谷川岳 ロープウエイでラクチン雪山登山
1999年12月19日(日)小雪のち晴
天神尾根より万太郎山方面を望む
真っ白な山はいつ見ても感動的だ。年内ならまだ登れるだろうと出かけた
【山 名】 上越国境 谷川岳
【メンバー 】 単独
【行 程】 ロープウエイ登山口…天神平…避難小屋……谷川岳……肩の小屋
0830→ 0850 0955-1000 1120-1200 1205-1235
1500← 1445 1325-1320←
【地 図】 谷川岳(昭文社エアリアマップ 1/50,000図)、水上(1/25,000図)
ロープウエイ
登山口に着いたときは小雪がちらつき見通しも良くなかった。やめようかと躊躇していたがスキー客や登山者がロープウエー乗り場をめざしている。しばらく待っていたが何となく天気は回復に向かう兆しとなる。
よし、登ろう。しかし出遅れたため今日はラクチン登山に徹しようと決定。往復1900円の切符を購入する。改札を抜けると後方で歓声「今日1000人目のお客様です」だって…私は998番目だったようです
スノーボーダー
最近はスキーよりスノボーにゲレンデは占領されてしまったようだ。そのゲレンデを横切り早速雪を踏みしめ登る。昨日降った雪は汚れなく真っ白だ。途中の山肌では雪山訓練をするパーティーがいた。尾根に上がる途中には雪中訓練だろうかテントが数張り…昨夜は寒かっただろうなあ。尾根に出ると一旦下る。前方の山頂は少しガスっている
避難小屋
天神平からはずっと尾根歩き、夏道とはだいぶ違うようだ。今日は出足が遅かったためラッセルに苦しむことはなかった。小屋の前にはテントが3張りあった。小屋前は2mの積雪。厳冬期は埋まってしまうのだろうか。さあ、ここより少しずつ登りが厳しくなる。かぜもなく快適なスノーハイクだ
天神尾根
右手には厳しい西黒尾根が見える。そちらに比べればかなり楽な登りである。真っ白な稜線。白毛門方面が時々顔を覗かせる。前方にはスキーを担いだ単独行者、下りは颯爽と気持ちいいだろうなあ
天気も良くなってきた。長袖のアンダーウエアーにゴアの雨具でも寒くはない。毛糸の帽子もバンダナに変えた
山頂
肩の小屋前は団体で賑やかだったのでまず山頂をめざした。最初はガスでなんにも見えなかったが、時折万太郎方面や、一の倉方面が青空と共に出たり引っ込んだりと忙しい。登頂の喜びを妻に携帯で連絡する。そして数局と記念の無線交信。手袋を脱いでもそれほど寒くは感じない。マイナス2〜3度くらいだ。5人ほどが登ってきて記念撮影するとすぐに下っていった。この雪の山頂に一人とは何と贅沢な(^^)/~~
肩の小屋では3人ほどが休んでいた。温かいコーヒーとパンでお昼とする。さすがに休んでいると寒い。長袖のシャツとフリースを着込む。やがて数組のパーティーが入ってきて賑やかになってきた。そして最後に8人くらいの団体さん。これで大入り満員、座るところもなくなった。アイゼンをはめたまま歩き回るおばさん、おっと気を付けてよね…人の足は全く気にしてない。踏まれたら大変大変(^_^;
さあ、下山
満員の小屋は全然落ち着かない。早々に退散。外に出ると万太郎への尾根がばっちり見えていた。良い写真が撮れそうだ。肩の広場からは一気に下る。アイゼンはいらない。途中ちょっと風邪が強くなった。風邪の強いところはトレースが消えかかっている。う〜ん、やはり悪天時は一瞬にして状況が変わるのも納得できるなあ、今日はほぼ快晴に恵まれ良かった良かった。
避難小屋を過ぎ天神平への最後の登り返し。このあたりから万太郎方面の尾根が白く輝いている。最高の景色だ。絵心がむくむくとわき出してきたのでスケッチ帳を取り出す。いやあ、絵になるなあ…しかし雪山は色を付けるのが難しい。それに絵の具を付けた水筆が寒さですぐに凍ってしまう。どうにか一枚書き上げ最後にぐるっと景色を眺めて最後の下りでロープウエイ駅に着いた。ゲレンデでは相変わらずスノーボーダーが楽しんでいた。斜面に横座りでたむろするのもスノボーの特徴なんだろうか?
デジカメが…
今日は最高の展望だった。この思い出を家族に見せようとデジカメでばしばし撮影した。帰宅して「いやあ。良かった。さあ写真見よう」とテレビに接続し鑑賞…
ところが、あの素晴らしい景色が殆ど写っていない。何故?なぜ?ナゼ〜
寒さのせいだろうか。それとも露出あわせの失敗だろうか。しかし残念!!家で試し撮りした結果は問題なし。やはり寒さのせいかな〜