上州 十二ケ岳 (1,201m)
2000年12月9日(土)晴れ
360度の素晴らしい展望です
谷川連峰の展望見るなら十二ケ岳、素晴らしい景色でした。谷川岳の冠雪した山容の展望は一級品。もちろん360度の展望で他の山々もばっちりだ。妻と中3の息子とでニヶ月ぶりのファミリーハイク、のんびりと楽しい山行だった。少し雪があるかなと思ったが全くなかった。頂上では100人くらいと大混雑!!
【山 名】 十二ケ岳
【メンバー 】 妻、T坊(長男)、酒呑童子
【行 程】 結婚の森登山口…見透し台……山頂……見透し台…登山口
10:40 11:35 12:30-14:30 15:10 16:15
【地 図】 金井・上野中山(1/25,000図)、赤城山(昭文社エアリアマップ 1/50,000図 裏面)
10月に榛名山にファミリーで行ったとき、サッカーの部活が終了し運動不足を感じたのか、またどこか行こうと嬉しいことを言ってくれた。では、以前妻と歩いた展望の良いのんびり歩ける山がいいかなと選定した。厳しい山に連れて行って嫌われたら、また着いてこなくなるので山選びも慎重だ(^_^;
群馬県渋川から国道343号を走り、小野上温泉の手前から採石場の方へと進み「結婚の森」と説明板のある広場へ到着。寒いので厚着するように言っていたのでT坊はしっかりと着込んでいた。歩き始めてすぐに暑くなったので脱いだものを車へ置きに戻る。山道に入ったとおもったらすぐに林道歩きとなる。路側にはタラの芽の木がたくさん目立った。今度は春にこようかと話が弾む。そしてようやく登山道入り口に到着。ここまで車でも来れたようだ。でも山歩きにきたんだから歩かなくっちゃね(^_^;
登山口の案内のところにたくさんの杖が立てかけてある。みんなが残していったんだろ。T坊はお気に入りの杖を物色していよいよ本格的な歩きに備える。最初は檜林だったが、そのうち落葉した明るい雑木林となる。アカマツもでてきて「マツタケがあるかも!!」と探し回る。こんな調子だからなかなか先に進まない。今日はファミリーハイク、これで良いのだ。
なだらかな登りでようやく山頂まで50分の表示のある「見透し台」に到着。ちょっと入り込んだ岩場からは小野子山や榛名山の展望が素晴らしい。山頂方面を見ると一人下りてきている「いやあ、あんなところ登るの〜」とちょっとお疲れ気味のようだ
小野子山 見透し台で一休み
いったん少し下り、いよいよ本格的な急登となる。本当は少し雪があるのを期待してきたのだが全くなし。ぽかぽかと暖かく汗がでてくる。枯れ葉を踏みしめ一歩一歩登る。以前妻と二人で歩いたときは凍っていてちょっとビビッたところだ。しかし時間はそれほどかからず尾根にでた。気持ちよい稜線歩きで小鳥の声を聞く余裕もでてきた。コゲラが木をつついている。あや、あの緑っぽい鳥はなにかなあ…
もうすぐ山頂、帰りの飲み物を賭けて何人いるかあてっこしよういうことになった。耳を澄ませば人の声が聞こえる「お父さんは6人!!」それぞれ思い思いの数を申告する。いよいよ山頂、T坊がペースをあげる「み〜んなハズレ!!」なんと10人くらいの人が弁当食べたり展望を楽しんでいた。
縦長の広い山頂からは谷川連峰の展望が素晴らしい。以前は無かった立派な展望板で山座同定を楽しむ。山々はもやっとしている。谷川連峰は白く冠雪している。
わずか1,200mのていざんで360度のこの展望は嬉しい。のんびり寝っころがって本を読んだり音楽を聴いたり、私はスケッチをして皆それぞれの時間を過ごす。
くつろいでいると、中ノ岳方面からぼちぼち人が登ってきた。ちょっと混んできたなあと思っていたらそのうち団体さんが二組も上がってきて山頂は大にぎわい。なんと二つ併せて70数名いるとのこと。他の人も会わせると100名ほどになっていた。
先ほどまでぽかぽかと陽を浴びて暖かくうつらうつらしていたのに、
座るところもない大混雑で日陰になってしまった。やはり陽が当たらないと寒い。この団体は同じ系列の旅行社で違う支店とのこと。こんな団体さん、同じ山に二組も連れてくるなよなって思ったのは私だけだろうか(^_^;
ぺちゃぺちゃとおしゃべりがつきない。聞くともなしに聞いてると、最初は展望が良いねえとの話だったが、そのうち世間話となり姦しいばかりだ。そのうち、「○○グループ下るよ〜」と声がかかり山頂は潮が引くように静かになり我がファミリーのみとなった。いやあ、山は静かな方がいいなあとつくづく感じた次第です。
さて、山頂で二時間も過ごしてしまった。ぼちぼち下山しようと腰を上げる。妻は急な下りは苦手で慎重にゆっくり下る。T坊は元気百倍、ぐいぐいと下る。枯れ葉を踏みしめて滑るように下る。見透し台迄下ればもう安心。松ぼっくりを拾ったりしながらのんびり下る。T坊は杖をいっぱい集めている。このあたりは伐採した木の枝がちょうど手頃な長さにあちこちに転がっている。お気に入りの一本は家に持って帰ったが、他は登る人たちが使ってくれたらいいねと登山口に立てかけてきた。
今度はいつ行こうか?受験が終わるまではいけないかなあ…今日は楽しいファミリーハイクだった。さて今度は何で釣って一緒に歩いてもらおうかなあ(^_^;