笠山(837m)
白石峠から堂平山、笠山
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しばらく自転車(こもれび号)に乗っていない。
ツツジやシャクナゲの季節、天気が良い日は山に登りたいし…
週末も快晴なら八ケ岳に泊まりも検討していたが生憎の雨予報で挫折。家で静かに休養と思っていたがどうにか曇りで収まりそうな予報。それならこもれび号の出番だ。さあ、目的地は?
山行日 03年5月17日(土)曇り時々霧雨 コース地図はこちら
メンバー 単独
コース 皆谷ヤマメの里公園P…白石車庫…白石峠…堂平山…笠山峠…笠山…ヤマメの里
1000 1020 1130-1150 1205 1245-1305 1350
地 図 外秩父七峰ハイキングコース地図(1/25,000図)
(この地図はこの地域を歩くにはすごく参考になります。東武の小川町駅でもらいました)
連休中は、館林や日光戦場ヶ原付近をこもれび号で散策した。しかしMTBはやはり山道を走りたい。
nobuさんのHPで外秩父や奥武蔵方面のコースを眺めていると行きたいところがいっぱいだ。この地域は自分の技術や体力に応じて色々なコースがアレンジできる。しかも自宅から意外と近い。山歩きの時は、それほど高い山もないので意識の底から外れていた。それに距離感も遠いなあって感じだった。それが、最初に仙元山に言ったとき「近い、面白い!」と頭脳にインプットされてしまった。さあ、そうすると時間があれば言ってみたいところがいっぱいだ。
ヤマメの里から出発だ
今回は、天気もいまいちだし、楽に行けるコースを選択した(このコースもnobuさんの記録を参考にしました。いつもありがとね)。もし天気が回復すればあのコースもターゲットにしようと目論みながら出発した。途中コンビニで水や食料を調達しようと思っていたが、余りの近さでついつい買い損ねてしまった。途中お店の庭先にある自販機でポカリを購入。お昼は、非常食が沢山ザックに入っているのでこれで良いだろう。天気も悪そうだしビールが不要(^_^; 伊勢崎からわずか30数kmで出発地となるヤマメの里に着いた。
近づくほどに山の上はガスっている。どうしよう…と思案しているとロードバイクが二台、白石方面へと駆け去っていった。まあ、大雨にならなければ寒くもないし、途中まででもいいや、またの為に偵察で終わってもと思いバイクを組み上げる(と言っても前輪をはめるだけですが)。霧雨か少し体が湿っぽい。湿度100%かなあ。橋の下では家族連れがバーベキューを楽しんでいた。
花 さあ、出発。まずは白石車庫をめざす。途中、車の施錠をしたか気になって1kmほど進んだ所から戻る。快適な下りは少し肌寒い。やはり鍵をかけ忘れていた。いやあ、やばかった(^_^;
気を取り直して再出発。白石分校前のバス停で一休み。錆びたベンチやバス停は侘びしいが、周りには花がいっぱい咲いていた。水気をたっぷり含んだ花はピチピチしている。そして白石車庫着。これより少し勾配がきつくなるがまだ舗装路なのでどうにか乗っていける。途中御夫婦らしい二人連れが歩いていた。同じように白石峠をめざしていた。途中笠山峠へ直接登るコースを見送り、白石峠をめざす。
水場があった
渇いたのどに潤いを与えてくれる。そこからわずかで舗装路も終わりとなる。分岐の標識で右へと導かれる。わずか広い道が続くが、その後道は狭くなり路肩が崩れているところもあった。いよいよ急登の始まりだ。ず〜と押しての登りとなる。ジグザグの九十九折りが続く。時々木々の枝から水滴が落ちて首筋にかかる。ヒヤッとした感触が気持ちよい。新緑が霧のお陰で幻想的な雰囲気を醸し出す。
白石峠
登りも緩やかになった頃、幹が奇妙に曲がった木があった。一度折れそうになったのか、人生?に挫折したのか?しかし根性でまた立派に成長し緑の葉っぱを付けていた。人生一度くらいの挫折でくじけちゃいけない。この根性を見習おう。よ〜し、もう少しだ。白石峠は!
