日光 禅頂行者道 (1,526m) 
 
1999年12月31日(金)晴れ

夕日岳から望む日光白根山(手前は中禅寺湖南岸の半月山、社山等の山々)

  古くから山岳修験道の行者道として歩かれたこの登山道は、落葉広葉樹が多く冬の落葉時は樹間から日光連山が望まれる。細尾峠から薬師岳、夕日岳、地蔵岳と歩いた。雪はまだ少なく誰にも出会わないなか静かな山歩きだった。しかし起伏の激しい山だった。

 【行 程】 細尾峠…薬師岳……夕日岳……地蔵岳……三ツ目…細尾峠
        0845  0925-1000 1123-1200 1234-1240  1248   1405
 【メンバー 】 単独
 【地 図】 中禅寺湖(1/25,000図)、昭文社エアリアマップ日光(1/50,000図)


細尾峠登山口細尾峠
 日足トンネル手前(群馬側)から旧道にはいり細尾峠着。実は冬季閉鎖と地図にあったがガードの鎖は外され、通行止めの看板は横の方にどけてあった。ラッキーとジグザグの林道を走る。帰路もしかして閉められたらとの懸念もあったが、まさか開けてるんだろうから確認無しで閉めることはないだろうと楽観し峠着。林道は積雪は全くなかった。漁師が二人峠に車を停め反対の明智平方面に歩いていった。

 

薬師岳山頂薬師岳
 狭い尾根を登る。やがてT字を左折し積雪10cm位の凍結した道をトラバースし薬師岳への分岐となる。山頂まではここから10分位だ。山頂からは日光連山が望める。都合のよいように前面の樹が切られている。展望にはよいが、その為に切ったので有ればちょっと樹がかわいそうだなと感じたが、展望を満喫する。
 ここで腰を落ち着けスケッチをする。今日は寒くない。穏やかな大晦日だ


石祠行者道
 この登山道は日光中禅寺湖と前日光自然公園の中心古峯神社を結び、古くから山岳修験道として歩かれたとのこと。山頂や登山道に石祠や地蔵尊がたたずみその面影が偲ばれる





落葉樹林帯落葉樹林帯
この道は落葉広葉樹が多い。ヤシオツツジやレンゲツツジの木々も見られる。春や紅葉時期には素晴らしい景色になるんだろうなあ。
カラマツも多い。今日はすべて葉を落とし、木々の間からはずっと日光方面の山が見え隠れする。
男体山から女峰、赤薙、皇海山から袈裟丸連峰。それに見事に真っ白な日光白根山。今日はあの白き峯で雪山を楽しんでる人も多いだ
ろうなと思いを馳せる

夕日岳山頂夕日岳
 のどかな低山歩き、静寂の世界。誰にも出会わない。途中ゴジュウカラに出会っただけだ。夕日岳、本日の最高峰、ここから見る日光白根山は何の遮りもなく白い峯を覗かせている。またまたスケッチ
そして三ツ目に戻り地蔵岳をめざす




地蔵岳山頂地蔵岳
 遠くから見ると山らしいが、山頂は何の変哲もないところだ。見晴らしも他の山に比べて悪かった。しかし広く落ち着いた感じの山頂である。石祠に地蔵尊が安置されていた。来年もよい年でありますようにと祈念し来た道を戻る。標高差こそ少ないものの上り下りの多いつかれる道だった。年末に風邪をひいた体には結構こたえた。しかし、家でぐずぐずしてると風邪も悪くなりそうで山に登った方が風邪も治りそうだと出かけた今日の山歩き。風邪はこの地蔵さんあたりが引き受けてくれたのか気分良く正月を迎えることが出来た。

注意:
 細尾峠への林道は冬季通行止めとなります。万一ゲートが開いていたとしてもいつ閉められるか分かりません。この山行記を見て歩きたくなり、運良くゲートが開いていても各自の責任において行動して下さい。万一でれなくなっても当方にはいっさいの責任はありませんのであしからず(^_^;