赤城・長七郎山でスノーハイク(1,579m)  
 
               1998年1月10日(土)晴れ

何年ぶりの大雪だろうか、伊勢崎あたりも30cmにもなろうかという積雪。遊ぶときには楽しい雪だがもろいJR電車には泣かされた。帰路7時間、次の朝3時間、その日の帰路もパンタの故障と散々な二日間であった。もう雪はいやだ!!
疲れたあ〜。休みはゆっくりしようと9時ころ目覚めたらなんと快晴、赤城山もくっきり見えている。疲れはどっかに飛んでいき気分はすでにスノーハイク。早速身支度し赤城山へと向かった。

駐車場…覚満淵…鳥居峠…小沼平…長七郎山…沼尻…小沼休憩所…八丁峠…スキー場…駐車場
1200    1230   1315        1415-1430  1450          1500-1530      1610


 やったあ、赤城山にも本格的な雪だ。では今年初の赤城山は長七郎山で軽く足慣らしをといざ出発。でも時間は10時30分、ちょっと出遅れたかな。長七郎を軽くこなして地蔵岳でもと思っていたがこれじゃあ無理かなあ。空は快晴、雪のある道路を慎重に運転しまだ全面凍結していない大沼、スキー場で遊ぶ家族連れを車窓に眺めビジターセンターに到着。

 まずは覚満淵、途中までは木道にトレースがあったがやがてなくなる。真っ白に姿を変えた覚満淵もまた興味深い。鳥居峠までは膝くらいまでの積雪量、カンジキは着けずに歩く。そして鳥居峠でいったん車道に出てすぐ登山道に入る。ここもトレースは無し。のっけから吹き溜まりであろうか股下までもある雪にびっくり、しかしそれも束の間、あとは膝くらいまでだが時々吹き溜まりに遭遇し難儀する。さあ、カンジキの出番だと装着し歩き始めるが新雪のためかかなりもぐってしまう。誰もあるいていない樹林帯の雪景色、いいなあ

 小沼平の手前ではちょっと道を見失ったがここらで迷う心配はない。落ち着いてルートを確認し小沼平着。ここからはスキーのトレースがあった。いやあ、ラッセルの苦労が無くなり良かったなあと思う反面乱れた雪面にちょっと寂しい気持ち。そこから、かつて治山運搬路であったという広い道を歩く。途中赤テープが道から左にそれて付いていたのでそれに従い登る。またまたトレースが無くなり股下までの吹き溜まりが楽しい(^^; ちょっと悪戦苦闘し展望の開けた稜線に出る。ここでまたスキーの跡があらわれる。しかしこのトレースは昨日のものらしい。スキーでは何気なく歩けそうな所もこの雪質ではカンジキもあまり活躍できず、とうとう稜線歩きを断念し少し山肌側の樹林帯を歩くことにした。雪は少ないものの枝には閉口した。途中からスキーの跡も稜線を離れ樹林帯に入っていた。そしてやはり枝に閉口したのかスキーを外し坪足で山頂まで歩いたようだ。

 で、山頂着。ちょっと天気は下り坂のようだ。地蔵岳方面はちょっと雲が出てきている。風も強い。気温−3度C。山頂は強風のため雪は少なく黒い土が出ている。風のため土埃が凄い。冠雪した浅間山、あれは八ガ岳かなあ、妙義はあそこだな。おお、荒船山だ、とちょっと曇り始めた空に展望はいまいちだがまずは満足。眼下には滅多に見れない白一色の町並み。小沼ではスケートに興じる人々が見える。しかし寒いのでそうそうに下山。今回は忘れずに持ってきたうどんもお預けだ。

 このころから地蔵や黒檜山頂あたりはガスってきた。下山道も積雪量は変わらないがスイスイと下る。スキーのトレースは楽しそうにあちこち滑っている。雪があると道は気にせず歩けるのが楽しい。そして沼尻着。ここでカンジキを外し凍結した小沼を横断する。時々吹く強風に冬を感じる。沼では楽しい音楽にのってスケートを楽しんでいる。ちょっとまねして登山靴で滑ってみる。おっとっと、危なく尻餅をつくところだった。そしてちょっと登った所にある休憩所で昼食。風が強く暖まるまでちょっと時間がかかる。風に舞う粉雪で落ち着いて食べれないがうどんは旨い。温かいお茶も最高だ。

 ここから地蔵岳下の八丁峠に向かう。長七郎を難なくこなし地蔵岳もなんて考えが甘かった。時間から見てもう無理だ。無線中継所の工事で登山道には立入禁止の鉄柵だ。荷物を揚げるための軌道が敷設されているところを乗り越えてハイキング道に入る。ここにもスキーのトレースがある。ここらあたりは結構楽しめるエリアなのだろうか?眼下にわずか凍結してない大沼の緑の湖面が見えるとスキー場は近い。しかし人は数えるほどだ。途中から別荘地方向に入ろうとしたが、今日一番の難所とも思える吹き溜まり。距離はわずか2m程だが胸までの積雪。ズボッとはまった足がなかなか抜けない。胸で前方を圧雪しようやく脱出、いやあ、楽しかった。こんなことができるのも気楽に歩ける赤城山ならであろう。

 そして別荘地の脇を抜ける。いつもはここらにアカゲラがいるんだが今日は寒いのか出てこない。わずかで駐車場に到着。楽しいスノーハイクは終了した。

 太ももの辺りに日頃感じない疲れがある。膝を超える積雪ではやはり足を上げるのに日頃使わない筋肉を使っているんであろう。もう少し鍛えなければ雪山歩きを十分楽しめそうもない。今の時期アイゼン、ピッケルは不要であるが道を外せばたっぷりとラッセルが楽しめる。赤城山はこんな私にぴったりのトレーニングエリアである。帰路榛名方面の空は夕焼けに染まっていた