白砂山はきつかった 2000年7月30日(日)晴れ
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【山 名】 上信越 白砂山(2,039m)
【メンバー 】 野峰さん、酒呑童子
【行 程】 野反湖登山口…地蔵峠…水場への分岐…堂岩山…白砂山…堂岩山手前分岐…八間山…野反湖登山口
0520 0610 0725-35 0800-15 0922-1022 1117 1303 1410
【地 図】 志賀高原・草津(1/60,000図 昭文社エアリアマップ 13)
前日のカモシカ平のニッコウキスゲは凄かった。夕方野峰さんと待ち合わせ登山口で泊とする。生憎の霧となり明日の天気が気になるが、まあ晴れるだろうと楽観し、まずはビールで乾杯。久しぶりにのんびりした気分。家で準備していた材料を鍋にぶっこみ豚汁を作る。結構涼しいので暖かい者がうまい。そして野峰さん持参のウイスキーを嗜む。土産物屋の主人?がここは「人気あるから夜は一杯になるから車はこっちに停めて」と言われた。しかし広い駐車場が埋まるまでにはまだほど遠そうだ。
日も暮れアルコールが回ってきたので、野峰さん一人を観客にハーモニカの演奏会。酔っているためか下手なのか、うまく演奏できない。でもいい気分
朝!!良い天気
爽やかな目覚め、駐車場には夜に到着した車が10台ほど。おじさんが言うほど多くはならなかった。4時半頃から登り始める人がいる。まずはゆっくりと朝食。アルファ米の赤飯と、インスタントスープにコーヒ…青空をながめ小鳥の声を聞きながらの爽やかな一時だ。
さあ、出発。わずかな登りで樹林の中、そして大きく下るとハンノキ沢にでる。しかしこの下り、帰りの疲れた体には堪えそうだな。丸太橋を渡りまた登り、数人が前を歩いていたが、ぐんぐんと離されてしまい見えなくなってしまった。健脚だなあ…
地蔵峠到着(実際はここが地蔵峠とは思わず、あとで、ああ、あれが地蔵峠かと思った次第です)秋山郷へ向かう分岐、こちらへ行く人はあまり居ないように感じた。
眼下に野反湖
いくつかのピークを越しながら登る。以外ときつい。幸い樹林帯の中なので風がないのはつらいが、直射日光が当たらないので助かる。今日は体調が悪いのか、それでも汗が噴き出す。上り下りが多いので帰りが大変だなあとうっとおしくなる。
そして、堂岩の泊場、樹林が開けた所から野反湖や浅間山、白根山が見える。休んでいたおばさんが、健脚で水場へ2.3分と教えてくれた。どのくらい水があるのか興味深かったが、まだ1.5L程あったので、帰りに寄ることにした。
ここから大きくえぐれた掘り割りのような所、樹林帯の急登
笹の多い山
白砂山と言うくらいだから、どこかに白い砂のある所があるのかなあと興味合ったが、実際はそんなところは見あたらなかった。ダケカンバと笹原が目立った山だった
そして樹林帯を登り詰めるとようやく堂岩山。堂岩山は山頂らしくないが、初めて白砂山がその姿を見せる。雲が急激に流れていき、写真を撮ろうと思うと山頂が姿を隠す。いやあ、今日は山頂からの展望は無理かなあ
気持ちよい尾根歩き
とガイドブックにはあったが…
堂岩山からはいったん下り、すぐに樹林帯を抜けると視界が開ける。緩やかな笹原の斜面で、見晴らしの良い稜線歩き。しかし時々雲で展望がきかなくなる。
ここから山頂迄も登り下りは多い。ピークを二つほど超え緩やかに登る。ここらあたりまでは、花の少ない山だねえって話しながらはい松の稜線歩きであったが、山頂が近づくにつれ、ハクサンフーロやニッコウキスゲ、その他の花が目を楽しませてくれた。そして、鞍部からひと登りで山頂。
山頂だ!!
展望も抜群。しかしまずはビールで乾杯。
そして一息ついて改めて展望を楽しむ。鳥甲山、苗場山、佐武流山方面はばっちりだ。谷川連峰方面はわずか見えていたが、すぐに雲の中となった。越後三山はその特徴的な山容ですぐに山座同定することができた。残念ながら浅間、白根方面は雲の中で全く姿を見せなかった。
とんがった鳥甲山、気に入ってしまった。いつか登ってみたいなあ。佐武流山への尾根歩きもいつかは歩きたいと思っていたが、殆ど薮同然で踏みあとは見あたらない。無雪期には殆ど歩かれていないようだ。ここまでの上り下りで気力も萎えてこれから更にあの尾根歩きはちょっと自信がない。見るだけにしよう (^^;
さて下りましょうか
登ってきた道を思い起こすととてもあのでこぼこは疲れそうだ。これほどピストン山行を恨めしく思ったことはない。すると、横で地図を広げ道を聞いている単独行の人が居た。耳を傾けると堂岩山から八間山へ回る道を尋ねていた。昔のガイドブックには「荒れた道」と紹介されていたようだが、そういえば、分岐あたりは良く整備されているように見えた。「野峰さん、そっちに下ろうか?」と相談。「しかし、いったん200mも下り、そして150m程の登り返しはきつそう」との意見。「それもそうだけど、知らない道も面白そう、それに細切れの上り下りよりも楽かも…」で、八間山経由に決定した。
では、下りましょう。
八間山へ
堂岩山手前の分岐に到着、ここで休んでいると、「八間山方面ですか?そっちはかなり時間もかかりそうですよ。それにきつい登りだそうですよ」と気分をそぐようなアドバイスをしてくれる人が居た。地図にもコースタイムが乗っていないが、まあ地形から見て、2時間もあれば大丈夫だろうと意を決して (^^; 進む。踏みあと程度で一般向きではないというのはかなり昔のことだろう。実際にはまるでお通り下さいというように笹が広〜く刈り払われている。整備してくれた人の苦労には感謝するが、ここまで広くする必要があるだろうか、まるで歩かされているようだねと話しながら下る。暑い日差しがかんかんと降り注ぐ。あち〜
最初はなだらかであったが、そのうちにぐんぐんと高度を下げる。200mも下るのだ。そしてまた登りと思うとちょっと気も滅入るがようやく、最低鞍部と思われる所に到着しひと休み。そしてさあ、登るぞって気合いを入れて登ると、残念、すぐに下りとなり、本当の最低鞍部に到着。いやあ、参ったね、あの登りは何だったのと顔を見合わせる
最後の急登
今度は正真正銘の登り。疲れた体にはつらい登りだが、これが最後と頑張る。そして一気に休むことなく頑張ってしまった。このころはガスで展望もなくそれが幸いしたのだろう。以外とあっさり登り切った。前方にガスが切れ八間山の避難小屋、そして山容が姿を現した。一瞬であったが山容を望めたのはやはり日頃の行いの良さだろうか(^^;
そして山頂。全く展望はなかった。本当は素晴らしい景色が広がるそうだが残念。でもここまで歩いたことに満足。相前後して歩いていた単独行氏は山頂を踏まないまま下ったようだ。
ひと休みのあとキャンプ場方面へ下る。樹林の急坂を下り、やがて緩やかな下りとなる。だらだらとした下りはイヤになってくるが、仕方がない。頑張ろう!!そしてようやく車道着。ここから車道を30分くらい歩きようやく駐車場に到着した。
今回の山行は、最後の最後まで山を登っているような感じでほんと疲れた。また行くって聞かれたらしばらく返事に詰まりそうだ(^^;