シラネアオイには出会えなかった日光白根山
今夏は穂高岳に挑戦する予定があり今から体力作りに備え昨日の袈裟丸に続き、関東以北の最高峰である日光白根山に登ってきました。2000mを越える山行初体験であり緊張と感動の一日でした。
登山日 1995年6月11日(日) 晴れ
山名 日光白根山(2、578m) 菅沼コース
メンバー 単独
ルート 菅沼登山口…弥陀ゲ池…日光白根山…避難小屋…五色沼……前白根山
9:00 10:25 11:15-50 12:20 12:30-50
13:30-14:00
五色山……金精山……金精峠……菅沼
14:25 15:00 15:35 16:10
地図他 男体山=5万図 群馬の山歩き130選(上毛新聞社)
群馬県側から登れる最短コースとの菅沼駐車場から登り始める。駐車場は広〜くて沢山の車、大型バスが止まっていた。もうすでにかなりの人が登っているみたいだ。10分程で高原状の台地を過ぎ、樹林帯の中急な登りとなる。昨日の袈裟丸に続いての登山のためか、足取りも軽やかだ。やく40分程登ったところで振り返ると眼下に菅沼がコバルトブルーに輝いて見える。所々に雪だまりがある。滑らないように慎重に登る。ここらのシャクナゲはまだ蕾だ。
途中女子高生の団体さんを追い抜く。最後尾の女学生が「一般さんで〜す」と大きな声で伝礼すると、さっと道をあけてくれた。うん、先生の指導がよく行き届いてるようだと感心する。女子高生のさわやかな「こんにちわ」攻勢に気をよくしてると程なく弥陀ケ池に到着。白根山がど〜んと構えている。右手には高山植物保護のロープが張っている。コバイケイソウが見れたが、まだ花は見あたらなかった。
湖畔で一休みのあと、ダケカンバの中を急登となり、振り返れば雪の残る会津の山々が晴れ渡った青空に浮かび爽快だ。五色沼、弥陀ケ池も綺麗だ。見上げれば赤茶けたガレキのかなりの急登が待ちかまえている。かなりの登山者で渋滞していたが、疲れた体には適度なペースだ。岩場を登り切り、やった〜頂上だと思ったのもつかの間いったん下り更に若干の登りで頂上に到着。360度大パノラマの出現だ。ちょっと離れたところでスケッチをしていた人に、あれが武尊山、至仏山、燧ガ岳と教えてもらう。しかし、少しずつ天候が下り坂のようだ。南の方はガスで遠方は見えない。展望を楽しんだ後南峰の白根神社奥社を経て火口原の砂地を過ぎ草付の気持ちの良い下りを避難小屋方面に下る。
予定では小屋から右手に前白根をめざすつもりであったが、ガイドブックの五色沼畔は高山植物の群落との案内に心動かされ、樹林帯の中、沼経由で前白根のコースに変更し五色沼に着いた。静かだ。山頂ではあんなにいた登山者が全く見あたらない。静寂………ぼ〜っと一時を過ごす。残念ながら名前の知らない綺麗なピンクの花々と頬をよぎる爽やかな風が水面を揺らし、私一人のために?用意してくれた自然の舞台。来て良かったと心に思う。
さあ、前白根だ。こちらのルートはまだところどころ雪が多い。20分程の登りで避難小屋からの道と出会う。奥白根の上部はガスがかかっている。白い花の群落を眺め、ガレを過ぎ、13時30分頂上着。頂上はかなり広いが誰もいない。ガスが濃くなり奥白根は全く見えなくなってしまった。寒くなり上着を着込む。ここで遅い昼食だ。生憎のガスで気温も下がったが、ビールをグビッとやる。記念撮影の後、後からやってきた湯本方面に下る人と別れ、五色山方面を目指す。尾根の上り下りを経て五色山頂着。眼下にガスの合間から五色沼が見え隠れする。
ここから湯本方面と記されたコースをとり金精峠を目指す。すぐに急な下りとなり中曽根との分岐付近までは雪が多く、滑らないように気をつけて降りたがお尻で数回記念のスタンプを押してしまった。金精山頂上ではガスのため何も見えず金精峠をめざす。峠付近ではヤマザクラやオオカメノキが見られた。ここらあたりからつま先が痛くなってきたが16時10分無事登山口に到着。
帰りは、ガスが濃くなり菅沼や丸沼が霧の中幻想的に見え隠れするのが印象的であった。一時は10mも視界が無くユックリズムで安全運転に心がけた。途中からJH1W*J局のCQに応答し高崎まで約1時間と長時間交信で眠気ももよおさず楽しい一日が終了した。
日光白根山の名物?であるシラネアオイは時期が早すぎたのか全く見ることはできなかった。