霧にぼ〜と浮かぶツツジがあった。わずかで槻川源流の碑のある白石峠に到着した。誰もいない。東屋で一休み。以前来たときはここから笠山が見えたが今日は全く展望無し。しばしボ〜っとする。ゆっくりしていると先ほどの二人組が到着した。これから大霧山へ向かうとのこと。「生憎の天気ですねえ」と挨拶し別れる。
堂平山天文台観測所
さて、この次はどの道を行こうか?天気が良ければ頑張って剣が峰経由にしようと思ったが、この天気ではパス。林道を走る。堂平山迄はほんのひとっ走りだ。門があった。仰々しい門扉に沢山の立入禁止の表示がある。入っちゃダメなのかなあ…でもここを行かなければ笠山の方へ行けない。堂平山には何度か来たが一度も本当の山頂に達していない。先ほど左手に登山道らしき道があったが、あっちから行けば三角点に辿り着くんだろうか等と思いながら門の右手から回り込み天文台観測所に着いた。ここまで皆谷から標高差約660mだ。霧でおぼろげに浮かぶ観測所が見えた。
快適な下り
休んでいると単独のおばさんが笠山方面から登ってきた。「先ほどMTBで3人ほど下っていきましたよ」と言う。いやあ、この天気でも居るもんですねえ好きなのが(^_^; 最初は広場の下りだが雨で滑る。用心して押して下る。そして快適な道となる。4人組が登ってきた「今日は大会かなんかあるの?」「??」「さっきも下っていったよ。今日は良く出会うけど、どうして?」「さあ、天気が良くなく登山者が少ないのでMTBも安心して走れると思って来てるんじゃないですかねえ…」「気を付けてね」の声に送られて下る。しばらくして木の根っこのの露出する下りがわずかあった。
押して下ってると数人のおじさん達とすれ違った。「さっき3人ほど下っていったが、仲間かい?」「いいえ」「押して下っているのを見たおじさんが「乗っていかないのかい?」「私の腕ではここは無理です」「じゃあ、気を付けてな」とここでも暖かい言葉を貰った。
笠山は展望無し
林道に出た。笠山峠だ。すぐに反対側に丸太の階段があった。いよいよ笠山の登りだ。少し階段が続いたあとガレ場の急な登りとなる。雨で石がピカピカ光っている。頑張れ!もう少しだと自分を励ましながら登る。そしてツツジの咲く山頂に着いた。誰もいない霧と静寂が支配する山頂だ。もちろん展望はゼロ。休んでいると単独の男性が上がってきた。今回はいつも行かなかった東峰に行ってみようか。いったんちょっとした岩場を下り、そして登るとわずかで笠山神社のあるピークに着いた。岩場に咲くツツジが見事だ。ひっそりとした山頂は樹林のため全く展望は得られない。
西峰に戻り、いよいよ笠山の下りだ。快適な下りだ。しかしそれもつかの間、ドロドログチャグチャした粘土質の急な下りとなる。歩くだけでも滑るのに、こもれび号を押しての下り、いやあ緊張した場面である。
タラノ芽ゲット
そして快適な下りとなり、最後は数段の階段で林道に出た。ここから皆谷へは反対側に登山道が続いている。わずか登ってすぐに下りとなる。途中道ばたにタラノ芽をゲット。少し時期遅れで大きくなっているがまだまだ食用には大丈夫だ。ズボンの濡れるのもかまわず藪に入り収穫。どうせもう泥でズボンも汚れてるんだしね。さて下ろう…ここで閃いた。もうグチャグチャの下りは嫌だ。先ほどの林道に戻ればあとは快適な下りが待っている。
シュワ〜ッとぶっ飛ばして皆谷まで下れるコースだ。良し戻ろう。
林道を快適に下る
林道に戻る。舗装されていない林道だが快適に下る。でも道ばたにタラノ芽がある雰囲気の林道だ。快適さよりタラノ芽探しののんびりした下りを選択。お陰でまたタラノ芽ゲット。これで今夜も美味しいお酒が飲めるぞ。砂利道はところどころ水がたまっている。泥除けがないので水がバンバン跳ね上がってくる。でももうここまで泥だらけになればゼ〜ンゼン気にしない。タラノ芽も望み薄となったのでどんどん下る。途中、ハイキング道が時々現れるが、今日は林道と決意する。また天気の良いとき来るからねと見送り下ると萩平に着いた。
いったん登り、そしてまた舗装された林道をびゅんびゅん下る。あっと言う間にヤマメの里に着いた。足下やこもれび号を見ると、いやはやメチャクチャ泥だらけだ。川に降りてこもれび号を洗ってあげた。天気が良ければ定峰峠までまた登って快適に下ってこようと思ったが、今日はもう終わり。この素晴らしい遊び場はまたの機会に取っておこう。
帰宅後改めてこもれび号を細部まで綺麗に磨き上げた。「楽しかったねえ。また行こうね」との言葉をかけながらチェーンにしっかりと油を塗ってあげた。さて今度はあのコースを…