谷川連峰 大源太山(1,598m)    2000年11月4日(土)快晴

七ツ小屋山方面から見た大源太山

上越のマッターホルンの異名を持つ大源太山。標高はそれほどでもないが、登りがいのある山であった。ピストンではあまり面白く無いなあと思っていたが、シシゴヤノ頭のコースが笹が刈り払われたとの情報を得て巡回コースで歩くことができた。展望抜群、厳しい上り下り、黄葉と満足満足!!

行  程    旭原林道終点登山口…シシゴヤノ頭…蓬峠への分岐…七ツ小屋山…大源太山…(弥助尾根)…登山口
        0805             1000-1020     1120     1155   1300-1330           1500
地  図    谷川岳、苗場山、武尊山(昭文社エアリアマップ28 1:50,000)、茂倉岳(1/25,000図)
メンバー   単独


登山口の駐車場快晴だあ
3連休だ。でも天気があまり良くないとの予報で遠出は計画していなかった。しかし、4日は晴れに変わった。じゃあ、以前雨で諦めた大源太山へ登ろうと早起き…の予定だったが夜更かしがたたりちょっとで遅れた。
伊勢崎を5時半出発。17号経由で湯沢、そして大源太キャニオンへと入り林道終点の駐車場に着いたのは8時。すでに10台くらい止まっていた。隙間を探して駐車、周りの黄葉が綺麗だった。さて、登山届けを投函し出発だ。


シシゴヤノ頭へ
先日の雨で杉林の登山道はぐちゃぐちゃ、しかしそれもつかの間、丸木のかかった大源太川を渡る頃は広葉樹林帯となり黄葉が綺麗だ。この丸木橋、幅約20数cm、ちょっと斜めになっており滑らないようにわたる。そしてわずかで弥助尾根方面との分岐。ここからシシゴヤノ頭をめざす。このコース、どちらの地図にも載ってなかったので今まで見逃していた。
 実業之日本社「東京付近の山」ブルーガイドハイカーの大源太山の項には「七ツ小屋山からは…途中、足拍子岳への踏み跡を右手に分けるが手入れもされず廃道同然となっているので踏みいらないこと」とあった。
このコースが刈り払われたとの情報を得て早速歩いたわけである。(このコースで出会った人は2グループ3人のみだった)
 分岐からわずかで水場、のどを潤し登り始める。黄葉の樹林帯の中、急なジグザグの登りがこれでもかと続く。意外と道はしっかりしており、ビニールの紐が道案内してくれる。以前はかなり歩かれていたんだろうなあ…木々の間から足拍子岳方面が見えるようになると笹が刈り払われており、わずかでシシゴヤノ頭に到着。そこには大展望が待ちかまえていた。
大展望
シシゴヤの頭から望む大展望(右から万太郎山から、仙ノ倉岳、平標山とつづく)

シシゴヤノ頭方面から見た大源太山絶景!!稜線漫歩
シシゴヤノ頭からは、右に平標山へと続く山並み、左手には今日の目的地、大源太山が堂々とそびえ立つ。いやあ、絶景かな。その後には巻機山、登ってきた方を眺めると足拍子岳も以外と格好良く見える(こちらへの踏み跡はなさそうだ)
ここからは気持ちよい笹尾根の稜線歩き。ナナカマドの赤い実が彩りを添える。ムズムズと絵心がわき上がり、しばしスケッチを楽しむ。
風は少し強いが、ぽかぽかと暖かい。の〜んびりした時間を過ごす。


七ツ小屋山へ向かう七ツ小屋山
快適な稜線歩きで蓬峠への分岐に到着。今日は女性の単独行者と時々言葉を交わしながら、後になり先になり歩く。
ここまでくると、馬蹄型縦走コースの朝日岳、笠ガ岳方面の展望も素晴らしい。心地よい風に揺れる笹の稜線を「またいつか縦走したいなあ…」等と思いながらのんびり進む。
七ツ小屋山からは急降下。せっかく登ったのに…などと思いながら下る。しかし下るほどに大源太山が凛々しく見えてくる。鞍部の手前あたりから見る山容はまさに上越のマッターホルンか?(でも本当のマッターホルンは見たこと無いからわかりませんが…)

鞍部からは岩場の登りとなる。左右すっぱりと切り立ったところもあり緊張感抜群だ。そして二ケ所の鎖場があった。まあ、この程度なら鎖はなくても登りなら大丈夫。なるべく鎖に頼らないように日頃から鍛錬しておこうと思い鎖は使わずに登る。
そして山頂だ!!
大源太山頂上素晴らしい展望
少し細長い山頂には4人の先客がいた。
谷川連峰はもちろんのこと巻機山、苗場山、登ってきたシシゴヤノ頭のコースも手に取るように見える(ほんと急な登りと穏やかな稜線だなあ)
風が結構強くなってきたが寒くはない。今日は暖かい鍋焼きうどんを持ってきたが、汁が少しこぼれてザックに臭いが染みついている。いやあ、まいったなあ…
風で火力がいまいちの為か、なかなか暖かくならず待ちきれずに少し冷たい鍋焼きうどんとなった。でも雄大な展望眺めながらは最高の気分だ。

目の覚めるような紅葉さて下山
下りは弥助尾根方面に下る。こちらが一般的な登山道であろうが、いやあ、参った。
ほとんど一直線のに急坂を下る。尾根すじは岩が意外と滑りやすい。樹林帯に入ると今度は落ち葉や隠れた木の根っこ、石で緊張する。いやあ、良く滑る!!
所々ロープが張ってあり助かった。それでも何度か転んでしまった。
ようやく急坂も終わると沢に出て徒渉点にでた。ロープが張ってあり落ちないように慎重にわたる。そしてわずかで丸木橋を渡り、無事登山口に到着した。
靴そこは泥がいっぱい詰まっていた。これじゃあ滑るはずだ。
念願だった大源太山、シシゴヤノ頭からのコースで変化のある歩きができた。このコース,、藪にならないようにみんなに歩いてもらいたいものだ。