仙元山 MTBで縦走 03年3月8日(土) 晴れ 単独
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今日は休養のつもりだったが、素晴らしい天気。家でじっとしているのは勿体ない。で、以前からMTBで行けそうな山として検討していた、埼玉県小川町の仙元山から嵐山への縦走に挑戦した。
行 程 登山口…見晴らし公園…仙元山…大日山…物見山…庚申塚…小倉城跡…嵐山…登山口
1130 1145 1215 1255 ? 1340 1400 1415 1505
メンバー 単独
地 図 武蔵小川(1/25,000図)、ガイドブック 分県登山ガイド「埼玉県の山」
週始めから週末まで出張、それに土曜日は天気もあまり良くないとの予報で、休養しようとちょっと遅くまで寝ていた。目覚めると何と素晴らしい天気ではないか。ちょっと風は強いが、こんな日に家で留守番は体に悪い。休養も、手頃な山を歩いた方が気晴らしになるだろうと勝手に解釈。それに、数日前から花粉症のような症状で喉は痛く、鼻は詰まり目はショボショボ…これは山歩きが不足しているんだろう、いっぱい山歩きして体力や免疫をつけなくっちゃと言うことで、MTBを積み込んで出発した。
この地域は何故か遠く感じていたが、自宅から距離は約36km、1時間足らずで到着する。面白そうな低山があり、MTBで遊ぶには手頃な地域のようだ。出発が遅かったが、11時過ぎに到着。さてどこから登ろうか?身近に愛されている低山(里山)の為登山口があちこちにある。ガイドブックとちょっと違う「川向井」のところ、「カタクリとオオムラサキの林」展示館入り口から登ることにした。車は路肩が広くなっていて駐車禁止でもないので路側に止めて出発する。
石畳状の道(私有地との表示があった)をわずか登ると展示館だ。誰もいなかった。カタクリの咲く時期は何か展示しているのだろう。その左から登山道は続いている。樹林帯の中、緩やかに登る。昨日の雨のせいか、地面が湿っていて落ち葉の道は滑る。MTBは押しながら登る。今日は花粉症対策でマスクをして望んだが、きつい登りで呼吸が荒くなると空気量が少なくなりよけい苦しいが窒息するほどでもないので一生懸命息をしながら登ると、わずかで「見晴らしの丘公園」という展望の良いところに出た。小川町が一望できる。先日歩いた笠山方面も青空にくっきりとその山容を見せる。
ここからいったん車道を少し下って登り返すと車道はここまで。すぐ右手に遊歩道が続いている。休憩所ではおじいさん達が孫と思われる子供達と展望を楽しんでいた。東京方面のビルだろうか、沢山の高層ビルが見える。「いやあ、自転車かい、頑張ってな。ここは良く若者達が自転車で登ってるよ」と激励された。まあ、わが輩は若く無いのでのんびり行きますと挨拶して進む。
なだらかな登りで気持ちいいが、落ち葉にタイヤをとられて登りにくい。少し押していこう。少し行くとパラグライダーの出発場らしきところがあった。今日は風が強いためか誰もいなかった。ここから快適に走るがわずかでまた登りとなる。おじさんに遭遇。「城跡まで行って来たが、仙元山まではちょっときついよ」との事。さっそく押して登ることになった。このあたり雪が少し残っていた。泥と雪がタイヤにくっついて重くなる。外秩父の時の苦しい登りの再来かと思ったが、それもつかの間、仙元山頂上にあっけなく到着した。
山頂は木立に囲まれて展望は良くない。木々の間から小川町方面が見える程度だ。風が強い。早々に立ち去ろう。ここから快適に下る。そして、ちょっと登り返すと「割谷城跡」に到着。ヒノキの林立する中に説明板のみがあるひっそりとしたところだ。耳を澄ませば、昔日の合戦の喧噪が聞こえるようだ。今日は風が強いのでそんな雰囲気を感じたのだろうか?
