尾瀬 アヤメ平〜

2002年7月7日(日) 晴れ  よし&ひろ

コース 鳩待峠…横田代…中原山…アヤメ平…富士見田代…竜宮十字路…山ノ鼻…鳩待峠
     0745   0905-30  0955            1030    1210-1300   1440   1545


 尾瀬の長蔵小屋のゴミ不法投棄が問題になった。尾瀬は群馬県や隣県に残された自然の楽園、その尾瀬を商売にする山小屋がゴミの不法投棄とは何事だ!この自然の景観に中で商売しているなら、より以上にその自然を守るべき山小屋がこんなことでは嘆かわしい。猛省してもらいたいものだ!
 NTTの携帯電話も場所が限定されているとはいえ、アンテナ設置が認められたらしい。こんな俗物化した尾瀬には、もう行かない! と気持ちでは思っているものの、やはり尾瀬の魅力は素晴らしい。
で、ニッコウキスゲも少しは咲いているかなあと、ひろと久しぶりのハイキングとなった。

 いろいろとあって約一ヶ月ぶりの歩き…今日はラクチンコースにしようと出発した。戸倉の駐車場に着いたのが7時15分、乗り合いのマイクロバス(900円/人)が満員になるのを待って出発。快晴だ。家を出ると雨になったので心配だったが、やはりこのあたりもつい30分前くらいまでは雨だったとのこと。でも、今は快晴!雨のおかげで緑も新鮮に映る。
鳩待峠。快晴だ! いやあ、凄い荷物だ。ボッカさんの出番待ち
 鳩待峠はいつも多くの人数でにぎわっている。朝早いのにみんな頑張るなあ…
ほとんどの人が至仏山か鳩待峠へ向かっているのだろう。アヤメ平方面へ向かう人は少ない。緩やかな樹林帯を歩く。ひろが、見てみて!と言う。白いギンリョウソウだ。よく見ると沢山咲いている。しかしこの花、なkなか変わっているなあ。触ってみると以外と固い。
朝の光を受けて ギンリョウソウ
 ちょっとした急登が終わるとなだらかな木道の歩きとなる。小鳥の声がさわやかだ。ゴゼンタチバナの白い花がきれいだ。マイヅルソウはもう終わりに近づいている。どこで朝御飯にしようか…ひろはちょっとお疲れ気味のようだが、久しぶりの自然にふれ頑張っている。そして開放感あふれる横田代に到着。ここで朝食とする。ワタスゲやタテヤマリンドウ、イワカガミが咲いていた。モウセンゴケも朝の露を浴びてキラキラと光っている。チングルマはすでに花期を終え果穂になっていた。至仏山を双眼鏡で眺めると沢山の人たちが登っているのが見えた。
ゴゼンタチバナ 木道が続く 横田代は開放感いっぱい
 これより少しづつ高度を上げる。そして今日の最高峰、中原山(1,968.8m)に到着。何の変哲もないピークだ。アヤメ平方面より若い女性の二人連れがやってきた。「ここは足をおろしてもいいのかねえ…」と木道脇のベンチに腰を下ろした。自然を大切に思う若い二人の心配りに拍手!
いったん少し下り登り返すとアヤメ平に到着。青空が少し引っ込んできた。ここで青空に浮かぶ燧ケ岳を見たかったがほぼ目的を果たせて満足。木道脇にはワタスゲや、星を散りばめたように沢山のタテヤマリンドウが咲いていた。

燧ケ岳を望む

至仏山を望む
 アヤメ平からも木道の下りが続く。以前たっくんと来たときはこのあたりで転んだなあと思い出す。そのたっくんも今は高校二年生、もうなかなか親の遊びにはつきあってくれなくなった…
今日は、富士見小屋の手前から長沢新道を下る。分岐のところに地塘があった。残念ながら少し青空にかげりが出てきて、池に移る燧ケ岳も心持ち元気がないように見えた。
富士見田代?から望む燧ケ岳
 長沢新道は最初は何の変哲もない道だったが、そのうち石のごろごろする歩きにくい道となり以外と疲れた。しかし尾瀬が原に近づくにつれ気持ちよい雑木林となった。そしてようやく竜宮十字路に到着。付近にはニッコウキスゲ、そしてレンゲツツジ、白樺のコントラストが素晴らしい。トキソウやハクサンチドリも咲いていた。ここで大休止、お昼とする。ここから眺めるニッコウキスゲを全景の至仏山も見応えがあった。
竜宮十字路から燧ケ岳を望む 竜宮十字路より至仏山を望む
 これから山ノ鼻まではのんびりと歩く。今日の次の目的はオゼコウホネとヒツジグサを見ることだ。地塘を丹念に実ながら歩く。そして発見。木道沿いで一生懸命にカメラをのぞいていた二人連れ。見るとかわいらしい花を写していた。始めてみる花だ。「何の花ですか?」と聞くと「コタヌキモです」との事。またあるだろうとお礼を言って咲きに進んだが、その後見つけることができず写真を撮ることができずちょっとがっかり…

 牛首あたりで「アヤメがきれいだねえ」とひろと話していた。すると近くにいた人が「カキツバタはきれいだねえ」と言っていた。後で地図を見たら、カキツバタの群落との表記があった。いやあ、まいった(^0^;)。しかし良く似てるもんね、間違っても不思議はないなと自分を納得させる。でも、やはりどこか違うんだろうな…
オゼコウホネ ワタスゲが風に揺れる さあ、最後の登り。がんばれ!

 山ノ鼻に14時40分到着。できれば植物研究見本園を見物する予定だったが、バスの最終便は16時30分との事だったので、見物は中止。ここからの登りはきついんだよね。最後の力を振り絞り以外と早く鳩待峠に到着。「ビールが飲みたい!」とアピールしたが、「飲酒運転になるよ!」との厳しいひろの言葉。それも道理とあきらめて、イチゴのかき氷にした。これが最高にうまかった。ひろはソフトクリーム。お互い満足満足。
さあ、今度はどこか高山植物でも見に行こうかとそれとなくひろの耳にインプット。
たまには夫婦での歩きもいいものだ。さて、次は?

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