裏妙義丁須岩(1,057m)   98年12月6日(日)晴れ

国道18号方面より見た裏妙義
   


駐車場…ザンゲ岩……御岳…丁須の頭…鍵沢…駐車場
   0920   1000  1120-1135 215-1310    1410

 裏妙義も表妙義に負けず劣らず、奇峰、岩峰の織りなす姿が目を見晴らせてくれる。その代表的な丁須岩を歩いてきま した。


 長野新幹線開通でちょっと寂れた感じの横川駅から数分で吊り橋の手前、舗装された立派な駐車場に到着(10台は軽く駐車可)
沢歩きをするという東京からきたおじさんと挨拶を交わし、吊り橋を渡りポストに登山届けを投函する。のっけから冬枯れた木々の落ち葉を踏みながら急登である。そして早速鎖場、やっぱり妙義は楽しい。ザンゲ岩から横川

ザンゲ岩から眼下を望むと足が竦んでしまい、スーっと引き込まれそうだ。まだまだこの世に未練がたくさんある。特にザンゲすることもないので引き込まれる前にそうそうと後にする。

新幹線開通前はこの横川駅で機関車を接続する間に、釜飯を買うのが楽しみであったが、スピードと引き替えにその楽しみは過去の思い出となった。寂しい限りである。往時を忍ぶ記念館が建設されるらしい。産泰山頂の石碑

ザンゲ岩からは左手に切れ落ちた尾根状の尾根歩きである。そして産泰山に到着。山頂という雰囲気は全くなく登山道の途中といった感じだ。しかし、立派な石碑が明るい太陽を受け待ち受けてくれる。何と書いているのかちょっと判別しがたいが、たぶん山名からして安産を祈念するものであろう。もう私には関係ない。

いや待てよ…二人の娘の分を祈っておくことにしよう。
ここから眺める碓井側方面もいいもんだ。そうそう、山頂の雰囲気もないと書いたが、これより先、結構急な下りであった。たぶん違うところから眺めれば、やっぱり山頂らしく見えるんだろうなと思った。

いったん下り、そしてまたまた登り。地図によると「岩場、やせ尾根の連続」とあるが、それほど険しさは感じなかった。岩小屋の上の鎖場をすぎるとわずかで展望のよい御岳に到着する

表妙義の奇峰 御岳山頂 御岳より丁須岩を望む

立派な御嶽大神の石碑のある御岳山からはまだまだ遙か遠くに見える丁須岩(写真右のピーク)、逆行に映える表妙義のめちゃくちゃともいえる岩峰の林立、そして遠く浅間や鼻曲山、浅間隠山方面と360度の展望だ。写真ではちょっとわからないが、表妙義の星穴は光が突き抜けている。いつか行きたいとは思うが、健脚、岩登りの熟達者以外は近寄れないらしい。見るだけにしておこう…
しばし展望を楽しんだ後、岩尾根を登り下りして、ちょっと険しいナイフリッジの鎖場、でも長さ7m、慎重に登れば全く問題はない。
浅間山方面
丁須の頭そして、本日の目的地「丁須の頭」を目指す。頭の下をちょっと回り込み、鎖場をよじ登り数人が待ち受ける岩場にたどり着いた。いやあ、いい眺めだ!!おっ、赤城の山頂付近は白くうっすらとしている。雪降ったのかな?以前歩いた谷急山への縦走路も凸凹といい感じ。残念ながら浅間山は雲で山頂が隠れてしまった。しばし展望を楽しんだ後「よ〜し、丁須の頭のてっぺんに登ってみるか」とまずは中断までの鎖を登る。ここまでは問題ない。「よしっ、次!!」と気合いを入れるが、オーバーハング気味の鎖場に怖じ気づいてあっさりと断念…たぶん登ることは可能だが、降りれなくなるだろうな。無理したら…眺めるだけにしよっと

 さあ、下りは鍵沢コースだ。さっそく滑りやすく長〜い鎖場の下り。先を行くグループも難儀している。ここは要注意だ。日陰で薄暗い感じの鎖場、雑木林が続く。そして気持ちよい沢沿いの道となり、澄み切った流れに浮かぶ落ち葉が気持ちよさそうに揺れている

鍵沢滑りやすい鎖場

久しぶりの裏妙義であったが、緊張する鎖場、奇妙きてれつな岩峰の景観、静かな雑木林、いくつかの滝…と心に残る山歩きであった。
今度は、近くの「山急山」を歩いてみようかなと帰路、登山口を確かめ次の山行を思いながら帰宅しました