那須 藪こぎだあ、西ボッチ山(1,410m)

2002年6月1日(土)晴れ時々曇り

西ボッチ山
大峠付近より望む西ボッチ山(真ん中の小高いピーク)
那須の沼ッ原湿原の西にあるピーク。魅力的な小高い山頂、藪のようだけど登れそうだねと言うことで挑戦

【メンバー 】 トラベエさん&奥様、シモンさん&奥様、ぼとくさん、酒呑童子 計6名
【行   程】 沼原駐車場…湿原…山頂…鉄塔…山頂…作業道経由…湿原…駐車場
         14:20         15:30                        16:20
【地   図】 那須岳(1/25,000図)
 楽しい仲間が那須に集合した。
名目はネマガリのタケノコでも採りましょうかとのことだが、那須は国立公園です。分別ある私たちはそれなりの行動を心がけ、まずは「熊に注意」の看板を横目に湿原に下りる道を右に入り、三斗小屋方面の登山道を散策する。途中から湿原へと下り、木道を散策する。初めてみるサンショウウオの気持ち悪い卵にビックリ、また座禅草のお化けや、可憐なフデリンドウを愛でながらのんびりと歩く。

沼原駐車場 そして早くもお昼前に駐車場に戻り、いよいよ待望のお昼です。みなさん自慢の料理を持ち寄りビールで乾杯。しかし、雨がぽつりぽつり…急いで東屋に避難。楽しい食事も終わるころ雨も上がり晴れてきた。誰言うともなく、あの山、楽しそうだねえ。ちょっと歩き足りないし、行ってみようかとの声がかかる。以前湿原の先から少し歩いてみたけど道は不鮮明だったよとシモンさん。今日帰るふーせんさんは、せっかく来たし白笹山に行ってみたいと、うらべにさんと日の出平方面を目指す。マダム和子さんと山百合子さんは白笹山へ行く付近を散策。それぞれの楽しみを求めて、さあ、出発だ。


竹藪だあ んじゃ、ボッチボッチ歩こうかと、湿原の木道をそれて山に向かう。わずかな踏み後があったが、そのうちにネマガリ竹の藪となる。所々にテープがあった。背を越える竹藪。熊はでてこないよね。いやあ、凄いねえ(何が?)などとワイワイガヤガヤ…これだけ賑やかであれば熊はでてこないでしょうね。下りもここ歩くのか、厳しいねえ。一人だったらもう諦めてるねなどと話しながら登る。しかし、果てしなく続くかと思った竹藪でしたが、空が明るくなってきた。もう少しだ頑張ろう!



西ボッチ山頂 あれっ、道があった!山頂近くで先に到着したシモンさんが叫ぶ。今までの苦労は何だったの?と言うような感じでみんなしばし呆然。そこから少しで山頂だ。
でも、藪はおもしろかったよね。とみんな満足そうな顔。やっぱりこのメンバーは心底、山が好きな人たちだ。
 地図を眺める。この先にもう一つピークがあるようだし、笹もかりはらわれてるし行ってみようと言うことになった。少し下ってわずか行くと、鉄塔があった。この先はまた深い竹藪だ。もう先に行く元気はない。ココで終わりにしょうと誰言うともなく決定。


鉄塔に登る人々 じゃあ、ちょっと一休み。高いところがあるとなぜか登りたくなる我が輩である。ちょっと足をかけてみる。ちょうど良いくらいにステップがある。登れそうだ。危ないよ〜、落ちないでねという声に励まされててっぺんまで登る。
「いやあ、いい景色!」と叫ぶ。心配そうに見守っていた人たちが一人二人と鉄塔にとりつく。鈴なりになる。この光景を木々の陰から眺めて白笹山tを望むいる猿たちが見たら、変な人たち、人間は皆友達!と思っただろう。

 鉄塔の上からは、白笹山が見えた。ふーせんさん達は今どのあたりかなあと話しながら下山開始とする。





山頂付近でシモンさんが木の枝に猿を発見。「どこどこ?」とみんなで目を凝らす。いたいた、猿はじっと私たちを見つめていた。猿も、「さっき鉄塔に登っていた輩だな」と眺めていたんでしょうね。そういえば、登りの藪こぎの時、ネマガリの皮をむいて食べたようなあとが何カ所も見受けられたが、そのときは「熊かもしれないねえ」と話し合ったのを思い出した。熊にしては丁寧に向いているなあと思ったが、猿だったんだんでしょうね、たぶん…

湿原から望む西ボッチ下りは笹野刈られた道でした 帰りは誰も藪を下りようなどとは言わない。作業道は結構急なところもあったが、やはり藪よりは歩きよい。ルンルン気分で下る。そして道が平坦になる頃左右に分岐があった。たぶん右だろうと進む。そしてわずかで池の畔にでた。知ってる人はこちらから登るんだろうが、知らないと見逃してしまいそうなところだ。振り返るとボッテリした西ボッチ山が可愛くそびえていた。

小粒でぴりりとからい山、西ボッチでした。ボッチって言う山の由来はなんなんでしょうね。気になります。
駐車場に戻ると、山百合子さん達も戻っていた。シロヤシオが綺麗だったよ〜とマダム和子さん。ふーせんさん達はまだのようだ。今宵はこの駐車場でテント泊か車中泊、そして宴会の予定だったが雲行きが不安。今にも雨が降りそうだと、ナスノガルーダ山荘にお邪魔することとなった。
 さあ、明日はどの山を歩こうか?