西上州 大屋山(1,080m)  99年11月28日(日)晴れ

狭い山頂の大屋山、木々の間からの展望はあまり良くない

先日毛無山に登った時眺めたぽっちゃりした感じの大屋山、ガイドブックによると
「…段々畑にたたずむ二件の農家。ここ菱沼はまるで昔話に出てくる桃源郷である」との文言に心惹かれ歩くこととした。

行  程    登山口……菱沼………大屋山……登山口
        0920    1020    1030-1145   1225
地  図    西上州・妙義(昭文社エアリアマップ15 1/20,000図
参  考    群馬の山歩き130選 上毛新聞社


石仏石仏
山仲の登山口駐車場の隅にたたずむ石仏、このあたりの山域に限らず山を歩くとあちこちに石仏や石碑を見かける。ずっと昔から山は信仰の対象として崇められたり、車のない時代、峠を歩いて越えたり、向こうの村へ嫁いだりするときの安全を祈願するためのものであろうか?遙か昔からじっとたたずむ石仏に今の時代どう思うって訪ねてみたいものである。

 

 

菱中の農村風景麓の農家
 ちょっと桃源郷とはオーバーだなあと感じた農村の風景、しかし何故か田舎を思い起こさせてくれた。
登山口はここよりもう少し下の山仲集落のはずれの道路脇に数台停められる駐車場がある。そこから山道を通り二回ほど道路に出てこの上の民家の所から登りはじめる。車でここまで来ても良いが、あっという間に山頂に着いてしまうのできっと、下から歩けば良かったと後悔するだろう(^_^;


 

菱沼菱沼
 農家の庭先でおばあさんに挨拶「今日は良い天気ですねえ」「山の上は寒いから気を付けて行ってきなよ」と見送られる。すぐに鬱蒼とした杉や檜の樹林帯となり展望が無くなる。わずかで山頂への分岐の表示があるが、そのまま進むと数分で休憩所のある菱沼に着いた。このあたりから気持ちよい雑木林となる。沼というものの水がわずか…動物達の憩いの場であろうか、ぐちゃぐちゃと足跡や寝そべったような跡があった。

 

 

雑木林雑木林
 菱沼から先、松林を過ぎるとようやくブナやミズナラの林となる。ちょっと狭い尾根や広々としたところを落ち葉踏みしめて歩く。
 西上州の山々は登りはじめは植林地などのうっとうしい樹林帯が多いが、そこを過ぎるとハッとするような雑木林に出会うときがある。小鳥の鳴き声を聞きながら、新緑や紅葉、アカヤシオを楽しみながら歩くのは楽しい、しかし今日は落ち葉のみである。

 

 

毛無山方面を望む山頂
眼下に道場方面の集落が見える。雑木林の間から望む展望はもう一つである。山頂に着くなり先着の三人組に「写真お願い」と頼まれる。まるで着くのを待っていたように…三人は物足りないねえ、降りて線ケ滝でも見に行こうかとすぐに降りてしまった。もったいないねえ、もう少し先に行けば素晴らしい展望が待ってるのに…
北西の方に続く尾根を少し藪をかき分け進むと毛無山方面の展望が開ける。 

 

 

立岩素晴らしい岩峰群
黒滝山からトヤ山、毛無山への稜線が青空にくっきりと映える。そして立岩、碧岩、大岩と西上州の山々のオンパレードだ。
早速スケッチブックを取り出して書き始める。いいなあ、この展望、でも絵の出来映えは(^_^;
山頂に1時間15分も居たがまだ12時前、さあ、次の山へ行こうかと下山する。あっという間に登山口着、一路小沢岳をめざす

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