陶の里 小石原

筑後川サイクリングロード
10月中旬に開催される「福岡センチュリーラン」約90kmのサイクリングコースは厳しい登りが待ち受けているらしい…果たして90kmを時間内に完走できるだろうか?今回はそのコースの下見で走ることとなった。

走った日    05年9月18日
コース     久留米市自宅〜久留米ウス〜原鶴温泉〜小石原〜甘木〜田主丸〜自宅
走行距離   約110km
標高差     約450m

 北海道で十勝センチュリーラン160kmを走った経験はある。しかし、この暑い九州で90km、それも厳しい登りのあるところを走れるだろうか?申し込みに一抹の不安があった。それで一度走った上で申し込みを行うか判断する事にしよう。
 ひょうんなことから会社の上司Tさんと行くことになった。「今度の休みどっか行くかな?」「じゃあ、自転車で遊びませんか?90kmのコースを走ろうと思ってるんですけど…ちょっと登りもきつそうですけど、陶器の里もあって面白そうですよ」「いいねえ、行きましょう」ということになったのだ。

 Tさんも私と同じ北海道からの転勤組。何かと縁のある人だ。筑後川サイクリングロードを50km位は走ったことがあるそうなので、あと40km位なら大丈夫でしょう。まあ、今回は下見が目的だからのんびり行きましょうと相談。一人で走るより二人の方が心強い。

日中は32℃位になるとの予報。涼しい内に出発しようと7時半に久留米ウスから出発です。そこまで自宅から約6km。途中コンビニでポカリスエットや行動食を仕入れようとコンビニを探すが、まだ土地不案内のため右往左往して集合に5分ほど遅れてしまった。

 久留米ウスではTさんが既に待っていた。コースの打ち合わせを行いいざ出発。まずはサイクリングロードを走ります。先日の台風の影響で、まだところどころ乾いた泥があり用心したいとロードの細いタイヤではハンドルさばきが難しい。そんなところはスピードを落とし慎重に走る。
路側には背の高い草が生えているところもあって走りにくい。途中大きなトラクターのような物で草刈りしいている光景に出逢った。刈り取った草はロール状に丸めていた。北海道でよく見かけた牧草の光景ですねえ、懐かしいなあ…

 平均25km/hくらいでのんびりと話をしながら走る。朝のさわやかな冷気が心地よい。このままも気温であったらいいがそうも行かないだろう。徐々に日射しがきつくなってきた。15km程走ったところの橋の下で最初の休憩。風が気持ち良い。

 あの山のてっぺんに立つのは○○とTさんが教えてくれた。まだまだ遠くに見えるがそこらが原鶴温泉らしい。じゃああのあたりで休憩しましょうと決定。このあたりは路面が荒れていてゴツゴツとハンドルを握る手に衝撃が伝わる。赤い橋を渡って町中を少し走り川沿いにでる。見晴らしの良い休憩所があった。ここはTさんお勧めのスポット。ここまで走ってきて温泉に入ってのんびり入ったこともあるようだ。

 休憩所の前には樹齢??年だろうかと気になる大きな楠がそびえていた。このころはもう暑くてたまらんという位に気温が上がってきた。この先の登りが思いやられる。しかしそれも自転車の楽しみですねえなどと元気を鼓舞する。

 ここから先は一般道を走ることとなる。車に用心しながら小石原への道へと右左折する。大分道をくぐり抜けるといよいよ登りのコースとなった。約16kmで標高差約450mの登りだ。路側には実りを迎えた稲田と、真っ赤な彼岸花が印象的だった。そうそう、結構車の往来も激しいのも北海道と違って緊張する走りを強いられました。救いは北海道のようなず〜っと先が見通せる一本道でなく適当に曲がりがあって、その先はどうなっているんだろうと想いを馳せさせてくれるところだ。

 登りに入ってTさんが遅れはじめる。Tさんは「最近太り気味だ。体重落とさなければ…」という。確かにちょっと重そうな感じ。私とは10kg程の差があるだろうか?この差は、たぶん大きいんだろうなあ。私より10kgも重い荷物を背負って走っているようなものですからね(^_^;

 時々休憩しながら登る。必死に登る。一直線の登りより葛折りの道は、あの先に何があるのかなあ等と思いながら登るのは楽しい。カーブを曲がると、意に反して長〜い登りが目に飛び込むとちょっと気後れしてしまう。工事中で片側通行止めの道、車が渋滞している。その横をスイスイ…ではないが通り過ぎるのは気持ちよい。その渋滞がず〜っと続いていた。

Tさん、だいぶ遅れた。梨やブドウを売っているお店があった。みるとその側においしそうな水が流れている。「水、下さい!!」。あまり冷たくなかったが、渇いた喉に心地よかった。お店の人と談笑しているとTさんがやってきた。顔を真っ赤にしている。いやあ、辛い登りだったようだ。ここで大休止。二十世紀梨が一籠いくらで売っている。食べたい。Tさんが交渉して1個購入。瑞々しいだ。うまい!

 さあ、あの先に見える坂を上りきれば小石原です。お店の人達に「頑張ってね」と見送られる。そして坂を上りきると小石原に到着。いやあ、頑張ったね。これで本日のコースの登りはもう終わりだ。一安心。お店で昼食「だご汁」を注文。これは以外とうまいんだよね。食事の後、小石原焼きの見学だ。でっかい狸が出迎えてくれた。


 陶器見学を満喫しいよいよ後半の走りだ。ここから江川ダム湖畔を経て秋月までは快適な下り。とはいっても曲がりくねった道はそうスピードは出せない。苦労して登ってきたんだから下りは思いっきり爽快さを感じながら下ろう。ダムを過ぎ、秋月に入る手前で一休み。だいぶ下ってきたんだろう、先程の涼しさがなくなり蒸し暑さが襲ってきた。う〜ん、まだまだ夏だなあ。

 田主丸まで下ってきた。ここからサイクリングロードの走りとなる。やはり車がいないと気持ちよい。Tさん、股ずれのようだ。痛そう(^_^;
行きに見かけた牧草、白いビニールが掛けてあった。懐かしいなあ…北海道の快適なサイクリングロード、素敵だったなあと思い出してしまった。またいつの日か北海道で走れる日が来るんだろうか?定年後にでも自転車で来訪するのも面白そうだなあ。それまで体力、健康でありますように。

 そしてようやく久留米ウスに到着。やったね!!
途中からサイクルコンピューターがおかしくなった。距離が分からなくなったが、Tさんのが動いていた。その距離は98km。いやあ、ほんと頑張ったね。またいつか一緒に走りましょうと約束し自宅まで最後の力を振り絞りもどった。総走行距離110kmでした。

 今回は下見だったので時間を気にせず走った。小石原までの登りをどう走るかで制限時間5時間をクリアーするかどうかが決まりそうだ。今回はかなり暑かった。本大会は10月中旬だからだいぶ涼しくなるだろう。もう一度、今度は時間を気にして走ってみよう。

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