八ケ岳

権現岳 朝日に燃える

権現小屋
電気がない
ランプの山小屋だ
醸し出す雰囲気は最高

                  
 団体さんのパワーは凄い。女三人寄れば…これが9人もいるんだからピーチクパーチクとけたたましい。男性陣も集団になると傍若無人、小屋の女性をからかう。大きな声で放談する。まあ、遠くから来て八ケ岳の素晴らしさにふれて感動も大きかったんだろう。しかしはっきり言ってうるさい!
権現小屋は電気もなく、こたつに入って静かに語り合える貴重な部屋。たまたま縁あって同じ屋根の下に寝る。どこから来た?あっちから…星は出るかねえ、明日は朝焼け大丈夫?夕食のカレー、ちょっと御飯が固かったね。でもおいしかったetc、静かに山の本を見る。隅の方にはギターがおいている。小屋番さんはオカリナも吹けるそうだ。

 でも、このうるさい団体さんに小屋は占拠されたかのような感じで、この小屋の良さがぶっ飛んでしまった。さあ、早く寝てしまえ!さすがに遠くから来て疲れたのか、消灯時間以後は騒いでいなかったのが救いである。

小屋番さんが、一升瓶を抱えてこたつにやってきた。「にごり酒です。どうぞ、あの団体さんに出すとなくなっちゃいそうだから、先に飲んでください」と差し入れだ。いやあ、旨かった。豆炭あんかのこたつのどんよりしたぬくもりと小屋番さんの粋な計らいで頬ほんのりとなった。

また静かなときに泊まりたい小屋である。
 星空を楽しみにしていたが、とうとう期待は裏切られた。しかし途中で目が覚めたので外に出てみると空には満天の星空だ。時々雲で隠れてはいたが、朝は期待できるぞ!

八ケ岳はみんなの期待を裏切らなかった。朝!いい天気だよ!と誰からともなく声がかかる。
外に出てみると素晴らしい空だ。急いで荷造りして稜線に出る。

次第に空が赤く染まる。このひととき、先日富士山に登ったときも感じたが、同じような日の出なのに、いつも新鮮な感じがわき上がってくる。
何で山に登るの?疲れることやって、高いお金払って景色見て…日の出なんて町からも見えるじゃんと言う人がいる。まあ、こんな人にこの素晴らしさをいくら力説しても伝わらないだろうな(^^;;;

権現岳の右に富士山が見える。あらためて、「あそこ登ったんだよな」と思いも新たになる。この感動はこれから富士山みるたびに思い出すことだろうな。やはり富士山は一度は登るべきですね

空が燃える!

日の出は5時位だからとギリギリに
登る人がいる
確かに日の出はその時間だけど…

その前のこの空が燃えるように
明るくなってくるひとときがいいんですよネ

雲海

雲一つない快晴の日の出も
いいけど

やはり雲に反射する太陽の光が
またいいんですよね

何とも言えない感動が
わき上がってくる
南アルプス

もちろん北アルプスの槍ケ岳も
ばっちりでした

あれは、白山だろう

なんとも素晴らしい展望だ

これも早起きと昨日のがんばりの結果だ
そして誰もいなくなった

みんな、朝御飯に小屋に戻った

最後は小屋に手伝いに来ていた
若いお嬢さんと二人で
この素晴らしい景色を堪能

若い女性との語らいは楽しい(^^;;;

そして最後はたった一人となった

赤岳方面の展望

雲が綺麗だ

山肌が刻々とその雰囲気を変える

この素晴らしい一瞬一瞬を

見ないなんてもったいないよね

いつまでもここに佇んでいたい
編笠山

昨夜、青年小屋は
いっぱいだったようだ

もう少し登ってくれば
素晴らしい日の出見ることができたのにネ

でも、ライトつけて登ってくる
元気な人もいました

さてぼちぼち下ろうか
天女山へ

最初は厳しい下りです
前三ツ頭までは
富士山や南アルプスの
山々を眺めながらの
下りです

三ツ頭でこの素晴らしい景色を
スケッチ
のんびり朝食をとりながら
マツムシソウ

秋の雰囲気が漂います

背景に富士山を従えて…


前三ツ頭から厳しい下りが始まります

標高差約850m


なかなか辛い
天女山からたかね荘へ

ここからがきつかった

標高は同じくらいだが
いったん大きく下るので
印象は殆ど登りという感じだった


牛が気持ちよさそうに食事中だった
 なかなか歩きがいのある山だった。やはり山は晴天に恵まれるのが最高に楽しめるようだ。
今回は、夕日が見れなかったことと、ランプの小屋で静かに夜の帳の降りるのを堪能できなかったのがちょっと残念だった。
でも、素晴らしい展望と朝焼け、そしてきつくとも楽しい登り、キレットの緊張感ある下りがそれらを帳消しにしてくれた。賑やかな八ケ岳も清里川から登ると、静かなちょっと違った山を味わうことができるでしょう。

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