ここからも殆ど乗っていくことが出来る快適な下りだ。樹林帯のため展望は殆どないが、木々の間を縫うように登山道が続いている。ガイドブックでは藪っぽくなるとあるが、そうでもなかった。春先にはシュンランが多く見られるとあったが、まだ早いのだろうか?そして登りとなる。でも緩やかでそれほど苦にならない。わずかで三角点のある大日山(252.7m)に到着。展望はそれほどでないが一部開けたところがある。笠山から堂平山方面の展望が素晴らしい。先週はあんな所に行ったんだなあと感慨もひとしおだ。
快適な道は更に続く。踏み跡は明瞭でわかりやすいが、やはり里山、ところどころに道らしきものがあって一瞬、こっちかなあと思うところもある。物見山方面との案内板やテープが頻繁に出てくるので注意して折れば間違うこともないだろう。ちょっと登り返すと割谷方面への分岐と思われる所に出た。ここを右に下る。ここもMTB冥利に尽きる下りだ。道は狭くて用心しないと木にゴッツンとなりそうになるが、ハンドルさばきも楽しめて面白い。さて、物見山はまだかなあと思いながら登り坂をわずか押したくらいで快適に走る。そのうちどんどんと高度を下げてきた。
少し登ると、中高年の団体さんに遭遇した。庚申塚があった。あれっ、と言うことは物見山は気づかずに通過してしまったようだ。残念。まあ、気づかないような山だから悔やんでもしょうがないか…
団体さんが珍しそうにMTBを見る。どこから来たんだい?どこに行くの?登りは大変でしょう?下りは良いねえ等としばし自転車談義。そしてこの団体さん、道が分からないらしく木で通せんぼしていると思われる北側に向かって下りだした。「どちらへ下るんですか?そっちは道じゃないようですよ」と声をかける。地図も持ってないようだったので、見せてコースの説明をした。小川町へ戻るというので物見山方面へ戻るか嵐山方面のどちらかでしょうねというと、嵐山の方を選択した。
女性と半々位の団体だったが、女性は全くコースの心配はしていなかった。と言うよりくっついていくと行った感じに見れた。低山侮りがたし、高い山以上に道があちこちにあるんで気を付けた方がいいよねと心の中でつぶやき見送った。ここから少し急な下りとなる。先ほどの団体山が下っていたので少し間を空けて転がして下る。お先にどうぞと言われたので、ずるずると下る。そして乗れそうになったので乗って下ると、団体さんから拍手を貰った。頑張ってねとの声援や、お〜怖そう…、凄いねえとの声を背中に受けながら下る。
どんどん下ると小倉城跡の道標のある峠に到着。せっかくだから見物していこうとわずかに登りとなる道を行くと、わずかで到着。石塁がわずかあるだけだった。松の育成保護のためだろうか、それとも文化財発掘?松の林は工事中のように少し掘り起こされていた?峠に戻りわずかで舗装道路に出た。ビューンと快適に下るとあっという間に広い道路に出た。予定ではここから嵐山渓谷を回るつもりだったが、道が分からない。田黒の方まで行ってみたがそれらしき道はない。引き返して地図を見るが分からない。しょうがないので諦めて小川方面へ戻る事にした。
途中、ロードバイクの男性にビューンと登り坂で追い越された。颯爽と走る男性。よたよたと登る我が輩とはかなり違う。格好良いなあ…MTBとロード用の差という事にしておこう(^_^;
舗装路でも良かったが、槻川沿いの砂利道を走る。そして舗装路に出て島根の先で橋を渡ろうとしたら、川の左手に遊歩道らしきものがあったので近道かと思いそちらにした。綺麗な竹林の道は気持ちよかった。だがすぐ先は行き止まりであった。どうしようと見ると、川へ下る道があった。そして川には幅の狭い木がかかっている。橋の代わりに住民が日常使用しているもののようだ。しかし途中までしかない…先日の雨で水かさが増しているんだろうか?まあ、浅いので大丈夫だろうとMTBを担いで橋を渡った。そして3mほど浅瀬を越えて道路に出た。
ここから登山口まではまた橋を渡り、西光寺を左手に見て右折するとすぐだった。
距離約15km、所要3時間半、結構快適に下れるコースが多く疲れ知らずに楽しめた山だった。