紅葉の安達太良山(1,410m)
2002年10月6日(日)晴れ時々曇り乳首山頂上をめざす長い列
今年の紅葉はどうだろう?最初は苗場山の予定だったが、ちょっと日帰りでは厳しそう…夫婦でのんびり楽しめる山にしようと安達太良山に変更した。ゴンドラで一気に標高を上げわずか歩くと素晴らしい紅葉が堪能できた。
【メンバー 】 よし&ひろ
【行 程】 奥岳駐車場(ゴンドラ)…ゴンドラ駅…安達太良山頂…鉄山……勢至平…駐車場
0840 1010-30 1120-50 1320 1420
【地 図】 那須岳(1/25,000図)
数日前迄は苗場の予定だった。でもコースタイムを見ると結構な時間がかかる。これじゃあひろと一緒に登るのはちょっと大変そう。無理して歩くと、また「もう一緒に行かない!」と嫌われるおそれがある。ということでのんびり歩ける安達太良山に変更したのだった。でも、遠い!
日光を経由して矢板から東北自動車道利用。那須の方は厚い雲がたれ込めている。郡山の方はガスで通行止めとの表示があった。いやあ、参ったなあ…次第にガスが濃くなり制限速度50km。まあ、しょうがないなと走っていたら次第にガスが薄くなり、間一髪で通行止めが解除された。ラッキー、今日はついてるぞ。本宮で高速を降り奥岳をめざす。当初な〜んにも見えなかった安達太良山が青空の中に見えた。快晴だ!
奥岳駐車場は沢山の車。いやあ、凄い人出だ。さすが人気の山だなあ、みんな紅葉目当てかな?予定では勢至平経由で帰りにゴンドラと考えていた。しかし今は青空に浮かんだ安達太良山も午後は天気が悪くなるだろうと予想されたので、天気の良いうちに山頂にたとうと逆コースに変更した。
ゴンドラから眺める山肌は色とりどりの絵にも描けない美しさ!駅からは灌木帯の中、しばらく緩やかに登り、やがて溝が掘れたようなグチャグチャの滑りやすそうな登山道を登る。時々スッテンコロリンと転んで泥だらけの人も見かけた。そして展望が開けてくると五葉松平の紅葉が目に飛び込んできた。仙女平方面分岐の広場では沢山の人が高揚に歓声を上げ休憩していた。青空と紅葉、何とも素晴らしい自然の織りなす美しさに感動だ。
これからは展望に見とれながら緩やかに山頂をめざす。しかし先ほどまでは抜けるような青空だったのが少しずつネズミ色になってきた。山頂が見えた。予想はしていたが沢山の人、人、人!山頂まで列がつながっている。少し山頂下で休憩し人が少なくなるのを待ったが、なかなか少なくならない。しょうがない、じゃあ、山頂に行こうかと列に並ぶ。下ってくる人が手間取っているのか一向に進まない。いい加減焦れてきたので左手の岩場に逃避し山頂をめざす。他の人も焦れて左手に寄ってくる。手がかり足がかりは問題なくあっと言う間に山頂に着いた。
しかし、展望に感動する前に沢山の人に圧倒された。三角点にも近寄れない。記念撮影がひっきりなしに続く。うかうかしてるといつまでもカメラマンを頼まれる。展望はあまりよくない。いつまで待っても山頂標識の前は人だかりだ。もやっとして遠望もきかないので記念撮影もせずに下る。山頂下で記念撮影し、早々に鉄山をめざす。
稜線は少し風が強い。以前冬にきたときは強風で右往左往したが、今日は静かな方だ。草木はほとんどなく火山の雰囲気がたっぷりだ。牛ノ背から左手を見ると沼ノ平という噴火口が現れ不気味な雰囲気を漂わせる。以前ここで数人が有毒ガスでやられている。クンクンとにおいをかぐが有毒ガスの臭いはしない。もっとも臭いがしたときは遅いのかもしれないが、風のある稜線にいる間は大丈夫だ。
矢筈ガ森の岩峰に見とれながらザレた斜面を下る。今度は馬ノ背の稜線だ。確かに牛ノ背よりは稜線も狭く感じる。鞍部から一気に登り少しトラバース気味に左手の山肌を歩くと鉄山避難小屋が見えた。そして右手にわずかで鉄山だ。風を避けて沢山の人が休憩していた。ここでくろがね小屋方面の展望を眺めながら昼食とした。隣のおじさんがビールを飲んでいた。今日は寒いだろうとビールを持ってこなかったが、やはり飲みたい(^-^;...残念。
少し寒くなってきたので下山とする。いったん牛ノ背方面に戻り、くろがね小屋方面に下る。峰ノ辻からは紅葉が綺麗に見えたので小屋はパスして勢至平方面へとコース変更した。振り返ると紅葉が綺麗だ。妻も久しぶりに味わう色とりどりの紅葉にうっとりしていた。気楽な山を選んで正解だったようだ。もし予定通り苗場に行っていたら、こんなきつい山…もう信用しないって言われかねなかったかもしれない(^-^;...
勢至平までは緩やかな下りで少々疲れが見えてきたが、ずっと続く紅葉が疲れを癒してくれた。そして広い道となり、ときどきショートパスする山道に入りわずかで登山口に到着した。帰りは東北自動車道を佐野藤岡まで利用した。往復500kmはさすがに遠かった。でも久しぶりの夫婦登山、「安達太良山は別名、乳首山って言うんだよ」なんて教えながら眺める紅葉の山々は素晴らしかった。