越後 駒ヶ岳(2,003m)   1999年9月11日(土)晴〜12日(日)雨のち晴

 越後三山、いつかは縦走したいと思っていたがなかなかかなわず、そのひとつであるどっしりとした山容の駒ヶ岳に登った。標高差約1,600mの厳しい登りの小倉尾根は辛かった。

【メンバー 】 野峰さん、酒呑童子
【行  程】 駒ノ湯登山口…栗ノ木沢ノ頭…小倉山…百草ノ池…駒ノ小屋…駒ヶ岳…小屋(泊)
       0835               1210-20       1440-1505 1520-35  1550
       小屋…百草ノ池…小倉山…駒ノ湯登山口
       0635  0720    0805    1040
【地  図】 1/50,000図  越後三山(昭文社エアリアマップ29) 

さあ、登ろう
越後駒への登山口は枝折(シオリ)峠、駒ノ湯、水無川渓谷等がある。
今回は下山後の温泉を楽しもうと駒ノ湯から小倉尾根を登る。
ここから標高差約1,600mはかなり楽しめそうだ(^_^;
マイカーの場合道路脇の広場に5〜6台駐車可能。
登山届けを投函しすぐに吊り橋を渡ると、早速樹林帯の急登が待ちかまえている
ブナの樹林帯
風も全くなく暑い。ブナやダケカンバ、ナラの樹林帯の急登が続く。紅葉の時期は綺麗だろうな
ただひたすら登り…そして気持ちよい尾根歩きになったかと思うとまた厳しい登り。ようやく栗ノ木ノ頭に到着。何の変哲もないところだ。倒れた標識がなければ気づかず通り過ぎてしまうところだ。栗ノ木ノ頭からちょっと楽な登りになったかなと思うまもなく前方には小倉山の急な登りが待ちかまえていた
鎖場
小倉山までに3カ所の鎖場。足場はしっかりしておりそれほど厳しい登りではない。
むしろ下りのために設置されているのであろう。
登りは難なくクリアーしたが、帰路雨に濡れた岩場はツルツルしており、鎖が有り難かった
荒沢岳 荒沢岳
途中一度雨が降ったが雨具を着けようかと思ってるうちにすぐにやんだ。
この急な登り、カンカン照りにさらされることなく歩けたのは幸いだがもう少し風が欲しい。まるでサウナの中を歩いているようだ。
今日の天気はいまいち、しかしどっしりとした荒沢岳の山容は拝むことができた。昨年野峰さんと歩いた記憶も新しい
駒の小屋はもうすこし ああ疲れた
枝折峠からの道と合流し、水のない百草の池を過ぎると灌木帯の道も次第に急になりやせた岩稜となる。
西側のスラブが圧倒的な景観を見せる。そして岩稜帯を抜けると駒の小屋の鉄塔が見える。小屋直下は鎖場もある岩場、最後の急登をペンキ印を案内にひと頑張りで駒の小屋に到着する
駒ノ小屋
ここに記帳して下さいねと管理人が待ち受けていてくれた。水場は滑りやすい道を2分ほど下る。早速水の補給とビールを冷やす。冷えるのを待つ間に小屋に荷物を置いてちょっと山頂へ…
小屋は約40人収容、1,000円と安く、毛布を貸してくれる。今宵は20数人だ。外の広場で夕食をとっていると生憎の雨となり皆、急いで小屋に避難。
消灯は7時半と早いが、今日の宿泊者はマナーがよい。明日の天気の回復を夢見て就寝…
頂上はもう少し
山頂周辺は高山植物の宝庫らしい。しかし時期遅くあまり花は見られない。先ほどまでガスっていた山頂が姿を見せる。登山道脇は高山植物の保護と水場の汚れを防止するためローが張られている。
気持ちよい斜面は花が咲いたら綺麗だろうなあ…今度は花の時期に歩きたいなあ
頂上の番人
一等三角点のある山頂。静かにひげをはやしたいかめしい顔の銅像が東を向いてにらみを利かせる。
八海山から中ノ岳への縦走路、とても一筋縄では歩けないようなアップダウンを見せる。
さわやかな風が通りすぎる。静かな山頂だ。しかし遠望はきかない。しばらくのんびりする。下れば冷たいビールが冷えてるだろうな

 翌朝、宿泊者全員の期待を裏切って天気は回復しない。時々雨、ご来光は無し。昨日山頂に行ってて正解だったねと話しながら下山する。雨に濡れた岩場、鎖場は滑りやすい。いやあ、よくこんな急なところ登ったねえと慎重に下る。
 下山後はお楽しみの駒ノ湯。下る途中、露天風呂らしきものが見えた。あそこに入るのかと期待が膨らむ。しかし日帰り利用者用の別棟に案内され入浴…ちょっと残念。それに冷たい…
これ温泉??
ちょっと期待はずれ、横に小さな風呂、ここは熱い。この温泉、32度と低くちょっと湧かした熱い風呂と冷たい風呂を交互に入って下さいとの表示があった。