【登 山 日】 2003年3月30日(日)晴れのち曇り
【山 名】 上越 東谷山(1,554m)、 日白山(1,631m)
【メンバー】 単独
【行 程】 860m付近…スキー場上…東谷山……日白山…1,584m峰…林道…860m付近
0810 0830 1000-1010 1100-1145 1205 1315
【地 図】 1/25,000図 土樽
FYAMAのフォーラム(niftyのパソコン通信)に常吉さんの報告があった。コースの状況も手に取るように書かれていたので大変参考になった。読んでいると無性に登りたくなった。今の時期だったら雪も締まっており、以外と楽に登れそうな雰囲気だった。早速地図を眺めると、標高差もそれほどでもない。この時期しか登れない山だ。早速挑戦することにした。
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登山口は、二居の町から地王堂川へ少し入った林道の標高870m付近だ。ここに除雪された広場があったので借用し車を止める。ここから北西に杉林をトラバース気味に歩く。最初は鬱蒼とした暗い雰囲気だったが、わずかで広いゲレンデの上部に出た。(スキー場は閉鎖されてるようだ)。そしてわずかでリフト終点。その少し手前から尾根にとりついた。先行者のトレースがあったが、雪はグズグズと崩れやすく閉口した。しかしそれもわずかですぐに尾根に出た。眼下に二居の町並みが美しい。 |
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快晴を期待していたが、ちょっとモヤッとした感じだ。最初はちょっと急な登りだったが、約1,140m鉄塔あたりからはなだらかとなった。振り返れば苗場山方面が雲ひとつない青空に浮かんでいる。絶景だ。
ここで埼玉県深谷のある山岳会4人パーティーが休憩していた。スノボーを担いでいる。しばしこの良き日に登れたことをお互い感謝に話題が弾む。 |
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鉄塔を過ぎなだらかと思った尾根もなかなか厳しい登りだった。でも振り返れば雄大な景色、そして右手は雪庇、そして遠くには松手山から平標山方面の景色が雄大に芽に飛び込んでくるので疲れは全く感じない。
そして木々も少なくなり勾配も緩やかとなる。白一色、爽快な雪原が山頂へと向かっている。いいねいいねえ、わずか1,400m位の標高でこの景色が堪能できるとはさすが上越の山だ。せっかくの好展望、のんびり歩こう
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東谷山です
360度の素晴らしい展望が広がる。縦に長い山頂はどこまでも続くような真っ白な光景。苗場方面から、谷川連峰、そして巻機山方面が手に取るようだ。地図を出してその素晴らしい展望に山座同定が楽しい。
少し遅れて先ほどの4人組がやってきた。いやっほ〜と感嘆の声があがる。 |
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素晴らしい展望に名残は惜しいが、先に進もう。
東谷山からはいったん東へ急な下りだ。スノーシューをつけているとなかなか下りにくい。ちょっと気を抜くとズルッと滑ってしまいそうだ。用心用心…
スノボー組はここを滑るらしい。結構度胸がいることだろう。そして下りきると緩やかな登り。右側はなだらかな樹林帯だが、右側は険しい雪庇が連なる。木々には樹氷が着いていた。今日は風は無いが、昨夜は冷え込んだのだろうか?
前方には二人連れが見えた。スキーを担いでいるようだ。 |
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もう少しで山頂だ。以外と緩やかでルンルン気分
トレースがあるので問題ないが、ところどころ凍結しているのでスノーシューの爪が効きにくい。ちょっと油断するとズルッと滑りそうになる。間違っても雪庇側へ近寄らないように登ろう。 |
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日白山(ニッパクヤマ)です。眼前に広がる谷川連峰の景色は雄大です。以外と簡単に着いたのでのんびりとお昼にしましょう。足下をよく見ると、ぱっくりとクレパスみたいに雪が割れ口を開いている。両サイドともまだ沢山の雪があり崩壊することはなさそうだが、何とも薄気味悪い。除いてみると深さは3〜5mはあるように見えた。いやあ、おそろし(^_^;
二人のスキーヤーがいた。しばらく話をした後に、二居方面へ格好良く滑っていった。私にはとても想像もできないようなところを… |
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山頂から望む、タカマタギです(尾根沿いの一番奥)
昨年はもう少し早い時期に土樽方面から、登った。その時の感動は今でも忘れない。あの日は最初は雲が多かったが、次第に雲がとれ突然眼前に谷川連峰が姿を現したのだ。ラッセルに体力を奪われ、タカマタギからこの日白山へのなだらかな稜線を眺め「よし来年こそは!」と思った次第である。休んでいるとタカマタギ方面から単独の男性がスキーでやってきた。今日であったのはみんなスキーかスノボーダーだ。歩きは我が輩ただ一人。こんなに素晴らしい山なのにねえ |
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さて下ろう
山頂のクレパス、写真に写ってるの分かります?
下山は、1,584mのピーク方面へ下るコースです。最初はわずかだが結構急な下り。それに狭い。慎重に下ろう。
ここを下れば鞍部まではルンルン気分。眼前に雄大な景色を眺めながら下る気分は最高だ。でもこの頃からちょっと曇ってきた。まあ、いいか、最高の展望は楽しんだんだから…
途中男女の二人連れがスキーで登ってきた。 |
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1,584mのピーク
鞍部から下ろうかと思ったが、せっかくならこのピークをめざそうと頑張った。鞍部から先はトレースが無かった。
ピークに立つと右手は雪庇が崩れて雪崩のあとが見えた。この尾根をず〜と歩いていけば、松手山から平標山まで行けそうな雰囲気だ。もうちょっと若くて元気だったら登ろうと思ったんだろうけど…北の鞍部方面へ少し引き返し、とちゅうから左の急坂を下る。このピークからもう少し南の尾根を下り、1,480m付近から西へ下る尾根も面白そうだが、今日はパス |
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険しい下り
地王堂川方面へと下るが、とてもスノーシューでは下れない。写真を見るとそれほどでもなさそうに感じるが、歩いてみると…
少し前日光の山で、スノーシューを外さずに無理して下ったとき滑って数m転落した記憶がよみがえる。こんな素晴らしい展望を満喫したあと怪我をしたんじゃ話にならない。
12本爪アイゼンに変える。これで安心グイグイと下る。快適だ! |
急な坂を過ぎると、今度はズボズボと膝上までもぐって歩行困難となった。もう少し下れば安全地帯に達するのになあと思いながら一生懸命足を抜き抜き下る。そしてようやくなだらかになったので、またスノーシューの履き替える。広々とした緩やかな斜面で気持ちよいところだ。わずかで樹林帯となり、雪に埋まった川を越えると林道に出た。そこから車まではわずかだった。