドルに我がお尻は親しんでくれるだろう?それに初対面の人達に置いて行かれないだろうかとの不安。
 ちょっと躊躇した。「まあ、気軽に参加して下さい。のんびり走ろうと出発は7時の人達もいますよ」とのこと。
まずは試走して連絡しますと店をあとにした。

 明日は寒いだろうなと気分は参加に傾いており、別の店で新品のウエアー(長袖)をそろえた。そしていよいよ試走…
場所は馴染みの筑後川サイクリングロード。サドルの高さ調整や、ビンディングの脱着練習、そしてブレーキやシフトレバーの操作など一通り感じをつかみ軽く走ってみた。


 うん、なかなか良い。フレームの色が春を感じさせる。そして軽い。気分はまさに春。36km程走ったが特に調子の悪いところはない。サドルがちょっと固くて、我がお尻は少し恥ずかしいのか、ちょっと違和感を感じた。よしこれなら行けそうだと申し込んだ。出発は「8時でも大丈夫ですよ」との店長の一声に押され8時出発グループに申し込んだ。

 翌朝、どんな人達と走るんだろうとJR久留米駅前に集合した。駅前にサイクリストと分かる数人がたむろしていた。「おはようございます!新人です。今日はよろしくです」と挨拶。ここから走って多良の牡蠣海道を目指すのは結局6名だった。7時組は既に出発しているらしい。残り数名は店の車に自転車を積み込んで途中から走るようだ。それにしても寒い。−3℃!
 「誰か道知ってますか?」と主催者。誰も詳しくは知らない。一番地理に明るそうな人が説明を聞き先導してくれることになった。まあ、目的地は分かってるしそう複雑な道でも無さそうだ。とにかく出発しましょう。新人我が輩を含めた6名は颯爽と走りはじめた。まずは佐賀を目指す。初めての我が輩がいるからだろうか、割とゆっくりしたペースだ。これならどうにか付いて行けそうだと一安心。集団で走る技術は何も身につけていないので、真ん中を走らせて貰う。

 途中で一人が遅れだした。調子が悪そうだ。「ギアのチェンジが出来ない!」とのこと。マシントラブルだ。修理も出来そうにもない。このままギアを切り替えずに走るのはちょっと辛い。思いギアを踏んで体調も芳しくないらしい。このままでは明兄迷惑を掛ける。「先に行って下さい」と男性。協議の結果、先を行ってる別働隊の車に戻って貰い男性はそれに乗って行くことにしようと決定。少し休憩してのんびり走りはじめる。リーダーはそのあたりは心得たもので、少しペースを落としてくれた。 
 走っているうちに男性はアクシデントを乗り越えて調子を取り戻したようだ。サポートカーに合流したが、このまま一緒に走っていくこととなった。いやあ、良かったね。やはり自走して気持ちよく牡蠣を食べたいとの思いがアクシデントを乗り越える力となったんだろう

。しかし思いギアではなかなか大変だ。我が輩よりも少し年上に見えるが日頃鍛えているんでしょう、大したものです。この頃温度は上がり−1℃となった。このくらいだったら走るにちょうど良い(^_^;なんてやせ我慢、足先が冷たい。なんと靴にホッカイロを入れている人もいるらしい。なるほどね。 集団は、押さえ気味に引っ張るリーダーに支えられバルーンの点在する佐賀を過ぎ、有明海沿いに入る。

 途中コンビニでひと休み。そしてサポートカーを降りて走りはじめたグループかなそれとも7時に出発したグループかなあ?何れにしろ大人数が合流した。あと20km位かなあ。鹿島の町中を走り抜ける。

 リーダーとあと2人がスピードを上げた。残念ながら付いていけない。遙か先を走る3人の後ろ姿を必死に見失わないように頑張る。あのパワーどこにひそんでいるんだろう…そして海岸沿いの道となり道の駅で全員が合流し
た。今日の予定は18名らしい。あと2km位ですよとの嬉しい声。牡蠣が食えるぞ〜。さあ、ひとっ走り頑張りましょう。菜の花や海の青さが清々しい。ついに着きました。70kmにちょっと足りないようだ。
 さあ、牡蠣、牡蠣…一籠千円(10個くらい入っているかな?)ビールは350円ですよ。みんなで輪になり焼きはじめる。良い香りがしてくる。そしてジュjyジュッツジュジュジュッツ! ブシュッと熱い汁が飛び、ポン!と貝が開く。おおっとどよめきが起きる。さあ、頂きましょう。アッチッチ、フーフーやりながら食べる。
 なかなか開かないなあと突っついてみる。待ちきれずにナイフを突き刺し強引に開く。

 なるほど裏表を逆にすると、焼けてはいるが貝が開きにくいらしい。しかしちょっと堅めに焼けたのもなかなかの味である。 焼き貝、もういいやと言うくらい食べた。さあ、帰りはどうする?殆どの人が帰りは自走してくる目をめざすようだ。まだ貝を食べている人、のんびり帰ろうと言う人、じゃあ、お先にと先に出発する人。

 帰りは自由行動のようだ。我が輩は久留米まで戻るという人よりちょっとくれて出発したが、途中で追いついた。
 しかし、海岸沿いの菜の花を眺めたくちょっと寄り道して記念撮影。さあ、追いつこうとあとを追った。もしかして鹿島の街はバイパスを行ったかな?それとも旧道を…
この選択が間違ったのか、いつまで立っても追いつかなかった。まあ、いいか、のんびり帰ろう。

 途中、来るときのリーダーとおぼしき3人組が「それじゃあ」とビューンと走り去った。いやあ、さすがに早い。あんな人に付いていったらたぶん久留米まで辿り着くまでにばててしまいそうだ。そして単独の人にも追い抜かれた。佐賀方面は真っ直ぐかなと思っていたら右に曲がった。国道444号方面だ。こっちの方が近道なのかなあ。ガソリンスタンドで「久留米はこっちで良いんですか?」と訪ねたら「そうです」との返事。信じて走ります。 しかし帰りは向かい風がきつい。途中コンビニでおにぎり買ってひと休み。

そして大川で橋を渡り、筑後川沿いにひたすら走る。朝からの走行距離約130kmに達した頃見慣れたサイクリングロードに辿り着いた。ちょっと中途半端な距離…来る天草大会は150kmだ。よしあと20km走ろうとサイクリングロードを夢タウンの先まで往復することにした。ここまで来たらもう少し先までと欲張ったら、家に着いた時は154kmに達していた。 今回の走り、90kmを過ぎた頃から何となくお尻の座りが悪くなった。それに肩も凝ってきた。
 
 やはり乗車姿勢に無理があるのかなあ…天草への道はなかなか厳しそうだ。でもかなり休憩しながらでもとりあえず150kmを走ったという満足。もう少し修行すればどうにか行けそうな雰囲気、頑張るぞ。

今日は牡蠣食べサイクリング、御一緒してくれた人達有り難う。
また一緒に走って下さいね。

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