日光 切込湖から刈込湖スノーハイク
2000年1月29日(土) 快晴
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素晴らしい天気でした。最初は竜頭の滝のところから高山経由で小田代ヶ原から戦場ヶ原をスノーハイクしようと思ってたんですが、雪がほとんどなくこちらにコース変更となりました。
行程 光徳牧場ロッジ……登山道復帰……山王峠……涸沼…切込湖……刈込湖……小峠…湯本温泉
0950 1045 1200-1250 1305 1350 1420-1445 1525 1615
メンバー ふーせんさん、渡良瀬逍遙さん、野峰さん、酒呑童子
地図 男体山 1/25000図
今年は雪が少ない。でもスノーシューを買ってしまった。
そうなるとどこかいきたくなるのは人情というものです。最初は上州武尊山、そして玉原高原、次は赤城山(ここは雪不足でただの荷物)、そして今度は日光の高山に行こうと計画し、同行者を募ったところ3人が快く応じてくれた。日光戦場ヶ原付近はクロスカントリーのメッカである。まさか今頃雪がないなんてことは無かろうと渡良瀬逍遙号でイロハ坂を走るが、いつまでたっても雪が見えてこない…
「あれっ、やばいねえ。まあ、上までいけばあるでしょう」と楽観していたが、竜頭の滝上の駐車場についても雪は少なかった。まだ待ち合わせ時間まで間があったので、光徳牧場の方に偵察に行こうということになった。目的はもう一つあった。実はこの日、渡良瀬逍遙号はスタッドレスを今期初めての装着。雪のない走りは満足できないのである。戦場ヶ原に入れるのはこの時期しかできない。でも三本松付近では入れる状況ではない。光徳牧場へ向かう林の中はどうにか雪があるが、クロスカントリーをつけ歩いている人もいるもののちょっと興ざめである。でも、少ないものの一応雪はあってほっとした。
待ち合わせ場所に野峰さん到着。どうしよう…相談の上、山王峠経由で切込湖を周遊しようということに決定した。ふーせんさんに携帯でコース変更を連絡。ちょっと遅れそうなのであとで合流することにして湯元温泉に向かう。今日は車が複数台あるのでこのような周遊が楽である。湯元に一台デポして光徳牧場をめざす。よしよし、雪はそこそこあるぞ。天気も上々、楽しめそうだ。
光徳牧場ロッジ
道路には全く雪がありません。除雪したんでしょう。さあ、出発。早速明るい樹林帯の中に入り雪の感触を楽しむ。
道標を確認し、クロカンのあとを、なだらかなに上っていく。私と渡良瀬さんは途中でスノーシュー装着、野峰さんはワカンです。
あれっ道がおかしいぞ
一汗かいた頃前方を見ると、野峰さんがどうもコースがおかしいと言い出した。三ツ岳が左に見えるはずなのに右に見えている。どうもクロカンの周遊コースに惑わされたようだ。さあ、これからが大変。地図を確認したぶんこっちだろうという方に方向修正。まあ、スノーハイクはこれが楽しいのだが、ふーせんさんと出会えないのも困る。いくつかの尾根を越え、谷を越え進む。休憩してる間に、野峰さんが一人偵察に進む。「お〜い、こっちだよ」との声に誘われ結構な坂を上ると登山道にでた。いやあ、良かったねえと一同一安心。ふーせんさんに連絡しなくっちゃと野峰さんが携帯で連絡。ふーせんさんも道が分からず迷っているようだ。しかし携帯電話って便利だなあ。このとき連絡つかなかったらあえなかったかもしれないと思うと電話に感謝である。私のツーカーは全くの圏外、やはり山で使うならドコモの方が良さそうだなあ。このあとふーせんさんとは無線で連絡を取りあいコースを確認しながら歩く。
山王峠林道
もう道を間違える心配はなさそうだ。目印のテープを見ながら、葛折りの林道に出たり入ったりである。そして素晴らしい展望の男体山に出会う。ここで一休み。カーブミラーに映る冬景色と男体山の構図が気に入ったので写真に撮る。しかしこの写真はうまく写っていなかった。残念
山王峠
