ツツジはいまいち…でも展望は最高!!
栃木鹿沼 横根山
1999年5月14日(土)曇り後雨
横根山中腹より日光男体山を望むこの冬、スノーハイクを楽しもうと出かけたとき、ちょうど有害鳥獣駆除と言うことで鹿狩りが行われており立ち入りを禁止された。今回は湿原や高原に咲き誇る花を求めての散策の一日を楽しもうと出かけた。結果は沢山のツツジ…でもまだちょっと時期が早かったようだ。
【登山日】 1999年5月22日(土)晴れ
【山 名】 栃木 横根山(1,373m)
【メンバー 】 酒呑童子
【行 程】 ゲート…方塞山…三枚石…方塞山…横根山…井戸湿原…象の鼻…ロッジ
0840 0900 0920-0930 1000 1040-1100 1120 1140 1220
【地 図】 1/25,000図 古峰原
全国的に快晴!!これでは出かけなくっちゃと、春になったら歩きたいなと以前から思っていた横根山をめざした。足尾から粕尾峠の林道は曲がりくねった道で緊張するが、雑木の新緑が目に痛いほどだ。何とも気持ちよい光景である。時々樹林の間から日光男体山が顔を覗かせる。
粕尾峠、そして牧場の風景を車窓に眺めハイランドロッジに到着。まだ車は少ない。今年はツツジははずれ年みたいだねえ…と地元栃木から来た人が話しかけてくる。毎年数回は来るそうだ。東京から朝五時に出てきたという人も身支度を始める。この人も毎年来るそうだ。いやあ、みなさん元気だねえ。そんなに良いところなのかなあ?
折りたたみ自転車を組み立て、颯爽と風を切りゲートまで戻る。いやあ、快適!!でも登りはやはり辛かった(^_^; ゲートの横から登る。右手に牧場を眺めながら有刺鉄線に注意しながら歩く。笹とカラマツ、ダケカンバ、ツツジや雑木の緩やかな登り、わずかで巨大なアンテナの立つ方塞山到着。何の変哲もない、展望もない山頂にちょっとがっかり。でも気を取り直して三枚石をめざす。スミレやリンドウが咲いている。今日は花の撮影を頑張ろうと重い三脚、マクロレンズを持ってきた。ようし、傑作をものにしようと道々撮影しながら歩く。ウグイスやシジュウカラ、その他の小鳥の鳴き声が賑やかである。ドラミングの音はコゲラだ。あんな早さで突っついてよく脳震盪にならないものだなあと感心する
急な丸太の階段道を過ぎるとツツジ平。沢山の色とりどりのツツジである。でも残念ながらまだ蕾の方が多い。ズミの花もまだだ。この沢山のツツジが咲き誇ったらさぞかし素晴らしい花の楽園だろうなあ…と思っているうちに三枚石に到着。巨大な岩が三枚に重なっている。その昔、修験者が座禅修行をしたところから三昧岩とも呼ばれているそうだ。
さあ、今度は横根山だ。いったん方塞山まで戻り、また牧場沿いの雑木の道を緩やかにアップダウンしながら進む。牛がのんびりと草を食べている。吹き抜ける風は小鳥の声や草いきれ、新緑のエキスを運んでくれる。爽やかなひとときだ。ところどころベンチが置いてあり、のんびり過ごすのも良さそうだ。いよいよ横根山への雑木林の登り。そして木々が低くなってきた頃後ろを振り返ると、ど〜んと男体山が鎮座している。山頂からは日光連山、足尾の山々の展望が素晴らしい。赤城だ、皇海だ、日光白根だ、袈裟丸だ、男体山だ〜とあちこちから歓声が起こる。
おっと、あれは…以前歩いた足尾の中倉山の気持ちよい尾根が見える。ということはあれはその向かいの大平山から黒檜、社山だな。先週もこんな天気だったらなあ…
今日の登山客は中高年というより高年の姿が目立つ。思いっきり登山者といった私の格好はちょっと場違いに見える。そんな重そうなザック背負って何してるの…と言うような声が聞こえてきそうだ。ここは車でロッジまで来れば簡単にこの素晴らしい展望、ツツジが満喫できるため人気の山だと言うことが理解できた。
ここで神奈川の局と無線交信を行いカード交換の約束をしたあと、湿原をめざす。途中のツツジも蕾が目立つが、これが咲き誇ったらツツジのトンネルだな〜。程なくちょっと荒れた無人小屋湿原荘前に到着。ここに泊まり静かに朝を迎えるのも気持ちよさそうな雰囲気である。
ツツジの開花はいまいちだが、あちこちでカメラマンが嬉しそうに撮影している。木道のそばにはわずかだが水芭蕉も咲いていた。新緑のカラマツ、色とりどりのツツジ、ウグイスやカッコウの鳴き声…いいなあ。この湿原5ヘクタールほどらしい。春から夏にかけては沢山の花々が咲き乱れるそうだが、今日はあまり目に付かなかった。これより、仏岩を経て象の鼻展望台に到着。ベンチで、草むらで沢山の人達が弁当を開いている。展望台には展望図が描かれており、これで山座同定を行う。やっぱりあれは皇海山だったねとの声が聞こえる。横根山で、あれ何かなあ…と言っていた高年夫婦だった。こちらの方が横根山より展望は良さそうであった。
富士山も見えると言うことだが、今日は残念ながら靄ってて見えない。シロヤシオが満開で咲いている。ワインが旨い。しばらくおひるねタイム
そして牧場内の車道をのんびり下る。まだまだ沢山の人達が登ってくる。やはり人気の山なんだなあ。ロッジに着いたときには駐車場は下の方まで満車状態だ。ゲート前で自転車を回収し帰路につく。明日も天気は良さそうだ。気もそぞろである