日光太郎山(2,367.5m) 1997年12月29日(月)晴れ
暖冬のせいか雪が少ないようだ。今年最後の山行はちょっと雪の山を楽しみたく、太郎山なら少しはあるだろうと出かけました。
光徳駐車場…矢島一郎句碑…ハガタテ薙…小太郎山…太郎山…お花畑…新薙
0905 0920 1045 1130-1245 1305-1330
…裏男体林道志津への分岐…光徳駐車場
1450 1600
寝坊してちょっと出遅れたが、心配していたいろは坂の積雪や凍結もなくまずまずの時間で光徳駐車場に到着。戦場ヶ原もまだ全く雪は無し。ちょっと物足りない。アイゼンを6本爪に変更、ピッケルをストックに持ち替え出発。矢島一郎氏の句碑のところで登山届けを投函しまずは落葉したカラマツ林の歩き。そしてハガタテ薙である。積雪は全くない。水場はまだ大丈夫だ。ガレ場からは小さな石が落ちてくる。小さい割にはカラコロと肝を冷やす音だ。高さ1m位の木の枝に人の頭位の石が引っかかっている。いやあ、よくもあんな所までバウンドしたものだなあと感心するがゆっくりもしておれず早々に通り過ぎる。振り返れば冬枯れの戦場ヶ原が見える。
山王への分岐手前からは真っ白に冠雪した日光白根山が見えだした。でもこれは山頂からのお楽しみ、此処からの稜線歩きは日陰のためか待望の雪道…でも10cm位と少ない。途中で茨城からという単独行氏と出会った。今日初めての人とのふれあいである。そしてホシガラスに迎えられ小太郎山到着。うお〜っ、素晴らしい眺望。富士山だ〜八ガ岳だ(ちょっと雪が少なそう)燧ケ岳だ〜筑波山だあ。その他あちこちの山々。上越方面の山々は真っ白だ。眼下には中禅寺湖がキラキラと輝いている。先ほどの単独行氏と双眼鏡を覗き、あそこの山はこっちの山は…と話が弾む。本当に良い天気でした。快晴無風、まさに小春日和で昼寝でもしたい気分。
もうこの眺望を見てしまっては山頂まで行かなくても…と思ったもののやはり山頂に挨拶しておかねばとちょっと緊張の岩稜歩き、そしてわずかで山頂。こちらからは小太郎からは見えなかった至仏山も恥ずかしそうに手前の山の陰から少しだけ顔を見せてくれた。切込湖は凍結している。素晴らしい天候と眺望で太郎山には満足しましたが今日谷川岳に登ってたらどんなに素晴らしかっただろうかと先日の吹雪の中での登頂を思い出しちょっぴり悔しい思いでした(^^;
さあ、下山開始。山王方面へ下るという単独行氏と別れ新薙をめざす。お花畑は白一色、深いところは30cmはあろうか。踏み跡から外れ雪と戯れる。そして荒れたガレ場を慎重に通過、樹林帯の中では雪が残っている。あれた登山道は霜柱で歩きにくい。で、林道にでる。ここから長〜い歩き、林道は積雪はないもののところどころ凍結している。振り返れば太郎山がさよなら〜また来年も来てね〜て見送ってくれる。もうすぐクロカンの時期だな。これから日光は雪一色になるんだろうな等と思いながらカラマツの落ち葉を踏みしめようやっと駐車場着。隅の方にテントを張ってる人がいる。正月を此処で過ごすんだろうか?
アストリアホテルで温泉に入る。千円(タオルつき)と高いが日光では一番と評判、千円も惜しくはないとの山頂での単独行氏の話を思い出す。奥まった風呂への通路には日光の様々な姿の写真が飾られている。これを見るだけでも満足の境地。硫黄のにおいも心地よく露天風呂を堪能する。隣は女性の露天風呂、垣根は低く立ち上がればおっと、見えそう…子供が岩の上から眺めている。いいなあ、子供は無邪気で…お父さんが「誰かいた?」との問いに「いないっ」とそっけない。そこへ賑やかな女性の声(^^;、でも立ち上がる湯気で……
今年最後の山行は温泉付きで大満足。今年は赤城山の初日の出登山に始まり今回の素晴らしい天気に恵まれた太郎山で終幕。また来年も元気に山歩きができるようにしたいものです。