物見山〜富士山
山上の桃源郷 ユガテを訪ねて

桜が満開の鎌北湖
 先日、大平山からユガテをめざそうと計画したが、ちょっと遠くて無謀な計画で越上山迄で断念。山中の桃源郷とも呼ばれる「ユガテ」果たしてどんなところだろうと、物見山と組み合わせて再度挑戦した。それと、富士山にも登ろうといざ、出発。

山行日  03年4月13日(日)晴れ     コース地図はこちら
メンバー 単独
コース   総合公園P…鎌北湖……ユガテ……北向地蔵…物見山…宿谷の滝…富士山…総合公園
       0940       1000  1110-1130   1205  1230-1250  1305   1405   1430
地 図   飯能(1/25,000図)   参考 山と渓谷社 分県登山ガイド「埼玉県の山」

毛呂山総合公園

 風が強い。桜が満開だった。桜吹雪が素晴らしかった。今日はオリエンテーリング大会があるらしく賑わっていた。 
鎌北湖
 舗装路を緩やかな登りで約20分。おみやげ物屋は釣り客、桜見物などの観光客出で賑わう鎌北湖に到着。赤いポストと桜、そして湖面にゆらぐ桜の姿が絶妙のコントラストだ。
湖岸では何が釣れるのか、のんびり糸を垂れる釣り人。その横ではアヒルがお昼寝中。かたわらでは、若い男性が携帯電話でお話中。何とも幸せな日本の光景だ。沢山のカメラマンが湖のあちこちのベストポジションを狙っていた。
ユガテへ
 鎌北湖から少しの舗装路、そして左手に登り始めた。でもなんか違う雰囲気。地図を見る。どうも違う。いったん上った坂を風を切って下る。道に間違ったお陰で爽快な気分。
 そして右への分岐を採り、少し登る。対向車がやってきた。運転手のおじさん「この先行き止まりだよ、どこ行くの?」「ユガテです」「頑張るねえ、大変だけど頑張って!」と励まされる。そして写真の所からいよいよ山道に入る。しばらくは押して登るのみだ。もしかして山菜無いかなあなんてキョロキョロしながら登ってると苦も楽なり(^0^)
あと900m
厳しい登りも終わり。ここからは少し乗って行けそうな山道だ。
休んでいたら、二人のハイカーが下ってきた。「あら!自転車ですか、いいですねえ。ここまで乗ってきたんですか?」と言われた。「頑張ったけど、ほとんど押してばっかりです」「あら、大変ねえ…この先は割と緩やかですよ」と話を交わす。爽やかなお嬢さん?だった。
ユガテ
 桃源郷の様な山村と称される集落。確かに苦労して登ってきて、この村に出会うと心安らぐ光景に感動だ。春の花々が所狭しと咲いている、畑ではおばあさん達が腰を曲げて畑仕事。子供の頃は良く見慣れた光景だが、最近はとんとこのような光景には出会わない。
 集落の隅の方でおじさんが汗を流していた。しばし歓談。このところ東京から毎週末畑仕事に来ているとのこと。この光景に感動し10数年前に土地を借り受け畑を始めたとのこと。でも、最初の3年くらいは開墾してもすぐ草が生えてきて大変だったそうだ。でもその苦労実って今は立派な畑。人間根性、努力だ。その後には喜び有り!
快適な道
 ユガテからいったん竹林の中を下る、そして登る。
途中の五常の滝分岐でおじさんが休んでいた。「自転車かい、頑張れや!」と励まして貰った。その後は写真のような快適な道が続く。
北向地蔵
 MTBの二人連れが休んでいた。数人のハイカーも休んでいた。ここは北向地蔵。天明6年に流行した悪疫を防ごうと守護神にしたそうだ。が、現在は男女逢瀬を取り持つ縁起地蔵として親しまれているそうです。どんな経緯で縁起地蔵になったんでしょう?
異性に縁のない人は一度お参りしてみては如何でしょう。もしかしたら御利益があるかも…
信じる者は救われる!
賑わう物見山
 林道を通っても行けそうですが、やはり登山道を行きましょう。北向き地蔵からは今日一番という位快適な道が続く。