林道をたどり山王帽子山への登山道を右にみて進むとわずかで山王峠着。途中クロカン愛好者と出会う。このあたり光徳牧場あたりの喧噪をさけて楽しむには絶好のフィールドのようだ。林道脇から左に入る眼下の涸沼への道はトレースがない。さあ、食事にしよう。今日は天ぷらうどんにワインです。ビールはあとにとっておこう…程なくふーせんさん到着。さらに単独光の男性到着。このひとワカンを持ってないらしく、トレースのない道を見て心配そうに大丈夫ですかねえと不安そうだ。我々もそちらに行くといったら「じゃあ、トレース使わせてもらおうかなと食事を始めた。さあ、出発。野峰さんを先頭に下りはじめる。私は途中から近道しようと脇にそれ、急な坂を下る。誰も歩いてない道は気持ちいい。しかしちょっと急すぎる。立木の枝に捕まらなければずるずると落ちてしまいそうだ。先に下った野峰さんがずっと先に見える。やはり急がば回れっていうのはこんなことかなあと思った。途中から滑って降りる。こんな急さかでもスノーシューで意外と降りれるものだなあと感心する。涸沼のほとりで全員がそろうまで一休み。心配していたトレースも切込湖方面からの登山者が歩いてきたので一安心するとともにちょっとがっかり…ワカンのない単独の青年は安心して先に行ってしまった。
涸沼はベンチもあり夏は気持ちよいところみたいだ。でも、林道からわずかで来れるので静かさを求めてのんびりというわけには行かないだろうなあ
切込湖・刈込湖
涸沼から若干の上り下り、暗い樹林帯を歩く。トレースはあったが壺足のトレースをたどるのは歩きにくい。せっかくのスノーシューだから時々樹林の中を歩く。渡良瀬逍遙さんの方が私のより20cm位長いのでやはり沈みが少なそうだ。そして右手に切込湖が見えてきた。よしよし、雪がいっぱいだ。せっかくなら上を歩こうとに湖に下る。あれっ、渡良瀬逍遙さん、雪で真っ白になっている。早速転んで雪と戯れて楽しんだようだ。最初は「大丈夫かな、こんなところ歩いて?」と心配そうだった面々も楽しそうに氷上(といっても20cm位雪が積もっていた)歩きを楽しんでいる。こんなにいい気分で歩けるのも冬ならである。そして、この湖と地図上では繋がっている刈込湖に到着。ちょっとは途中は盛り上がっていて繋がっているようには見えなかったが吹き溜まりであろうか。
刈込湖の方が広くてさらに気持ちいい。真ん中で記念撮影。早くしないと氷が溶けて落こっちゃうよ…なんて心配は無用である。振り返れば青空に太郎山が顔をのぞかせていた。渡良瀬逍遙さんが言ってましたが、「こんな湖の真ん中にいると山の中から動物にじっと見られているかも…」って、そういえばあの藪の向こうから熊の視線を感じたような(なんてウソです)でもこんなに広いとなんか落ち着かない。貧乏根性って言うんでしょうか、で、湖の端の方で一休み。湖の真ん中をわたってきたトレースや太郎山を眺めながらワインを飲む。う〜ん、最高!!
小峠への登りは以外としんどい
さあ、帰ろうかと名残惜しそうに刈込湖を出発。このあと小峠までは樹林帯の中の歩きとなる。薄嫌い樹林帯は気が滅入る。それにあの真新しい木製の階段、10箇所ぐらいはあったろうか、雪の中途半端についた階段はスノーシューでは歩きにくい。疲れも倍増であった。小峠まででればあとは明るい樹林帯、このあたりは日当たりもよく雪もゆるんできた。スノーシューを取り外してあるく。
温泉の臭いがしてくると湯元は近い。最後に近道して源泉みたいなところに下る。ここでも急がば回れが正解だった。雪に埋もれている私たちが見たのは、ずっと遅れていたはずの渡良瀬逍遙さんが前方に姿を現したのである。
男体山
楽しいスノーハイクも無事湯元到着で幕を閉じた。駐車場では涸沼で出会った二人連れに再会。お互い楽しかったねえと挨拶を交わす。気持ちの良い青年であった。ここから野峰号に同乗し光徳牧場まで戻る。途中渡良瀬逍遙さんがおみやげに男体山の写真を撮るというので、みんなで最後に男体山をカメラにおさめた。ほんと雪少ないねえ…
歩き始めに道を間違ったのも楽しい思いで。どこを間違ったのかなあなんて帰宅して地図を眺めて楽しんでます。一人だったらしつこいほど地図を見ながら歩くんですが、この日は人数が多いので安心してしまいました。今後の教訓でしょう。今度は紅葉時期にでも歩いてみたいとおもいました