樹氷が素晴らしい赤城 黒桧山     1997年12月31日(水)雪のち晴れ

今年最後の最後を谷川岳で締めくくろうと思ったが、悪天候で断念。予定変更で赤城山とした。新雪、樹氷で満足の締めくくりとなった。

大沼登山口…黒桧山…駒ヶ岳…大洞…箕輪…荒山峠…荒山…小屋…荒山高原…箕輪駐車場
   0815    0920-30  100   1025  1115  1145 1235-1315 1345  1355      1420 


 担当部分の大掃除も終了、餅つきも出番無し。さあ、何しようかなと思ったもののいつも遊び歩いているせいかあまり当てにされてないため手持ちぶさた。で、太郎山を最後の山行としたものの、谷川岳山頂からの眺望よ今一度とそそくさと早起きして出発した。天気はどうにか持ちそうと思ったが沼田の辺りから結構な降雪、空はどんよりと回復の気配なし。天気予報も山間部は吹雪なんて言っている。未練を残しながらも断念。こうなったら群馬県人として行くところは…そう、赤城山の出番である。

 南面道路は降雪のため真っ白。荒山、鍋割山はどうにか山頂を時々見せてくれるが、やはり赤城の最高峰、黒桧山に登らなければ……今日は展望はいらない、歩ければ…との思いから先に進む。道路に設置された温度表示は−7度Cである。うひゃあ、寒そう。スタッドレスでも時々ヒヤッ(^^;  赤城神社の先で路側に駐車、さあ、出発

 このコースは最初から最後まで急登。雪は依然降り続いている。視界は100mも無いくらいだ。風も強い…登山口から10cm位の積雪、登山道は殆ど雪化粧、踏み跡は無し。樹林帯では風の影響はなく樹氷に見とれながら進む。山全体が真っ白け…
頬をピリピリと寒気にさらされながら登る。そしてあっけなく山頂。展望はないが、素晴らしい樹氷に満足。今日もたった1人で赤城山独占だ。気温−6度C。時々空が明るくなるがいまいち太陽が顔を表さない。

 山頂をあとにし、駒ヶ岳に向かう。途中「黒桧大権現」で今年の山行を思い起こし感謝の気持ちを、そして来年の安全で楽しい山行を祈念する。駒ヶ岳は何の変哲もない山頂、そして鉄製の階段を慎重に下り程なく車道に出て結氷した大沼を左に眺め車に到着。真っ白にドレスアップした黒桧山は、だーれにも出会わない静かな山行であった。しかし時間はまだ早い。このままではちょっと燃焼不足。天候も回復に向かい青空となる。駒ヶ岳や黒桧山の山肌の樹氷がキラキラともう一度登っておいでといっているようだ。しかし続けて同じ山に登るなんて…

 よし、荒山か鍋割りの山頂が見えてたらそっちに登ろうと積雪した車道をそろりそろりと慎重に安全運転。下りは怖い…地蔵岳や鈴が岳等々が精一杯の雪化粧で写欲をそそる。雪の中でも白樺林も見応えがある。荒山の山頂もくっきりと青空にそびえ立っている。こうなったらもう登らなくっちゃ…初めて買った味噌煮込みうどんを山頂で食べなければ…と箕輪駐車場から歩き始める。単独行氏を途中で追い抜き荒山高原に到着。足跡がある。先行者が1名ほどいるようだ。こちらは先ほどと違って殆ど樹氷は無し。積雪もわずかだ。ちょっと拍子抜け…でも山頂付近は青空の中、白く輝いている。雪がある方の荒山に登ることにした。ここからは積雪3〜5cm程だ。足跡は鍋割り方面に向かっている。またまたここから荒山までは今日初めての征服者となる。いやあ、気持ちの良いものだ。

 天気もばっちり回復し展望もそこそこだ。山頂からは浅間山や妙義方面がよく見える。八ガ岳はちょっと無理だ。赤城の山々はもちろん白い山肌を競い合っている。ここで先ほどの単独行氏が到着。なんと同じ市内の人だ。話が弾む。さあ、今日の本命味噌煮込みうどんだ。買ったときは凍結していたが暖かいザックの中で少し解凍したためか袋の中にちょっと汁が漏れている。あれっ、欠陥品…でも実害無し(冷凍品ってこんなものなのかなあ?)
 味は…ふうふう言いながら食べる暖かいうどん、文句無し。

 ここから単独行氏と同行し下山する。気温が上がりつつあるのか黒土がちょっとぬかるみつつある。木の葉の落ちた雑木林はず〜と先まで見通しが聞く。開放感がありいつもとちょっと違った雰囲気。小鳥(名前不明、ちょっと赤っぽい鳥だ)の集団が餌をついばんでいる。運動靴で歩いている人あり、アイゼン付けて歩いてる人あり。
宿り木も何故か懐かしい…今年は赤城山に始まり赤城山に終わった。群馬県っていいなあ…自然を大切にしなくっちゃ。

今年の山行はほんとにほんとこれで終わり。今年一年楽しく安全にあちこち歩きました。思い出の山々を思い起こしつつ紅白を見ながら「お〜い銚子もう一本!」初日の出はちょっと期待できないようだ。じゃあ、ゆっくり飲むか…