物見山は沢山のハイカーで賑わっていた。「おっ自転車だ、凄いねえ」と注目を集める。「これマウンテンバイクって言うんでしょ?」とかなり恒例のおばあちゃん。「おばあちゃん良く知ってるねえ」「ワシも乗ってみたいんじゃよ。ハッハッハ」と元気百倍のおばあちゃんだった。
こもれび号をビデオで撮りたいとの申し入れがあった。我が輩は邪魔らしい。そのおじさん、やまびこ号にまたがって「ヤッホー」と叫んだ。
ここが本当の物見山頂上だ
 帰路は東にのびる尾根を行こうと考えていた。ボーイスカウトの指導者が居たので道を尋ねたが、どうも行けそうもないらしい。とりあえず山頂まで行く(ここがほんとの山頂…三角点があります)。こちらは展望もないので人気がないのか人っ子一人いない。静かに三角点をなでなでしました。
 そして東に向かう道を下る。しかし急坂となり、すぐに林道に出た。その先を眺めるが道らしき道はない。林道をヤセガタ峠の分岐まで快適に下る。
転倒!
 ヤセオネ峠では先ほどのボーイスカウト達が下っていた。「格好いいねえ、ここを下るの?、頑張れ!」と励まされる。しかし厳しい下りだ。でもこのくらいなら乗れるかな?とこもれび号にまたがる。数mも行かないうちに下り気味に木の根っこや岩が現れ、ひょいと飛び越そうと思ったが、失敗。前輪のブレーキングがまずかった。車輪がロック!思いっきり大回転をしてしまった。自転車は無事だ。体は?
 膝が痛い腕も、指も…ガビーン。後ろを振り返る。先ほどの子供達からは死角になっている。格好悪〜いと言われる前に体制を立て直し、しばらく何事もなかったかのように自転車を押して下る
宿谷の滝
 それにしても痛かった。用心用心。その先はず〜と押して下った(^_^;
いや、まいったね…
でもどうにか大した負傷でもなく下ることが出来た。この道は難敵だった。転び方の技術やブレーキングなどまだまだ学ぶことが多そうだ。
一条の滝を眺めながら反省。「まあ、失敗は水に流しましょう。今後気をつけますから…」
のどかな山村風景
 滝へ行くには階段だ。こもれび号はもちろん押して下った。滝を過ぎると川沿いの遊歩道だ。観光客も多いので、控えめに下る。そして道路に出た。民家の庭先(どこまでが庭か分からないが…)には桜やツツジ、ウアマブキソウ、その他色々な花が華やかだった。これより宿谷川沿いに道路を走り富士山の登山道をめざす。
オリエンテーリング参加者がポストを探し回ってあちこちにいる。富士山の登山口はここかなと山道に入る。しかし道は行き止まり。ポストがあった。教えて上げるのも反則なので、静かに道路まで引き返す。どこが登山口だろう?
富士山への階段
 宿谷のところで橋を渡ってだいぶ東に行きすぎていたようだ。戻って地図を見る。ようやく、分岐の道を発見。ここにもオリエンテーリングの人が居た。登山道の右下の藪にポストがあった。ここでも我が輩の方が先に見つけたようだが、知らんぷりして先に進む。
そして富士山への登りとなった。急な階段だ!
富士山(221m)
 浅間神社が鎮座していた。しかし富士山とはおそれ多い名前をつけたものだ(^_^; 下の方にあった説明板によると「フジヤマ」と呼ぶらしい。磁石を持って男性が走ってきた。ポストが見つからず焦っているようだ。この大会リレー形式で3人一組とのこと。おじさん頑張れ!と声援を送った
。でもポストの場所は教えなかった。
←桜の絨毯 御師岩→
 花びらを踏みしめて下る。できれば踏まないようにしようと頑張ったが、こんなに散りばめられていてはなかなかそうはいかなかった。

この岩、踏みしめれば音がするらしい。挑戦したが音はしなかった。信心が不足?
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